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海外に出ると学歴コンプレックスは克服されるのか

私の場合は完全に無くなりました。
自分の学歴について特になんとも思わないようになりました。


最近Youtubeでトマホークさんの動画にハマっているのですが、多浪をしたり、学歴について語っている方々を見て、久しぶりに自分が学歴コンプレックスを持っていたことを思い出しました。


私は新潟県の田舎出身で、中学の同級生の3割ほどしか大学・短大に進学しない環境にいたのですが、高校から公立の進学校に行き、歴史学の研究者を志したことで、東大の文IIIを強く目指すようになりました。

塾には行かず自分なりに頑張ってはみたものの、模試は良くてC判定で案の定落ちました。


結局滑り止めで受けた早稲田に行くことになるのですが、当時の自分としては非常に不満で、鬱々として大学に通いながら、家では仮面浪人として次の年の東大受験の勉強する、というようなことをしていました。
ただ、それもやはりうまく行かず、大学2年目は本当に記憶がないのですが、ほぼ引きこもりのようになっていたと思います。

東大へのコンプレックスを解消するためもあり、大学院から東大へ行くことになるのですが、学歴ロンダリングと言われるのではないか、学部から東大の同級生・先輩から下に見られているのではないか、と劣等感を抱えていました。またごく稀にですが、そういうことを冗談半分に言われることもありました。


それは院をでて官庁やコンサルに就職・転職してからも続き、やはり同期がどの大学出身かと言うのは伝わってくるものなので、日本にいる間はずっと学歴コンプレックスを持っていたと思います。


その後大学院留学でドイツに来て、こちらで就職・転職をするようになると完全に状況が変わります。
当然ですが、そもそも誰も東大・早稲田を知りません。ドイツ国内にも高ランク大学というのは一応あるようなのですが、とにかく大学名よりも何を勉強し、何ができるのか、ということの方が比較にならないくらい重要視されます。


私は1社目は日本人が数人いるドイツの会社で働いていたので、今までの学歴も多少は加味されていたのかも知れませんが、2社目以降は私以外に日本人が一人もいなかったため、学歴について何かしら聞かれたことは一切ありません。


これは私にとってはとても新鮮で、ともすれば自分のこの学歴のために、良い意味でも悪い意味でも色眼鏡をかけて見られる日本では得られない、自由な感覚がありました。

私はドイツに来てからデザイナーにキャリアチェンジしたのですが、こういった思い切った決断ができたのも、学歴というしがらみがなくなったからかもしれません。
日本での積み上げがチャラになるのは確かに大変なのですが、ゼロから新しくチャレンジができるのは大きな魅力でもあります。


ただ、何かを克服すると何かが新しく問題になるもので、それは私にとっては日本にいる家族や友達となかなか会えないことの寂しさや、ドイツ社会に溶け込むことの難しさなどがあります。


なので一概に、みんな日本を出て海外で働こう、と軽々しくは言えないのですが、学歴に悩んでいる方や日本に生き辛さを感じている方の選択肢の一つとしてはありなのではないかなと思っています。

特に海外の場合は言語の問題や働く場所、ビザなど問題が山積みで、学歴について悩む暇がないことは保証します笑

日本だけが全てではないので、地球レベルで俯瞰して物を考えてみるのも良いかもしれません。ラッキーになれる場所を探して、楽しく生きられるよううに頑張りましょう。



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