#298 うつ病発症272~274日目・発症後443日目 ~体のサインを無視するうつ病者の本能~

さて,今日でうつ病発症から443日目(1年2か月と15日)ですが(2019年7月10日~),引き続き,スマホのGPS記録をもとに,うつ病の経過を記録していきます。

うつ病経過記録:第1回目↓

うつ病経過記録:第2回目↓

ちょうど1年前(2019年9月24日)頃のうつ病経過↓

この1年間でだいぶ回復していることを見てもらえたら嬉しいです。

【過去のこと・思い出したこと(発症272~274日目)】

↓のブログでこれまでの経緯を結構きれいにまとめられたと思っているので,ご覧くださるとうれしいです。

そして,12月3日から毎日ブログを始めています。

この日(2020年4月6日)でブログを始めて126日目(4か月と4日)ということになります。この日のブログ↓

(初日にブログを2つ投稿しているので,数字が1つズレています)

さて,この日(2020年4月6日)の話を始めます。

この日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午前0時12分に布団に入り,すぐには寝つけていないものの,20分ほどで深い眠りに入りました。朝は6時46分に目が覚めています。正味の睡眠時間が6時間ほどで短く,SleepCycle独自の「睡眠品質」は73%/100%で,あまり良くはありません。

(僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

この日で出勤練習を開始して8日目です(2020年3月30日~)。この日は月曜日ですが,前週の土曜日に出勤しているので休日です。休日なので,朝はゆっくり眠ることができたにもかかわらず,起床が早めなのが気になりますが,まあ,SleepCycleが示す睡眠品質も,それほど悪くはないので,あまり気にする必要はないような気もします。

前日㈯に非常に良く眠れていて,「調子良いゾーン」だったところが,この日は若干「調子悪いゾーン」に入っているのかもしれません。

それと,この日は「午前中の散歩」が記録されていないんですが,これはおそらく,散歩に出かける際,スマホを持参し忘れたからだと思われます。この日は,夕方にバッティングセンターにも行けているので,散歩にも行けないほど午前中の調子が悪かったとは思えません。

午前中のどこかで散歩に出かけて,20分ほどで帰宅した後,午後1時46分から昼ごはんを調達に近くのスーパーに行ってすぐに戻り,その後,午後3時44分から,徒歩でドラッグストアまで買い物に行き,午後4時17分に帰宅しています。その後,午後4時29分からバッティングセンターに行って,午後5時45分に帰宅し,この日はこれで終わりです。

バッティングセンターに行っていることから,若干,睡眠への不安が見え隠れしますが(不眠に思い悩んでいた頃に,バッティングセンターに行くと不眠が改善されたことが続いたため),まあ,それほど調子は悪くなさそうです。

・4月7日㈫:この日のSleepCycleを見ると,前日の午後11時45分に布団に入ってすぐに寝つき,朝7時7分に目を覚ましています。睡眠時間は7時間強で長くはありませんが,睡眠品質は86%/100%で高得点です。

この日は出勤しました。午前8時26分に自宅を出て9時に出勤し,午後1時まで滞在しました。前週は午前11時までの滞在でしたが,2時間延長しました。こうやって,少しずつ出勤できる時間をのばしていく,という作戦です。

ちなみに,僕の場合,出勤しているだけで,業務には携わっていませんし,給料も支払われていません。こういった出勤練習を,雇い主側がさせてあげる義務があるかどうかについて考えると,結論としては,やっぱり,義務があるのでしょうね。

仕事とは関係なく,プライベートな事情で精神疾患を発症して働けなくなった場合は,雇い主が休職を認めずに解雇したり,出勤練習を認めなかったりするのも許されるのでしょうけれど,僕のように,長時間残業や業務時間外に執拗に報告を求められたり,勤務時間中も不要な詰問(今さらどうしようもない質問)にさらされたりしてストレスが蓄積し,このストレスによって筋肉の緊張状態が継続した結果,エネルギーの消費→生産→回復というサイクルが崩壊し,うつ病を発症した場合は,雇い主としては,治療に必要な範囲の休職を認める義務があり,なおかつ,出勤練習など復職に必要なステップに根気よく付き合う法律上の義務があるでしょう。

本来であれば,雇い主の責任で働けなくなった場合,雇い主は,治療のために休職している期間の給料全額を支払う必要があります。僕の場合も,本来,休職期間ずっと,給料を支払われてしかるべきです。

ただ,雇い主から給料は支払わないよと明言されているので,その場合,給料を支払ってもらうためには訴訟を提起するしかありません。お金を自発的に払ってくれない相手にお金を払ってもらうためには,訴訟を提起して判決をもらい,その判決に基づいて相手の財産を差し押さえて強制的に売却し,その売却代金からお金を払ってもらう,という方法しか,この国では認められていません。お金を支払ってもらえる権利があるからといって,相手の同意もなく勝手に相手の財産を奪ったりすれば,それは犯罪です。

