「いたずらお風呂」―詩―
父さんは 勤め人
普段は 朝早くから
夜遅くまでの 働き人間
だから 日曜日の 父さんは
ゴロゴロ 寝てるばかり
「あそぼうよぉ~」と頼んでも
カエルの 寝言みたいな
返事が 返ってくるだけ
だから お姉ちゃんと
{いたずらお風呂計画}を考えた
夕ご飯の 肉じゃがの匂いが
まだ食卓で ユラユラしてる
父さんは お腹いっぱいで
もう 眠たそう
タバコの煙も 力なくフワフワ 踊る
お姉ちゃんが
「父さん お風呂湧いたよぉ~~」と
風呂場の方から 大声で呼ぶ
「おぅ ありがとうなぁ」
父さんは おもむろに
ソファーから ムックリ起き上がり
手ぬぐいを 持って お風呂場へ
{いたずらお風呂計画}発動!!
父さんは 浴衣脱いで お風呂場に入る
でも 湯舟は 空っぽ!!
お風呂は沸いていないし
お湯もない
お姉ちゃんとボクは
お風呂場の外から 声かける
「父さん 湯加減どう??」
少し 沈黙のあと 父さんの声
「ああ いい湯加減だ ありがとうなぁ」
お姉ちゃんとボクは
Vサインして おおきな笑顔した
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