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「秋雲をおいかけて」詩―potesakula様企画参加

青空の 雲と希望をおいかけて
ずっと 旅してる
雲は 羊や羽衣のように
形や色を 変えて
青空の川を 秋の葉のように
流れ去って 行く
終着港は 誰も見たことがない
その駅には 自分が失った「希望」が
忘れ物として 置かれているらしい

青空の国の 門をくぐるには
虹の橋を 渡るしかない
薄幸色の この橋は
旅人が 欄干を 握る間にも 
移り気な 人の心のように
悲し気に 消えていく
旅人は 途中で引き返してきては 
秋の声が響く森の中で 黄金色の落ち葉や
涙の数を かぞえる

青空の下の 光る銀嶺には
昔の幸せの種が まだ 残っているらしい
秋空に染まって 犬とポツポツと
散歩する父の 痩せた後姿
厨(くりや)で 煮物をつくり
長い菜箸を 指揮棒のように操り
家族団らんの笑顔を 料理する母の
「姉さん被り」が 艶めかしい

秋の碧空は 旅人の旅愁を
やさしく 慰めながら 暮れなずむ

Potesakula様が企画の#Sun3Sundayに
参加させていただきました。Potesakula様
どうぞよろしくお願いいたします
https://note.com/potesakula/n/n24d944413d5f

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