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#399 休むことさえままならなかったけど,どうやって休めるようになったのだっけ?

どうも,こんにちは。

古田博大(ふるたひろまさ)です。

このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。

いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。

僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始めましたが,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。

うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。

去年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。

うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。

書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです

「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A

(ちなみに,「、」ではなく「,」を使っているのは,判決など裁判所の公式文書は全て「,」が使われていて,僕も仕事上それに合わせているからです。詳しくはこちら

僕のうつ病の経過については↓でまとめています。

それでは,今日も書いてきます!

さて,うつ病を発症から早くも約1年6か月が経過しました。

僕は,幸運にも,うつ病がだいぶ回復してきました。

本当に「幸運にも」です。うつ病が回復しないまま何年も過ごされている方もたくさんいて,僕がそうならない保証はありませんでした。

僕の場合,主たる症状が「不眠」なので,ぐっすり眠れたら,それだけで非常に調子が良くなります。

めちゃくちゃに単純な野郎です,僕は(笑)。

で,タイトルの話に入りますが,僕は,うつ病発症当初は,休むことすらままなりませんでした。

「うつ病発症当初」というか,うつ病発症の直前期から,休養ができていませんでした。

僕は,このブログで,うつ病発症の100日前からうつ病の経過を記録していますが↓

100日前の時点で既に休養が苦手になっていました。

充分に休めないまま長時間労働を続けていたのです。

充分に休養ができなかったせいで判断能力が衰えてしまい,仕事の方もボロボロになっていたような気がします。

きちんと休養をとることが必要だったのに,それに気づかず,疲労を回復できないまま仕事にいそしんでしまいました。

僕は,疲労が蓄積すればするほど疲労回復能力が落ちます。

僕の身体は,疲労の蓄積を「生命の危機」と勘違いしてしまうので,疲労が蓄積すればするほど,疲労の回復よりも,生命の危機への対処を優先してしまうんです。

僕の場合,疲労が蓄積すればするほど,生命の危機が目前に迫っていることを意味します。

だから,僕の身体は,疲労が蓄積している場合,生命の危機に備えて緊張状態をキープします。

その結果,疲労が蓄積するとますます,疲労の回復は難しくなってしまいます。

こうやって,疲労を回復できないまま,どんどん雪だるま式に疲労が蓄積した結果,限界を迎えたのが,一昨年(2019年)の7月10日でした。

疲労の蓄積がピークに達していたんです。

いやぁ,疲労が蓄積するだけで,人間は活動停止に陥るみたいです。こわいですね。

疲労の蓄積がピークに陥ると,脳の活動が目に見えて衰えます。

例えば,自分で自分のことを決められなくなります。

自分が何をしたらよいのか,自分で判断することができなくなるんです。

そんな状態で,仕事なんかできたもんじゃありません(笑)。

そして,自分で自分のことを判断することができないだけじゃなく,空腹も眠気もこなくなりました。

夜になっても眠くないし,何も食べてなくてもお腹が減りませんでした。

眠ったり食べたりすることよりも,周囲の状況に気を配っていました。

眠ってもいないし,食べてもいないからエネルギー切れを起こしているはずなのに,それでもなお,エネルギーを振り絞って周囲の状況に気を配っていたのです。

身体がとにかく,生命の危機を感じていました。

これこそ,まさに「休むことすらままならない」状態です。

休もうとしても,疲労の蓄積が限界を突破したことで生命の危機を感じてしまっているので,休むことができないんです。

こんな状態になってしまったら,少しずつ,身体を安心させてあげる必要があります。

安全な場所で,安心安全な生活を送り,生命の危機が迫っていないことを,少しずつ身体に理解させてあげなければいけません。

大事なのは,「少しずつ」という部分です。

身体は,簡単には「安心安全」と信じてくれません。なぜなら,疲労の蓄積が解消されないからです。

安心安全な場所で暮らしていたとしても,長年にわたって蓄積した膨大な量の疲労が,そう簡単に解消されるはずがありません。

安心安全な場所に移動できたとしても,生命の危機と勘違いさせてしまうほどの疲労が蓄積している状態は変わっていないのです。

だから,いつ何時,再び生命の危機が迫っていると勘違いしてしまうかわからない状態が,しばらく続きます。

僕も,だいぶ続きました。

僕は,2019年7月10日にうつ病を発症し,その後,9月末まで実家で暮らし,そして,一人暮らしの自宅に戻ってきました。それからはつらい日々が待っていました。

2019年の秋は,不眠の症状にとても悩まされました。

実家で暮らした期間中も,疲労の回復は不十分だったのです。

というか,29年間の人生全体の疲労がいっきに現実化したわけなので,ほんの2か月そこら実家で過ごしただけで,充分に回復できるはずもありません。

一人暮らしの自宅に戻った後も,疲労が根深く残っていたのです。

その疲労が,ふとした瞬間に表面化して生命の危機だと身体に勘違いさせ,不眠の症状を引き起こしていました。

何度も何度も。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も,不眠の症状に苦しみました。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も,眠れない夜を過ごしました。