そういう法的な知識を前提にすると,「じゃあ,そこまでやるの?」という疑問が当然浮かんでくるわけで,僕の場合は「今のところはそこまでしなくてもいいよね」と思っているわけです。

今の僕に必要なのは,うつ病を治して復職することです。「うつ病を治す」と「復職」は別々のステップではなく,混ざりあっています。少しずつ仕事に慣れて,業務に携わることができるようになると,それがうつ病の回復を後押ししてくれるわけで,そういった相関関係が「うつ病治療」と「復職」との間にはあるわけです。

で,「訴訟提起した職場に復職する」と「訴訟提起していない職場に復職する」では,やっぱり,復職とうつ病治療の進み方が違うと思うんです。訴訟係属による負担を抱えながら,訴訟を提起している相手の職場に復職するなんて,やっぱり,メンタルへの影響は大きいでしょう。

僕は,そういった負担を抱えながら復職へのステップを踏みたくはなかったんです。なるべく自分の心の負担を軽くした状態で,復職への階段を登りたかったのです。

だから,本来払われてしかるべき休職期間中の給料の支払いを求める訴訟を提起してはいないのです。

僕は弁護士ですから,訴訟提起なんて代理人として何度もやっていますし,正直なところ簡単です(笑)。悪い奴の懲らしめ方も知っています(笑)。

ただ,その「懲らしめ」が,本当に自分にとってプラスになるかどうかを考えたときに,今のところプラスにはならないと判断しました。

誤解してほしくないのは,これは「泣き寝入り」とは違うことです。なぜなら,「今のところは訴訟提起しない」という判断だからです。最終的な判断は保留している状態なので,いつでも僕は「懲らしめ」を始める決断ができます。

そもそも,自分自身の権利について泣き寝入りしてしまうような弁護士には依頼したくないですよね(笑)。自分の権利を諦めてしまうような弁護士は,他人の権利なら,いくら代理人の仕事として請求しているとはいえ,諦めてしまいそうですからね(笑)。

僕は自分の権利について諦めたわけではなくって,「うつ病治療と復職」という,他に優先すべき事柄があって,その優先目標を達成する上で訴訟提起がプラスにならないと判断したからこそ,訴訟を提起するかどうかの判断を先延ばしにしました。

うつ病というのは,こういうところが難しいです。患者本人の回復を何よりも優先するべきだからこそ,他にやるべきことが後回しになってしまいます。

ただ,「後回し」と「泣き寝入り」は違います。大事なのは,「後回し」にすると時効などの問題が出てくるので,「後回し」にも適切なやり方があることです。それは,弁護士に相談するなりして,「後回し」が「泣き寝入り」にならないように対処するべきでしょう。

さて,話を戻します。

この日は,午後1時まで滞在した後(ちなみに,滞在中はずっと読書しています),職場近くのチェーン居酒屋のランチを食べて,午後2時12分に帰宅し,午後5時から整体に行っています。午後6時9分には帰宅しました。

この日から,出勤練習の2週目が始まりましたが,睡眠の質も良く,順調です。

この日のブログ↓

・4月8日㈬:この日のSleepCycleを見ると,前日の午後11時26分に布団に入ってすぐに寝つき,朝は6時1分に目を覚ましています。睡眠時間は約6時間30分,睡眠品質は76%/100%で,まあまあです。必要以上に朝早く目が覚めてしまっていることが気にはなりますが,それほど睡眠の質は悪くありません。

ただ,今思うと,このような,ちょっとした睡眠の乱れ(「中途覚醒」ほどではないけれども必要以上に朝早く目覚めてしまう等)が,疲労蓄積の合図なんです。日々の疲労が毎日きちんと回復されているのであれば,必要以上に朝早く目が覚めてしまうことはありません。

こういった身体からの合図に気づいて,すぐに対処する方法を見つけておかないといけません。

僕が今思いつくのは,何でもいいから理由をつけて帰ることですかね(笑)。今の時代なら,誰しもコロナに敏感になっているので,「風邪ひきそう」とか「体調悪い」とか「熱が出そう」とか,そういった理由で早退するのも通用するはずです。身体からの合図を無視して,その日を頑張ってしまうと,必ずそのしわ寄せがやってきます。

