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2021年出会って良かった本6選

今年読んだ本で、特に「出会って良かった!」と思う6冊をご紹介します。
ムーミン以外はノンフィクションです。

①『読書する人だけがたどり着ける場所』(齋藤孝 著)

読書本が気になった年でした。本書は、読書の楽しみ方や、著者のおススメ本がたくさん紹介されています。

ドキリとしたのは、"大型書店に行って「こんなに読むべき本がある!」とワクワクする"ならば、「この世を過ごすうえで、深くてすごいものに出合うだけでも、もう時間がないと気づきます。薄っぺらい、浅いものに付き合っていられないわけです。(p.162)」という言葉。
ハッとさせられましたが、一方で焦ることはなく、自分の軸やペースで作品や世界に向き合えばいいとも思っています。

②『読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術』(田中泰延 著)

漠然と「多くの人に読まれるように」と思ってブログを書いても、なんだかしっくりこない。そんな時にひとつの道しるべを示してくれた本です。

↑「ほぼ日」のこの記事が本の理解の助けになりました。 

③『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎 著)

たったひとつの"本当の自分"があるんじゃなく、相手によって見せる顔は違うけれど、そのすべてが"本当の自分"なのだということを、「分人」という考え方を使って説明している本書。

気づきの多い一冊ですが、今一か所選ぶなら、「誰とどうつきあっているかで、あなたの分人の構成比率は変化する。その総体が、あなたの個性となる。(p.89)」という部分。
つきあう人はもちろん、本や映画などの作品を含めて、どんな世界に触れるかで「私」はつくられていくのだなと改めて感じました。

④『考えない練習』(小池龍之介 著)

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自分は「考えることが好き」だと思っていた、その「考える」の一部は「脳内のお喋り」だったのかも!? と衝撃を受けた一冊。
人は自然と、ネガティブな考えごとによる強い刺激を求めてしまうんだそう。
本書では「五感を研ぎ澄ます」ことで、「考える」よりも「実感」の度合いを引き上げ、雑念を静めましょうと提案されています。

↑僧侶の方が書いている本。帯の写真にだけお姿が写ってるのが面白い。

⑤『たのしいムーミン一家』(原作・絵:トーベ・ヤンソン 訳:山室 静)

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↑新装版かわいい……!

ムーミンのお話を読んでみると、イメージしていたより「ほんわか」していない。みんな割と自己中だったり、誰かが邪険にされていたりして(笑)。

でも、みんな歪なまま、めいめい好きなように生きている
パズルのピースの凹凸を埋め合って助け合うのももちろん素晴らしいけれど、凹も凸もバラバラのまま、なんとなく集まったり、離れたりする世界、いいなって思いました。

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↑映画『TOVE/トーベ』も、全然ほんわかしていなかった(笑)。

⑥『今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト』(武田友紀 著)

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https://www.diamond.co.jp/book/9784478109328.html
武田さんの別の著書をきっかけに自分はたぶん「繊細さん」だと気づいた私が、「繊細さん」で良かった!と思えた本。

「繊細さん」に限らず、下の項目を見て「あああ……!」となる方はたのしめるはず。特に「表現の幸せ」は、書くことが好きな者として嬉しい。
(1) 感じる幸せ…小さなことに気づいて楽しむのが上手
(2) 直感の幸せ…「自分に合うもの」が一瞬でわかる
(3) 深く考える幸せ…本質的なことに目を向ける
(4) 表現の幸せ…細やかな感性が豊かな表現につながる
(5) 良心の幸せ…「自分のため」と「人のため」が重なったとき、大きな力を発揮する
(6) 共感の幸せ…相手の気持ちを大切に受け取る

(引用元:【大反響】HSP専門カウンセラーが教える「繊細さん」の6つの幸せ

今日も本を買ってしまいました。読みかけの本があるのに。
読みたい本は尽きませんね!

最後までお読みいただいて嬉しいです(^^)/