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#376 悪いのは借金ではなく自分
どうも,こんにちは。
古田博大(ふるたひろまさ)です。
このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。
いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。
僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。
うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。
今年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。
うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。
書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです)
「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A
僕のうつ病の経過については↓でまとめています。
それでは,今日も書いてきます!
さて,今日は「サラ金」に関する事件を担当していたので,サラ金の話をしてみたいと思います。
「サラ金」なんて言うと,すぐに「こわい」とか「危ない」とか,そういった思考停止に陥ってしまいがちですが,僕はそう思っていません。
日本人はどうも,「借金=悪」という固定観念がありますが(僕もそうでした),これは全然正確じゃありません。
お金が必要な人がいて,その人に対し,お金に余裕がある人が「貸す」という形でお金を渡してあげるのは,別に悪いことじゃないでしょう。
確かに,お金を返す際には,元本の他に利息をつけて返さなければならないのが普通ですが(つまり,借りた金額以上を返済しなければいけない),別に利息が悪いかというと,↓のように説明すれば,悪くは聞こえないでしょう。
お金を貸した側は,貸している間は,貸した分のお金を手元に置いておけないので,仮にお金があったとしたら手に入ったであろう運用益(預金利息など)を失うことになってしまった。だから,貸したお金が手元にあったら運用して増やせた分を,借主に「利息」として請求してもいいはずだ。逆に借主は,借りたお金が手元にあったおかげで,それを元手に何かしらの運用益を手に入れられたはずだし。
これに加えて,貸主は,自分のお金を丸々借主に渡しているわけですから(しかも,そのお金は,預けているわけではなく,借主に全部使われてしまうことが想定されています),そのお金が返ってこないリスクを負っていて,そのリスクを負う対価を得る必要があります。そういった「リスクの対価」として,利息をもらっているのです。
こう考えれば,利息をとること自体が「悪い」とは考えずらくなるでしょう。
お金を貸したり,利息をとったり。それが悪いなんてことはありません。残念ながら,これが真実です。
お金を貸したり,利息をとったりすることが,「悪くない」とすると,不都合な人たちがたくさんいるんです。
それは,お金を返せなくなった人たちです。
お金を返せなくなった人たちは,お金を貸したり利息をとったりすることが悪くないという真実を認めたくはありません。なぜなら,その真実を認めてしまうと,その反作用として,「お金を返せなくなった自分自身が悪い」ということを認めなきゃいけなくなるからです。
これは,非常につらいです。「自分自身が悪い」と認めるのはつらい。
他でもない,この自分自身が悪いと認めるのは,とてもつらいです。
僕だって,うつ病を患ったのを誰かのせいにしたいですが,残念ながら,一番悪いのは,この僕です。僕の生き方や考え方が悪かったせいで身体が無理して,自分をうつ病に追い込んだのです。
これを認めるのはめちゃくちゃつらいので,目を背けたくなる気持ちはよくわかります。
でも,いくら目を背けても「自分が悪い」という現実からは逃れられません。
自分が悪いことを認めず,他の誰か・何かのせいにしていると,いつまでも同じことを繰り返してしまいます。
借金を繰り返す人たちも,同じなのかもしれません。
借金を繰り返す人たちは,借金やギャンブル自体が悪いことはよく理解されていますが,それでも繰り返してしまう自分自身が悪いことをあまり理解されていないようです。
借金も,ギャンブルも,それ自体が悪くはありません。
借金も,公営のギャンブルも,いずれも適法で,なおかつ,借金をきちんと返済し,自分の生活費をきちんと確保しながらギャンブルしている人がいます。
ということは,借金やギャンブルが悪いのではなく,悪いのは,返済できない金額を借りてしまった自分,最低限確保すべき生活費すらギャンブルに回してしまった自分です。
残念ながら,これが現実です。
日本人は,本当に問題の本質から目を背けるのが得意です。
太平洋戦争がまさにそうです(笑)。
戦後の日本では,開戦に至った問題点,停戦・終戦が遅れた問題点が全国民に共有されることなく,目を背けることで経済発展を遂げてきました。
その「よそ見」は,日本人も,原爆や東京大空襲によって大きな被害を受けたことによって正当化されてきました。
そういった,日本人にも大きな被害をもたらした戦争を,「なぜ日本政府は引き起こしてしまったのか」という視点は忘れさられてきました。
その結果,敗戦後の日本は,全国民が思考停止に陥り,
「戦争はよくない」
「軍事力を全部放棄しちゃえば大丈夫」
「日本人だって大きな被害を受けたじゃないか」
「だから充分に反省している」
そんな理屈を,柔和な外面の下に隠して振りかざしてきました。
どうして開戦したのか,回避する方法はなかったのか。もっと早く終戦できなかったのか。
そういったことを考えなければなりません。
※ちなみに僕は,弁護士らしくありませんが,国防軍設置と核兵器装備推進論者です。
