#377 借金の話
どうも,こんにちは。
古田博大(ふるたひろまさ)です。
このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。
いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。
僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。
うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。
今年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。
うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。
書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです)
「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A
僕のうつ病の経過については↓でまとめています。
それでは,今日も書いてきます!
さて,今日は借金をよくよく分析してみましょう。
前にも借金について書いたことありますけど,今日も書いてみます。
さて,「借金」とは,その名の通り,お金を借りることですが,お金を使いもしないのに借りる必要はないので,お金を使う必要があるからこそ,お金を借りるわけです。
だから,借りたお金は,何かしらの目的で使ってしまいます。
つまり,借りたお金はなくなるわけです。
しかし,返す際は,借りた金額よりも多い額を返済しなければいけません。
「利息」というやつです。
「借金」というのは,お金を借りることによって,せっかく手元のお金が増えたのに,その増えたお金は使い切ってしまい,にもかかわらず,返済期限までに,借りた金額よりも多い額を用意して返済しなければならない。
これが,「借金」です。
借りたお金は使い切っちゃうのに,返済期限までに増やさなきゃいけない。
いやはや,大変ですね(笑)
これを聞くと大変そうですが,この構造こそ,「借金」の現実です。
そうすると,借りたお金を使うにしても,その使用目的は,「お金が増える」目的じゃなきゃいけません。
「お金が増える」目的以外の目的でお金を借りる場合,それはすべて「悪い」借金です。
ただ,世の中には,お金をお金として使う借金だけでなく,何かを買うためのお金を借りる借金もありますよね。
典型的な例が,住宅ローンです。
住宅ローンは,土地や建物の購入資金を借りているので,お金をお金として使いません。
借りたお金は,借りた途端に売主の預金口座に振り込まれてしまうので,借りた本人の手元には一瞬たりともお金が存在しません。
銀行から売主に直接お金が移動します。これが住宅ローンです。
住宅ローンを借りた人は,購入した物件に済むので,借りたお金が増えることはありません。
借りたお金が増えないのに,借りたお金よりも多い金額を返すのが,住宅ローンです。
増えないどころか,元本も利息も,自分で働いてゼロから生み出さなければいけないので,大変です。
お金をお金として使う借金の場合は,借りたお金を,お金を生み出す何かしらの仕組み=事業に投入しますが,住宅ローンの場合,お金を生み出さない「住宅」にお金を投入するので,元本も利息も,借りたお金とは全く無関係に,ゼロから生み出さなきゃいけません。
借りたお金を,利益を生み出す何かしらの事業に投資するのであれば,そのお金は増える可能性がありますが,住宅ローンにしてしまうと,借りたお金は元本もろともなくなってしまいます。
そして,返済する元本と利息は,借りたお金とは全く無関係に,自分で働いて返さなきゃいけません。
住宅ローンを借りた場合,こういったかなり大変な作業が要求されます。
確かに,住宅ローンを完済すれば,土地も建物も手に入ります。でもそれは,大抵の場合,35年後です。
35年も住み続けた建物はボロボロですから,売ろうと思っても値段はつきません。むしろ,解体費用が必要となるので,マイナスの評価になってしまいます。
これに対し,土地は理論上価値が下がることはありません。土地=場所ですから,場所に変更はないので,理論上は,値段の上げ下げはないはずです。
でも,人口減少や都市化・過疎化によって,実際のところ,土地の値段は結構上げ下げします。
僕が結婚後,仮に,5000万円を借り入れて,その全額をある会社1社のみに投資したとすれば,妻は大激怒するでしょうが,住宅ローンは,それと全く同じです。
一生をかけるほどの金額を借り入れ,その借入金を,ある土地一本に絞って投資しているようなものです。
株の投資と比較すると,住宅ローンを組んで土地を購入することが,めちゃくちゃリスクを抱えていることがよくわかります。
土地を購入すれば,投資だけでなく,居住場所も確保でき,この「2重どり」がお得感を(表面的には)醸し出しますが,これは「お得」ではなく,「リスク」です。
だって,世の中には,賃貸物件が山のようにあるわけですから,居住場所は投資リスクなしで確保することができます。これに対し,土地を購入する場合,居住場所の確保に,「投資」というリスクがついてまわります。
「投資」はリスクと表裏一体で,土地の購入には,「投資」側面があることを理解しておかないと,痛い目をみます。
これも,「知識社会」の側面の1つです。
多くの人は,土地の購入と株の購入が同じ投資であると実感することはできません。
「居住場所」という,素朴で実態を伴ったものを購入するのと,「株」という,得体のしれない想像上の産物を買うのとを,同じように考えられるかどうかは,理解力の有無で左右されます。
この理解力があるかどうかによって,リスクの判断に差が出てくるのが,まさに「知識社会」です。
この理解を放棄してリスクの判断ができない人は,「知識社会」という現実によって,予期せぬリスクにさらされてしまいます。
「知識社会は正義」ということになっているので,理解力の有無によって格差が生じたとしても,それは「自己責任」という大義名分のもと,正当化されます。
