生きづらさを向き合う ~場面緘黙症の私の場合~②-1
場面緘黙症の私が何に苦しみ、何を考えていたかを幼少期から順を追って掘り下げていく。
今回は、学校で話せない状態を脱した中学二年生の出来事。
誤解を与えないためにはじめに書いておくが、場面緘黙症は本人の努力で症状が改善するものではない。
中学二年生になったある日、一枚のプリントが配られる。隣町に青年海外協力隊の支部があり、その活動を学ぶ「カンボジアへの研修旅行」に近隣の中学校から数名ずつ募集するという通知だった。帰国後には見聞きしたことを作文にし、全校生徒の前で発表す