たくさんたくさん,涙を流しました。つらくてつらくて。

でも,仕事をせずにいたからこそ,少しずつ疲労が回復していったのだと思います。

今から振り返ると,もっと早く疲労を回復することができたのになぁとは思います。

・朝は近所を散歩してセロトニンを生成する。

・午後はゆっくり昼寝して過ごす。

これを毎日繰り返していれば,より早く回復できたのになぁと思います。

昼寝したら夜眠れなくなるなんて幻想のせいで,疲労の回復が遅れてしまいました。

でも,僕の場合,誰か他の人から言われてすぐに方針を変えることはなかったでしょう。

自分で気づくしか,最適解にたどり着くことはできないタチなんです。

だとすれば,僕が,①朝の散歩でセロトニンを生成し,②午後は昼寝して疲労回復に努めるべき,という(今のところの)最適解に到達するには,これだけの時間が必要だったのでしょう。

はぁ。僕は,自分が思っているよりかなり「平凡」のようです。

僕にとっては,僕の人生しか存在せず,世界の中心は僕なので,どうしても自分を特別視してしまうのですが,こうやって冷静に客観的な視点で言語化してみると,めちゃくちゃに僕は「平凡」です。

自分の問題点(=疲労の蓄積を生命の危機と勘違いしてしまう)と,その問題点の解決方法(朝の散歩と昼寝)に気づくのに,なんと1年3か月以上も必要だったのですからね(笑)。

「平凡」どころか,平均点以下というべきかもしれません。

そんな「平均点以下」の僕が,休むことさえままならない状態から,ぐっすり休むことができるようになった今の状態に移行できたのは,結局,少しずつ休んできたからです。

もっと目的意識をもって休むことができていたら,回復も早かったのでしょうけど,「目的意識」なんてありませんでした。

僕はとにかく,休みたかったのです。

早く治りたくはなかった。

29年間の人生に疲れ果てていたので,とにかく休みたかった。

まあ,29年間のうち,最後の3年間に最も疲れたのは間違いありませんが(笑),とはいえ,僕の人生全体がうつ病発症の原因であるのは間違いありません。

今は,うつ病が市民権を得ているので,うつ病を理由に休職することに後ろ指をさされることはありません。

会社を休んで,ゆっくり休んでいいんです。

でも,僕のように,ゆっくり休むことができないうつ病者も多いはずです。

そんな方たちは,不安な夜を過ごしてください。

休めないまま,夜を過ごすしかありません。

眠剤を飲んでもいいです。僕だって,眠剤を飲んで眠った夜がたくさんあります。

でも,最終的には,眠剤に頼らず眠れるようにならなきゃいけません。

だって,人間は本来,眠剤を飲まなくても,ぐっすり眠って疲労を解消できるからです。

眠剤を服用し続けてしまうと,この人間本来の機能が衰えてしまいます。

眠剤を飲まずに,眠ってみてください。

眠れないなら,眠れないまま夜を過ごすしかありません。

眠れない夜を過ごしていると,毎日毎日眠れないわけではないことに気づきます。

眠れる日がちゃんとあるんです。

だとしたら,ひと晩眠れなくても,全く問題ありません。

もっというと,僕の場合,全く一睡もできずに朝を迎えることはありませんでした。

結局,数時間は意識がとんでいます。

数時間でも意識がとぶと,疲労が回復できます。

僕はこうやって,本当に少しずつ,疲労を回復してきました。

行きつ戻りつを,何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返しながら,少しずつ疲労を回復してきました。

その途中で,朝の散歩と午後の昼寝が効果的なことに気づけました。

みなさんも,少しずつやりましょう。

何度も何度も何度も何度も,悲し涙,悔し涙を流しましょう。

そのうち光が見えてきます。

頑張ってとはいいません。頑張らずにやりましょう。

冷静に,自分の症状を見つめてください。

答えはきっと,自分の中にあります。

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):544日(1年5か月と25日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):465日(1年3か月と8日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):424日(1年1か月と28日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):398日(1年1か月と1日)

・出勤練習(2020年3月30日~):280日(9か月と5日)

今日で,出勤練習を始めて9か月と4日です。新型コロナウイルスの影響で,2020年4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約8か月間出勤練習を積み重ねてきました。

そして,去年(2020年)の12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。

具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。

裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。

さて,今日は休みです。今日で年末年始休みは最後です!

今日は「SleepCycle」に睡眠を記録していませんが(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時30分頃~朝9時頃まで布団に入っていました。昨晩も,一昨日の晩に引き続き寝つきはよかったです。夜中に少しだけ目を覚ました記憶がありますが,すぐに寝つき,朝までぐっすり眠れました。

(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

年末年始は充分に休養できました。明日から仕事ですが,気を抜かず,夜と休日に充分な休養をとりながら少しずつ仕事に慣れていこうと思います。


今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!・・・↓

昨日のブログ↓

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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。


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