児相の活用方法 ~虐待から逃げたい皆さんへ~
こんにちは、ヨウです。
さあさあ、今日は、児相について綴ります。児相って、正直良いイメージないですよね。私も、正直「大変なんだろうな~」としか思っておらず、働き始めるまで、どんな仕事をしているのかもしりませんでした。
1.そもそも児相って、何してるところなの?
児童相談所の運営指針のリンク貼っときます。
読んだって難しい言葉だし長いし意味わからんでしょうからわかりやすく解説します。
超絶ざっくり言うと、「18歳未満の子どもに関する相談をまとめて受ける役所の窓口」だと思ってください。親の子育てお悩み相談対応、子どものお悩み相談対応、心理検査、心理教育授業、施設入所の事務手続きなどをします。その中に、虐待を受けた子の保護、その親に対する指導が組みこまれています。
児相って、子どもを一時保護して連れ去るイメージがあると思うんですけど、それだけが仕事じゃないんですよね。あくまで業務の一環として、虐待対応しているんです。どういうことかというと「虐待を受けている」という「子どもに関するの相談」を解決することが、児相の仕事の中の一つなんです。
私は、とある地区の相談受付をする係でした。そこでは、親や子どもの相談を受けて、原因は何か確認して、指導したり施設を勧めたりする仕事をしていました。
2.児相に相談って、していいの?
端的に言えば、「いつでも相談していい」が正解です。相談は、いつでもしていいです。
参考のリンクです↓
189(児童相談所全国共通ダイヤル)なんてものもありますが、これは大人が児童虐待を発見したときに使う番号なので、自分の相談では使わない方がいいでしょう。
おすすめは、市区町村の24時間対応の電話やメール相談です。あなたが住んでいる都道府県や市区町村には、大抵24時間受け付けの電話相談なりメール相談なりの窓口があります。ググってみてください。相談を聞いてもらうだけなら、それで十分ですし、匿名でも話は聞いてくれます。ただ、「一度、児相が開いている時に相談してみてね。」と言われるのがオチでしょうが…。
実際に窓口に行ってみるのもアリっちゃアリですが、正直、児相とか行きづらいしそこに出向く力があるんだったら虐待からも逃げ出せてるっつーの!って感じですね。
3.担当者や地域によって、対応にばらつきがある
児相職員の中には、子どものことを考えて、しっかり向き合ってくれる人はいます。しかし、知識や経験、対応件数によって、担当者への負荷が変わり、どの程度対応してもらえるかは、定かではありません。担当者の良し悪しは完全にガチャです。人間なんで、相性もありますよね。やる気がなく、ただの人事異動で児相の仕事をしている担当者も、いないとは言えないでしょう。くじ運を祈るのみです。
また、児童相談所で抱える案件は非常に多く、地区担当が抱える件数に上限がありません。だから、1人の地区担当が、年間100世帯以上の家庭の相談を引き受けている、という状況になっている児相もあるそうです。複雑な家庭の状況を把握して問題解決する作業を、年間に100件ですよ?こんな状態の児相職員が十分に助けることが出来ると思いますか?
終わりに ~はっきり言って期待しない方がいい~
元職員の分際でこんなことを言うのは、元職場に対して失礼かもしれませんが、はっきり言って、児相の対応に期待をしない方がいいでしょう。児相が必ずあなたを救ってくれるとは限りません。もちろん、児相への相談が解決の糸口になることはあります。可能性はあります。ただ、100%ではないのです。
私自身、児相の仕事を振り返ってみると、法律の壁、自分の権限の低さ、所内の意向に邪魔されて、「もっとこうしたいのに」と思ってできなかったことが多々ありました。自分の思いを封じ込めて、淡々と事務作業に取り組むこともありました。「あの子にとっては、これが必要じゃないか」と思っても、実行できなかった案件がいくつもあります。
実際、児相だけじゃなくて、警察も、学校も、裁判所も、政治も、みんな人間が運営しています。人間だから、失敗やミスもあるので、確実に何かを解決してくれることなど、有り得ません。
まず、あなたにやってほしいことは、自分で知識を集めること、そして、自分なりの解決方法を見つけ出すことです。人を頼ったり助けを求めることは大切なことですが、どこに助けを求めるかは、あなたが決めないといけません。結局、自分なんです。
私は子ども時代、親が入院して、子どもだけで生活することしか、頭にありませんでした。偶然、周囲の目に留まり、児童養護施設という存在を知り、そこに助けを求めることができたから、今の自分があると思っています。
試しに、児相に電話してみてください。匿名の相談もできます。「今、ちょっとこんなことで悩んでて…」と言って、話をしてみた感触を踏まえて、本気の相談をするかどうかを判断してみてはいかがでしょうか。
相談があれば、TwitterでDMでもコメントでもしてください。私に出来る限りの情報提供はしたいと思います。相談にものりますよ。
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