花刻印

死に向かう手向けの花を
あなたに捧げましょう
あなたを守る鋼の甲冑
刻んでくれた見送りの花

君が手向けるその花を
鋼の衣に刻みつける
我が鎧 散る時に
君の花もまた共に散るよう

赤い涙が鋼を染める
振るう剣は君を守ると
信じ 進めど 終わりは来ない

戦の狼煙は止むことなく
空に昇る日々が続きます
戻らぬあなたに捧ぐ花も
もうこれっきり 手向けられない

赤く錆びた手向けの花が
不意に欠けた 君は無事か
まもなく故郷は果てたと早馬
君に手向ける花を探すなど

ならばせめて戦にて
手向けられた花に殉じたい
果たして 彼を誰も知らない
戦の中に散ったか否かも
けれどどこかで欠けた花
今も散らさん 英霊となりて


AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/536687835630149632 様よりイメージ。

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