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キャパの範囲内で働けば、それだけで給料もらっていいんです

【 自己紹介 】

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、600日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

法律に関する記事は既にたくさん書いていますので、興味のある方は、こちらにテーマ別で整理していますので、興味のあるテーマを選んでご覧ください。

【 今日のトピック:限界の内側で働く 】

このブログをご覧になっている方の多くは、毎日一生懸命働いて給料を受け取り、その給料を生活費に使いながら生きていらっしゃると思います。

働いて給料をもらうことを法的に言い換えると、「労働の対価として給料を受け取る」、ということになります。

「労働」は「労務の提供」と言い換えることも多いです。

つまり、法的には、あくまで、労務を提供すれば、それだけで給料の支払いを受け取ることができます。

ただ、給料の支払いは労務提供の後、つまり、先に労働して、給料の支払いは後払いということになっています。

だから、給料をもらうためには、それに先立って労務を提供しなきゃいけません。

じゃあ、「労務の提供」ってなんだ?「労働」ってなんだ?という話になりますが、それは、「上司の指揮命令に従う」というだけです。

従わなきゃいけない上司の指揮や命令は、その会社の業務を遂行する上で必要な範囲に限られます。

だから、例えば、不動産仲介業を営む会社で、「俺の足をなめろ」なんて言う命令が社長から下されても、それは不動産仲介業の遂行とは無関係なので、従う必要はありません。

これに対して、「仲介手数料の領収書を作っておいて」とか「来客対応して」という命令には従う必要があります。その命令に従うことが「労務の提供」なので。

働いて給料を得る、つまり、「雇用契約を結ぶ」ということは、「雇い主の業務遂行に必要な命令に従い、その対価として給料をもらいますよ」という約束なんです。

で、指揮命令に従った結果、給料を後払いでもらうんです。

ここで大切なのは、業務遂行に無関係な指揮命令に従う必要がないことだけでなく、自分のキャパを超える指揮命令に従う必要もないということです。

例えば、「これ、明日の朝8時までに全部読んでおいて」と言って、300ページの本を今日午後5時に渡されたとしても、それは、明らかにキャパオーバーなので、それに従う必要はありません。

その本を読むという作業が、会社の業務遂行に必要であったとしても(先ほどの不動産仲介業者の例を出すと、その本が不動産仲介業関連の法律をまとめた書籍である場合など)、その命令に従わなくていいです。

実現不可能な命令に従う必要はないという、当たり前の話です。

ただ、現実は、こんな極端な例ばかりではなく、なんか実現できそうな命令が出てきたります。

しかし、その命令が不可能なのであれば、従わなくていいです。

例えば、先ほどの例のように、今日の午後5時から明日の朝8時までという感じで、勤務時間がほとんどない場合なんかは、命令に従うことが不可能なことも多いでしょう。不可能なら、命令に従わなくていいです。

そして、当たり前ですが、睡眠時間をきちんと確保していいです(笑)。

睡眠時間を削らないと完了できないことを雇い主は命令することはできません。

出勤日にはきちんと出勤して、在宅勤務であれば勤務時間を区切って、その出勤中なり在宅勤務時間中なりは命令に従う必要はあるんですが、その時間は、24時間ずっと続くわけありません。

雇われていても(=上司の指揮命令に従わなきゃいけないとしても)、その指揮命令に従わなきゃいけない時間から、毎日必ず解放されていいんです。

残業自体は、いわゆる「36協定」によって合法になりますが、ただ、いくら残業できるといっても、毎日ぐっすり眠っていいです。

毎日8時間とか9時間とか眠っていいです。それだけ眠る前提で、働いていい。

もしあなたが、仕事が忙しいせいで、本当は8時間くらい眠りたいのに5時間しか眠れないのなら、それは十分な休息時間をとらせないほどの指揮命令を下しているので、その指揮命令に従う必要はありません。

(もちろん、夜ふかしのせいで睡眠時間が削られているのなら、それを上司に責任転嫁しちゃダメですよ)

自分がきちんと休息時間を確保できる範囲の命令に従っていれば、それでいいです。

これは「キレイごと」ではなく、法的に正しい話です。そういった法的な正しさだけでなく、休息時間を確保させずに働かせ続ける会社は、従業員を疲弊させ、最終的に人が離れて潰れてしまうので、さっさと逃げたほうがいいです。

ただ、睡眠時間が8時間必要な人もいれば、4時間で十分な人もいて、4時間で十分な人が、8時間必要な人よりもたくさん働いて、上司から評価され、高給であることは仕方ありません。

必要な睡眠時間は体質に大きく左右されるので、不平等な感じもしますが、そもそも、学力や知能も遺伝に大きく左右されているわけで、そういった遺伝の影響を強く受ける学力や知能によって収入が左右される世界に僕らは生きているので、体質の差が収入を左右することは受け入れていい(受け入れざるを得ない)と僕は思います。

4時間の睡眠時間で十分な人たちは、8時間必要な人たちよりもたくさんの時間を労働に当てられるわけですが、そういったショートスリーパーたちの「時間を労働にあてる自由」を、他人が奪うべきではありません。

たくさん働ける人は、どうぞたくさん働いてください。そして、僕みたいに8時間睡眠が必要な人たちも、ショートスリーパーを必要以上にひがみ、嫉妬し、足を引っ張ろうとしてはいけません。そんな人をおとしめるような発言は許されません。

結局、自分のキャパの範囲で精一杯働けばよくて、法的にも、自分が実現可能な命令の範囲で従っておけば、それで給料はもらえます。

そう考えると、やっぱり、自分の限界を知る必要があると思います。

自分の限界は、厳密には、労働時間だけで区切ることができるわけじゃないと思いますが、僕の場合は、労働時間が限界と直結しているような気がします。

労働時間の他にも、仕事のプレッシャーや職場の人間関係も、限界の範囲を左右する要素だとは思いますが、労働時間も自分の限界に大きな影響を与えていて、そして、労働時間を区切っちゃう(定時で帰っちゃう)のが、自分の限界を超えないようにする最も簡単な方法なので、僕は、とにかく定時で帰るようにしています。

限界の内側で仕事すれば、それだけで給料はもらえます。

自分の限界がどこなのか自分で知ることが大切で、僕みたいに定時を限界とみなして、定時までに終わらない仕事は、自分の限界を超える指揮命令と考えて従わない、ていうのも一理あると思ってます。

それではまた明日!・・・↓

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