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私の本の読み方ー読書スタイルが見えてきた

わたしは長らく、村上春樹など好きな作家の好きな作品だけを繰り返し読んでいるタイプでした。ここ数年で段々と、色んな本を読むことに慣れてきた気がします。
自分に合った読書スタイルが見えてきたので、僭越ながらご紹介させてください。

以下は、主にフィクション"以外"の本を対象として、「一冊の本をどう読むか」について綴っています。

①線を引きながら読む

紙の本を買って、線を引き引き、書き込みながら読むのが一番理解しやすいです。読書のお供に、ペンは欠かせません。
教科書も本も、汚してなんぼなのだな、と今なら思います。

この読み方は、あるセミナーに言った時に、起業家で企業のコンサルタントもしている方(ちなみに、30代後半くらいの女性)が教えてくださったのをマネして始めました。

それまでは、古本として売りやすいように"汚さないように読む"ようにしていたので、目から鱗が落ちました。買った本への理解度が低くなる方が、余程もったいないのだなと。

わたしのだいたいの書込みルールは、今はこのようになっています。
・心に留まった箇所に線を引く
・特に気づきがあった箇所の行頭に「」印
・疑問な箇所に「」マーク
・あれば余白に気づきや連想したことを書き込む

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フリクションを愛用しています。

なお、電子書籍ならマーカー機能を使います。ただ手書きの方が早いんですよね。

②フセンを貼りながら読む

図書館で借りる本は書き込めないので、①の代替手段です。

③一冊を連続して、早めに読み切る

日を跨ぐとしても、なるべく一冊を連続して読み、早めに読み切る。
「それができれば」という話ですが、できることなら続けて読んだ方が、本の全体像が頭に残っていくので理解しやすいなと思います。(特にわたしの場合、記憶力が弱いので。)

これまでは複数の本を並行して、その時々の気分によって読むタイプでした。"並行読み"をやめた訳ではないのですが、2、3冊に留めておかないと「どの本もちっとも読み終わらない」という事態になりがちだなと。並行して読む組み合わせは、「ノンフィクションとファッション」、「小説と実用書」のように、タイプの大きくちがうものにすると、気分転換になっていいなと思います。

すこしだけ本選びの話になりますが、山口周氏は、「いまこの瞬間に脳が最大効率で吸収できる本を常に選ぶ」ことを勧めています。それから「つまらないな、と思ったら、まずは書棚に戻そう」と、「積読を恐れない」こともコツだとしています(『仕事選びのアートとサイエンス』p.164,165より)。

今の自分にとって面白い本であれば、スタートダッシュは効く気がします。その熱が冷めないうちに読み進めてしまう方がいいなと思っています。

④必ずしも順番通りに読まない

せっかく頭から読みすすめたのに、やっと本筋にたどり着いたと思ったらショボかった、となるとがっかりですよね。
"味わう"本ではなく、情報接種系の本でこうすることがあります(短編集やエッセイもそうですね)。

⑤ページ番号にしるしを付ける

「そんなこと?」って感じですが、今回これを発見して、ブログを書こうと思ったのでした。

今、わりと分厚くて、「読み終わるの時間かかりそう」と思う本を読み始めていました。
④のとおり、今回は順番通りに読み進めなかったので「どこ読んだか分からなくなりそうだな?」と思い、読んだページのページ番号に下線を引きつつ読み始めました。
そうしたら、「マラソン一周したらシールをもらえる」みたいに、読んだことが可視化されて、小さな達成感が読むモチベーションに繋がりました
これは資格のテキストでは前からよくやっていました。

⑥読書メモをつける

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こちらのデイリーダイアリーを使っています。「STYLE NOTEBOOK Daily【LGF03】

これも始めたばかりなのですが、やはりどれだけ読んだか可視化されると読書のモチベーションになるなと思います。

簡単でいいなと思ったのが、齋藤孝氏の『読書する人だけがたどり着ける場所』で提案されていた読書法「好きな文章を3つ選ぶ」を、読書記録法に応用すること。
レビューや感想まで書く余力がなくても、好きな文章3つを選んで書き留めるなら手軽にできそうです。

余裕がないときはもっと簡単に、本のタイトルだけでもいいと思っています。

◆おまけ

わたしが感銘を受けたのが、ファッションアドバイザーのMB氏の読書法です。

読書は数より質を重視するというMB氏。ピーター・ドラッカーの『マネジメント』をビジネスのバイブルとして、一冊を一年かけて地肉になるまで読み込んでいったとのこと。

似た内容の↓こちらの記事には、「全ての言葉をドラッカーと同じように理解する」という箇所が出てきます。

これは、"著者の思考がインストールされるまで繰り返し読む"ということかな、と解釈しています。

わたしの場合、今はまず幅広く読む段階だなと思っているのですが、こんな風に「コレ」と思った本を深掘りする読書もしたいものだな〜と思っています。

最後までお読みいただいて嬉しいです(^^)/