#395 うつ病って何ができたら(どんな状態になったら)治ったことになるの?

どうも,こんにちは。

古田博大(ふるたひろまさ)です。

このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。

いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。

僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。

うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。

今年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。

うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。

書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです

「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A

(ちなみに,「、」ではなく「,」を使っているのは,判決など裁判所の公式文書は全て「,」が使われていて,僕も仕事上それに合わせているからです。詳しくはこちら

僕のうつ病の経過については↓でまとめています。

それでは,今日も書いてきます!

さて,僕は,昨年(2019年)7月のうつ病発症し,それから今日までずっと闘病を続けています。

これからもしばらく闘病は続く予定なんですが,だいぶ調子は良いです。

調子は良いですが,波がないわけではありません。

僕の場合,主な症状が不眠なんですが(寝つきが悪い・中途覚醒・朝早く目が覚めてしまう),不眠の症状が出ることは今でもあります。

ただ,以前と違うのは,不眠の症状が出ても,精神的に安定していることです。

以前は,寝つきが悪いだけで,大きな不安に襲われてしまい,その不安が触媒となって,更に寝つきを悪くさせてしまっていました。

不眠の症状を,自分で再生産してしまっていたんです。

なんと効率の良い不眠なんでしょう(笑)。

不眠を自分で再生産できるなんて!

冗談は置いておいて,発症当初とは違い,今は,寝つきの悪さが出ても,冷静に現実を受け止め,対処することができるようになりました。

どれだけ寝つきが悪くても,朝まで一睡もできないなんてことはまずない,ということを,経験を積み重ねて学びました。

寝つきが悪いせいで大きな不安に襲われながらも,ふと気づいたらぐっすり眠っていて,いつの間にか朝を迎えていたなんて経験を何度も繰り返すと,寝つきが悪くなるたびに不安を感じることがバカらしくなります。

そもそも,僕の場合,寝つきが悪いまま,一睡もできずに朝を迎えるなんて,うつ病発症後の1年5か月の間で,2回しかありません。

うつ病発症当日(2019年7月10日)と,いったん実家に帰って,その後一人暮らしの自宅に戻ってきた2019年7月27日の2回です。

たったの2回。

その後,寝つきが悪くて朝方まで眠れなかったことが何度かありますが,その日も,結局2~3時間は眠っています。

それと,いちばん大事なことがあって,「波」というのは,悪い方向だけではなくって,良い方向にも振れることです。

つまり,寝つきが悪くて不調の日がやってくれば,すぐに,寝つきが良くて調子の良い日がやってくるんです。

だとすれば,寝つきの悪さに不安を感じていたとしとも,その不安は,早ければ翌日に払拭されるわけで,この点からも,不安はバカらしく思えます。

こういった経験を積んだことと,うつ病発症前から蓄積していた疲労が解消されて元気になってきたことが相まって,寝つきの悪さなどの不眠の症状に動じなくなってきました。

だから,僕の場合,不眠の症状が起きても,大きく調子を崩すことはなくなりました。

そうすると,僕の「不眠」は,今でも「症状」と呼べるのでしょうか?

うーん。

現代人であれば,寝つきが悪かったり,夜中に目が覚めてしまったりすることはあるでしょう。

そんな不眠が,いちいち「症状」とは評価できないと思います。

僕の場合も,去年(2019年)の7月にうつ病を発症して休職したという過去がなければ,たまに寝つきが悪くなったりする,普通の現代人です。

うつ病って,というか,精神疾患全般が,何をもって「寛解」とか「治癒」と評価するのか,難しそうです。

精神疾患は,精神面の症状しか現れません。

つまり,自覚症状のみで,客観的な所見に欠けているわけです。

本人はめちゃくちゃ苦しそうなのはよくわかるんですが,それ以外に,医師が患者から見て取れる症状はありません。

例えば,外科的な症状であれば,医師が所見を見て取れます。

身体のどの部位に,どんなケガを負っていて,傷の深さはどれくらいで・・・とか。

傷がふさがってきて,もうしばらくで治りそうだとか,そういった所見を,医師は目視で確認できます。患者本人の自覚症状も総合して,病気の回復を確認することができます。

でも,精神疾患はそうじゃありません。

症状が,自覚症状のみです。

おそらく,自覚症状としての不安が,半年とか1年とか,目立って現れなくなれば,「寛解」と診断されるのでしょう。

でも,「寛解」診断の前から,「普通」にはなっていると思います。

今の僕も,たまに寝つきが悪くなるくらいで,結構「普通」になっています。

でも,僕もまだ,バリバリ仕事ができる状態ではないと思います。もう少し,様子を見ながら仕事量を増やしていく段階です。

ただ,どれだけ元気になっても,うつ病前と同じくらい忙しく働くつもりはありません。

うつ病前のように忙しく働いていると,「持続不可能」であることが判明したからです。

これからは,働く時間をセーブします。一生。

1日たりとも,長時間労働はしたくありません。

たった1日だとしても,その1日のしわ寄せが,翌日以降,必ずどこかでやってきます。

そのしわ寄せをうまく対処できる保障はどこにもないわけで(未来のことなので),「たった1日」が「されど1日」となって,うつ病の症状が出てくることが怖くて怖くて仕方ありません。

好きな仕事だからこそ,離れたくありません。

ずっと携わり続けたい。

だからこそ,長時間労働はNGです。

長時間労働でも持続可能な人たちは,いくらでも長時間労働していいと思いますが,僕のように,長時間労働がNGであることが判明した人間に対して長時間労働を強要することは,誰にもできません。

そして,残念ながら,労働時間の長短と仕事のクオリティは比例しません。

労働時間が長いほど,仕事のクオリティが高くなるわけでもないし,労働時間が短いほど,仕事のクオリティが低下するわけでもありません。

これは,苦労して長時間労働している人たちの「願望」です。

だって,苦労して長時間労働しているのであれば,労働時間のぶん,自分の仕事のクオリティが向上していると思わなければ,自分がみじめで仕方なくなってしまいます。

仕事のクオリティは労働時間に比例すると思っていなきゃやってられないなんて,かわいそうです。

僕はそう思わず,短時間労働で,きちんと要求水準をクリアした仕事を提供したいです。

というか,僕が生き残るには,この方法しかないんですけどね(笑)。

これで生き残ることができなければ,潔く,毎日読書してブログを書きながら生活保護を受給する生活を送ろうと思います。

生き残れないなら生き残れないなりに,楽しい生き方があるとわかったことも,うつ病による大きな収穫です!

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):540日(1年5か月と21日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):461日(1年3か月と4日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):420日(1年と1か月と24日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):394日(1年と28日)

・出勤練習(2020年3月30日~):276日(9か月と1日)

今日で,出勤練習を始めて9か月と1日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約8か月間出勤練習を積み重ねてきました。

そして,今年(2020年)の12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。

具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。

裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。

さて,今日は休みです。1月3日まで休みです!

今日は「SleepCycle」に睡眠を記録していませんが(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時頃~朝8時頃まで布団に入っていました。一昨日の晩は寝つきが悪かったですが,昨晩はすぐに寝つけました。

今日は,昨日とは打って変わって,朝までぐっすり眠れました。

こんな感じで,寝つきが悪い日がやってきたら,すぐに寝つきが良い日がやってくるんです。先ほど書いたとおりです。

今でもこんな風に,調子悪い→調子良いのループを繰り返しています(笑)。

(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

今晩も,ゆっくり眠れたらいいなぁ・・・(笑)


今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!・・・↓

昨日のブログ↓

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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。



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