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【詩】Helping hand

窓から見える夜の灯り
天然温泉の文字が照らされている
青になって動き出す世界
腫れた瞼を風が優しく撫でる
震える声が芯から冷えた身体にこたえた
朝 窓に立って目をつむってみる
差し込んだ光よりも
もっと眩しくなった
散々傷付けられた言葉の一つ一つが
頬から流れる涙にしみて
余計に痛かった
太陽がいつにも増して優しく包み込むので
今日はもたれ掛かって
甘えてみようと思った
何年か前かの今日を思い出して
捨てたい過去を消したくなった
今日と今日を結び付けては
空いた隙間にチョコレートを押し込んだ
抱え切れない嘘や後悔を
雨と一緒に流したかった
1つ2つの隠し事が
誰かを守り 誰かを傷付けた
強いられた清貧なんておかしな話だけど
今はその方が正しかった
苦しかった事をかみ砕いて
自分のモノにしてみたら
楽になった気がした
小さなカケラを見つめて
とことん向き合ったら
本当のわたしになれる気がして
飲み込んだ
傷だらけのわたしを救う為に
祈ってみたけど
祈りはわたしに返ってくる
見つめ直した先に
愛が待っていた
救いの手は
わたし自身でした



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