シェア
ひよこのるる
2020年1月24日 08:26
Heinrich Heine, Ein Jüngling liebt ein Mädchen (1822)ある若者が娘に恋をして、娘は別の男を好きになり、その男はまた別の女に恋をして二人は夫婦になりました。娘は腹を立てるあまり道端でたまたま出くわした行きずりの男と結婚したので、若者は参ってしまいましたとさ。これは昔むかしの物語、けれど今なお古びない。そしていざ我が身にふ
2020年1月11日 21:47
Paul Celan, Todesfuge (1944)明け方の黒いミルク 僕らは夕方にそれを飲む僕らは昼に朝にそれを飲む 僕らは夜にそれを飲む僕らは飲みに飲む僕らは空に墓を掘る そこなら狭くないひとりの男が家に住む 彼は蛇らと戯れる 彼は書く彼は日が暮れるとドイツへ手紙を書く 君の金色の髪マルガレーテ彼はそう書く そして家を出る 星が輝く 彼は彼の犬らを口笛で呼び寄せる彼は彼の
2020年1月3日 21:46
noteで70編以上の詩を翻訳する中で、それらに関係のある音楽もたくさん紹介してきました。クラシックの歌曲や合唱曲が多いですが、シャンソンやロックもあります。いろいろな詩を楽しんでいただく一つのきっかけとして、それらを作曲家・ミュージシャン別に並べてみました。おなじみの人や作品の中に、聞いたこともないような人や作品が交ざっていることでしょう。またすべてが傑作というわけではないでしょう。しかしそ
2020年1月2日 20:43
Friedrich Rückert, Liebesfrühling (1821) IIIきみはぼくの魂、きみはぼくの心、きみはぼくの歓び、きみはぼくの痛み、きみはぼくが生きるぼくの世界、きみはぼくが昇るぼくの空、ああ きみはぼくが葬り去ったぼくの悲しみが永遠に眠るぼくの墓!きみは安らぎ、きみは癒し、きみは天からぼくへの贈り物。きみの愛ゆえにぼくはぼくを大切に思える、きみの眼差