そのしわ寄せが蓄積すると,最終的にうつ病を発症してしまうわけです。

僕はうつ病を発症できてよかったと思っていますが(思えるようになりました),予防できるなら絶対に防いだほうがいいとも思っています。特に,うつ病は命にかかわる病気です。今の日本では,若い世代ならば自殺で死ぬ確率が最も高いわけですが,うつ病というのは,自殺の引き金になって,死ぬ確率を大幅に引き上げてしまう病気です。

誰が何と言おうと,どうあがいても,自分の人生>仕事,です。自分の人生や命よりも優先されるべき仕事なんて,この世に1つもありません。身体からの合図を無視して,その日を乗り越えたしわ寄せが蓄積すると,命の危機がやってくることを充分に踏まえるべきです。

これから僕は,身体からの合図,例えば,朝早く目が覚めてしまう,無意識に首をのばそうとしてしまう(首が凝っているサイン),本を集中して読めない(集中力低下),ブログを書く時間帯が早い(その日のタスクを早めに終わらせてラクをしようとしている),などを無視せず,これらが現れた場合は,速やかにテキトーな理由をつけて(風邪ひきそう,熱が出そうなど)早退して,できれば整体に行って,ゆっくり休みたいと思います。

僕みたいなうつ病者は,「苦しみに耐えて頑張る」ことを,もはや「本能的に」求めてしまいます。なぜなら,自分がないからです。自分がないまま生きてきてしまったので,「苦しみに耐えて頑張る」ことで,苦しみに耐えている自分を見出さないと,自分がいなくなってしまうのです。

これまでの人生がずっと,「苦しみに耐える」しかありませんでした。他の生き方を知らないのです。自分で一歩を踏み出さず,すべてを他人のせい(世間のせい)にして生きてきて,そして,その生き方が現実問題としてラクなので,そのラクな生き方を続けてきてしまい,ラクな生き方(全部他人のせいにする生き方)しか知らない,おこちゃまなまま大人になってしまったのです。

そんなうつ病者は,本能的に,「ラクな生き方」=「すべて他人のせいにして苦しみに耐えて頑張る生き方」を選んでしまいます。

僕は,この本能と戦わなきゃいけません。自分で自分の時間の使い方を決める生き方にシフトしなきゃいけない。でも,この本能が邪魔をする。身体が合図を出してくれているのに,その合図を無視することに慣れすぎていて,その結果,もはや,本能的に無意識に無視してしまうのです。

この本能を乗り越えるのは,かなり大変でしょう。アドラー自身が,アドラー心理学を本当に身につけるためには,既に生きてきた年数の半分の時間が必要だと説明したのもよくわかります(笑)。幼少期から大人になってもずっと自分の行動指針となってきた生き方,もはや「本能」とも評価できるほど骨の髄まで染みついた生き方,これを変更するわけですからね。

いやはや,先は長いので,ゆっくりやります(笑)。

この日の話に戻りますが,この日も無事に午前9時に出勤し,午後1時まで滞在しました。昼ごはんは焼肉を食べに行き,午後3時7分に帰宅しました。午後6時4分から買い物に出かけ,6時54分に帰宅しました。こういった,遅い時間帯に買い物に出てしまうのも,疲労蓄積のサインだと思います。

この日は,見かけ上,調子は良さそうですが,出勤練習による疲労蓄積を感じさせる身体からの合図が,いろいろと出てきてるように思います。

この日のブログ↓

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症442日目)】

・今日できた仕事・勉強

さて,今日で休職開始から442日目ですが(うつ病発症日から今日までずっと休職しています),今日は出勤(練習)しました。午前9時~午後6時まで滞在予定ですが,早めに帰るかもしれません。今日は『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読んでいます。

橘玲シンパの僕としては,教育の重要性(ややもすれば,「教育すればできるようになる」とも捉えられる)を指摘する点には,あんまり賛成できませんね。著者の安宅和人氏は,橘玲氏の指摘する「うさんくさいリベラル」に当たるような気がします。

僕の関心は,安宅氏とは別のところにやっぱりあって,というのも,「やってもできない」を正面から認めて,「やってもできない」人をどう救うのか,というところに最も関心があるからです。

僕もやっぱり,「リベラルはうさんくさい」と思ってしまうタチなようです(笑)。

・仕事・勉強以外に今日やったこと

特にありません。

【今日のうつ病】

今日のSleepCycleを見ると,前日の午後11時13分に布団に入ってすぐに寝つき,朝は7時4分に目を覚ましています。睡眠時間は7時間50分で充分ですが,睡眠品質が72%/100%と伸び悩んでいます。起床直後は熟睡感もあったのですが,今の時間帯は少し疲れを感じてきました。

SleepCycleの点数が伸び悩んでいることや,疲労感は,間違いなく,身体からの合図です。今日は早めに帰って,整体に行こうと思います。そして,早く寝ます。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!→こちら

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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。





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