「知識社会は正義」という理屈は,「教育と努力によって誰でも同じ知識・学力を身につけられる」ということが前提となっていますが,これが間違いであることは,昨日のブログで書いたとおりです。
血統によって身分が決まっていた近代以前の社会よりはマシだと昨日もはきましたが,それは「マシ」なだけで,「正しい」とは思っていません。この知識格差をどう修正するかは,常に考えなきゃいけません。
まためちゃくちゃ脱線してしまいましたが,借金の話にも戻ります。
さて,借金は,借入額よりも多い金額を返済するので,「お金が増える使用目的」以外の目的で借りる借金は「悪い」借金だということでした。
住宅ローンなどの,何かを購入する資金を工面するための借金も,購入した物への投資という側面があるので,必然的に「投資リスク」がついてまわるため,投資リスクを回避するべく,「購入」ではなく「賃貸」という方法が基本的に適切だと思います,という話でした。
こう考えると,普通のサラリーマンがよく接する借金は,だいたいの場合,「悪い」借金だということになります。
普通のサラリーマンは,お金を借りたとしても,そのお金を「増える」目的で使うことはありません。
何か事業を営んでいて,その事業資金として借りるのであれば,それは「悪い」借金ではありません。
その事業の将来性は別途考える必要はありますが,少なくとも,借入金を元手にして利益を生み出そうとしているので,「お金を増やす」目的は存在しています。だから,「悪い借金」じゃありません。
でも,普通のサラリーマンがお金を借りるのは,だいたいの場合,生活費を工面する目的です。これは,典型的な「悪い」借金です。
だって,生活費を工面するためにお金を借りたら,その借りたお金は,すぐに生活費として使い切ってしまいますから,増えるはずがありません。
利息を増やすどころか,元本まるまる生活費として食べ物や消耗品に使われて消えてなくなってしまっていますから,返せるはずもありません。
だから,サラ金で借りるのは,典型的な「悪い借金」です。
住宅ローンも,投資リスクを回避して居住場所を確保する手段=賃貸が用意されているにもかかわらず,あえて,投資リスクを引き受けてまで居住場所を確保している点で,「悪い借金」といえるでしょう。
住宅ローンについては,バブルの頃のように,投資リスクが低いのであれば,「悪い借金」とはいえないでしょうけど,今はそうじゃありません。
結局,サラ金に手を出さず,住宅ローンすら借りず,ほそぼそと家族構成に合わせた賃貸で暮らすのが,最も賢い生き方ということになります。
僕も賢く生きたいですが,持ち家に「夢」を見出して買っちゃうかもしれません(笑)
人間って,賢ければいいわけじゃないですよね(笑)。
「夢」というお金に変えられないものを持ち家に見出すことができれば,住宅ローンを組んで土地を買うのもアリなのかもしれません。
というか,そういった感情的なものを持ち出さないと,住宅ローンを組んで持ち家を買うことはできない,というのが実態です。
僕もそうなるかもしれませんから,住宅ローンを組んで持ち家を購入した方々をバカにすることはできません。
むしろ,経済合理性を捨てて夢を追いかけることを決めた覚悟は,尊敬に値します。
僕も,尊敬されるようになるかもしれません(笑)。
ま,とりあえずは,ぼちぼち賃貸で暮らします。
【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら)
まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。
今日までに経過した期間↓
・うつ病発症(2019年7月10日~):522日(1年5か月と3日)
・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):443日(1年2か月と16日)
・午前中の散歩(2019年11月7日~):402日(1年と1か月と6日)
・毎日ブログ(2019年12月3日~):376日(1年と10日)
・出勤練習(2020年3月30日~):258日(8か月と13日)
今日で,出勤練習を始めて8か月と13日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約7か月間出勤練習を積み重ねてきました。
そして,12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。
具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。今日は書面を作成したので,一歩前進です。
裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。
今日は休みでした。今日と明日の2日間が休日です。
今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時27分~朝7時までの睡眠が記録されています。一昨日の夜に引き続き昨晩も寝つきが良かったですが,先週に引き続き今週も,休日に限って朝早く目が覚めてしまいました。睡眠時間は約7時間30ほどで短めですが,SleepCycle独自の睡眠品質も84%/100%と悪くはありません。
(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)
休日に限って朝早く目が覚めてしまうのは,本当にどうにかしてほしいです(笑)。
休日にゆっくり休養がとれないと,今のところは出勤日に熟睡できていますが,仮に来週以降,出勤日に熟睡できないと,疲労が蓄積してしまうので,これがイヤなんです。
まあ,熟睡できない日の次には熟睡できる日がやってくるので,それほど心配しなくていいんでしょうけど・・・
ああ,休みの日に朝遅くまでゆっくり寝たいなぁ(笑)
今日もブログ書けてよかった!
それではまた明日!・・・↓
昨日のブログ↓
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