話がそれまくってしまいましたが,要は,借金は悪くありません。
悪いのは,自分の返済能力を見極めずに借りた,自分自身です。
そして,自分の返済能力を見極めるなんて,とても大変ですが,この「見極める能力」があるかないかで,自分の将来が変わってしまうのが,現代の「知識社会」です。
現代は知識社会で,知識の有無が,格差を生み出します。
この「知識社会」は,「教育によって誰でも同じ知識・学力を手に入れられる」という前提によって,正当化されています。
「教育によって誰でも同じ知識・学力を手に入れられる」のは,完全に誤りであり,本当は,遺伝によって知識・学力に大きく差が出ていることが科学的に証明されているので,今の知識社会も,血統によって身分格差が生じていた,近代以前と同じように不平等なのは間違いありません。
ただ,「遺伝」というのは,「トンビが鷹を生む」という構造を本質的に内包しており,ある日突然,ものすごく知識社会に適合した個体が生まれることがあります。
「突然変異」と呼ばれたりしますが,そもそも,遺伝子は,その組み合わせによって全く違う形質を発現させるので,突然変異が起きなくても,その組み合わせ次第で,父・母とは全然違う個体を生み出す可能性を秘めているのです。
だから,突然変異なんか起きなくても,遺伝子の組み合わせが変更されただけで「トンビが鷹を生む」が起きるのです。
こうやって,偶然生まれた「鷹」は,近代前の身分制社会では,格差を超えることはできませんでしたが,この「知識社会」では,「人間は全員平等」とされているので,いくら「トンビから生まれた鷹」であっても,その「鷹」自身の能力が高ければ,格差を超えることはできます。
この点で,身分制社会よりも,今の社会は平等だと僕は思います。
知識社会は,遺伝による格差を是正できてはいないけれども,「人間の能力は平等」というフィクションが共有されているので,格差を超えることが予定されている,という点で,身分制社会よりは「マシ」なのです。
また脱線しましたが,この「知識社会」では,「自分の返済能力を見極める」という知識が要求され,この知識をきちんと計算できないままお金を借りてしまい,返済が滞ってしまった人は,破産によって財産すべてをお金に変えて債権者に配り,人生を再スタートさせることが要求されます。
「自分の返済能力を見極める」というのは,多くの人にとって非常に難問なので,この難問に立ち向かうよりは,「借金=悪い」と,思考停止で烙印を押してしまったほうがラクなのです。
だから,「借金=悪い」という観念がまかり通っているんです。
そう考えれば,「返済能力を見極められなかった自分が悪い」という不都合な真実から目を背けられますし,知識社会で要求される「返済能力を見極める」という難題も放棄できるので。
いろいろと偉そうなことを書きましたが,「自分の返済能力を見極める」というのは,僕にとっても難題です。
だとすれば,「借金=悪い」と烙印を押してしまうのは,この複雑怪奇な知識社会で生き残るうえで役に立つのかもしれません。
この複雑怪奇な社会で,何でもかんでも理解するのは無理です。適宜,思考停止を使わないとやっていけません。
したがって,「借金=悪い」という思考停止も,あながち間違っていないのかもしれません。
【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら)
まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。
今日までに経過した期間↓
・うつ病発症(2019年7月10日~):521日(1年5か月と2日)
・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):442日(1年2か月と15日)
・午前中の散歩(2019年11月7日~):401日(1年と1か月と5日)
・毎日ブログ(2019年12月3日~):375日(1年と9日)
・出勤練習(2020年3月30日~):257日(8か月と12日)
今日で,出勤練習を始めて8か月と12日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約7か月間出勤練習を積み重ねてきました。
そして,12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。
具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。今日は書面を作成したので,一歩前進です。
裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつ,やっていけたらいいなと思います。
今日は出勤し,午前9時~午後6時(定時)まで滞在予定です。
今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時~朝7時8分までの睡眠が記録されています。一昨日の夜に引き続き昨晩も寝つきが良く,なおかつ,朝までぐっすり眠ることができました。朝7時8分に自然と目が覚め,起床は早めですが,睡眠時間は約8時間と充分で,SleepCycle独自の睡眠品質も94%/100%と良好です。
(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)
早めに就寝するようになってから,とても調子が良いです。
今日も,早めに寝ます。
ちなみに,明日から休みです。今週は,㈫~㈮の4連勤でしたが,無事終えられそうで安心しました。
今日もブログ書けてよかった!
それではまた明日!・・・↓
昨日のブログ↓
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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。
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