2014年11月の記事一覧
紫の夜に百合を手折る
覗いた万華鏡
光に透かされて咲く
紫いろの硝子花
張りつめた弓のような月が
今でも眩しいあの夜に
私を巻き戻すの
わたしに赤い花をくれた
許されぬ愛と知れども
開かずにいられぬ蕾のように
息をするように咲いた
この こころを
捧げたのです
月夜が刻んだ疵は
どれくらい痛んだのかしら
夜の逢瀬
月を背に
微笑むあなたは
それきり二度と現れなかった
あれからわたし
鳥籠の小鳥
いつか羽も捥が
覗いた万華鏡
光に透かされて咲く
紫いろの硝子花
張りつめた弓のような月が
今でも眩しいあの夜に
私を巻き戻すの
わたしに赤い花をくれた
許されぬ愛と知れども
開かずにいられぬ蕾のように
息をするように咲いた
この こころを
捧げたのです
月夜が刻んだ疵は
どれくらい痛んだのかしら
夜の逢瀬
月を背に
微笑むあなたは
それきり二度と現れなかった
あれからわたし
鳥籠の小鳥
いつか羽も捥が