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「雨のタッピング」詩―シロクマ文芸部「雨を聴く」参加作品

「雨を聴く」のが 大好き
我が家の 庭の住人の
数少ない 楽しみ

ガマガエルの ガマちゃんは
もう 何年も我が家の一員

普段は 植木鉢の葉陰で
置物みたいに 固まってる
雨が降り出すと 
庭の お地蔵様の横に並んで 
チキンと座り
雨を 体いっぱいに受け
丸い目を ぱちぱち

子犬が 側に行っても
逃げようとしない
雨粒が 体をやさしく
タッピングするのを
伸びをして 楽しんでる

哲学者の ように
何かを 思考してるのかな?
それとも 近所の彼女を
待ってるのかな??

人が カフェで
やさしい音符に 聞き入るように
ガマちゃんは うっとり顔 

雨の日の夜は キュックック クックと
小さな声で 鳴く
きっと 隣家のメスガエルと
デートしてるんだろう

やさしい 雨の音と
体に そぐわない
かわいい 歌声
庭の おすまし顔の花たちも この
ワンマンショーを 楽しんでる

小牧幸助さんのシロクマ文芸部企画
「雨を聴く」企画に参加いたします
小牧さん いつもお世話になります

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