#368 本の内容がなんとなくでも頭に入っていないとその本が選択肢に入ってこない
どうも,こんにちは。
古田博大(ふるたひろまさ)です。
このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。
いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。
僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始め,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。
うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。
うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。
書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです)
「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A
僕のうつ病の経過については↓でまとめています。
それでは,今日も書いてきます!
さて,現在僕は,毎日午前9時に出勤し,午後6時まで滞在しています。
本格的に仕事を始めてはいませんが,電話を受けたり,法的なリサーチをしたりしています。
ただ,そういった作業だけで1日が終わるはずもなく,それ以外の時間が大半です。
その「大半の時間」に何をしているかというと,勉強しています。
司法試験に合格すると,「司法修習生」という立場になり,「司法修習」という研修を受けます。
この研修をきちんと修了して初めて,弁護士となる資格が与えられます。
「司法修習生」は,「司法研修所」という,司法修習を担当する機関(最高裁管轄)に所属することになりますが,その「司法研修所」は,「司法修習」で用いるテキストを,司法修習開始に先立って各司法修習生に配布します。
なんかまどろっこしく書きましたが,要は,研修主催者が研修テキストを配るわけです。
めちゃくちゃ普通の話です。
で,そのテキストは,司法修習生の間で俗に「白表紙(しらびょうし)」と呼ばれています。
まあ,テキストは全部表紙も裏表紙も真っ白なので,「白表紙」と呼ばれているのでしょう(多分)。
で,話が長くなりましたが,この「白表紙」を,今の僕は「大半の時間」に読んでいます。
これが本当に勉強になります。
いや,本当に。
若手弁護士の皆さん,白表紙を読み返したほうがいいですよ。
数年間弁護士としての経験を積んだからこそ,書いてある内容の理解がより一層進みます。
裁判記録のサンプルなんかも白表紙には含まれているんですが,それを弁護士として仕事を積んだ後に読み返すと,本当によくできていると感心しますし,自分の着眼点が,司法修習生だった頃と比べて成長していることを実感できます。
それに,弁護士に必要な知識が,白表紙にはふんだんに込められています。
今まで全然目を通していなかったので,どんな情報が書いてあるのか全然知らなかったのですが,本当に,必要な情報がたくさん書かれています。
本当に便利です。辞書的にも使えます。
司法修習生は,かつての給与制が廃止され,僕は最高裁からの貸与金で司法修習を乗り切った世代なのですが,
(現在の司法修習生は最高裁から「給付金」がもらえます。ただ,この「給付金」は,「給料」と異なって,馬券の賞金と同様の「雑収入」扱いです。今の司法修習生は全員,1年間で約200万円分馬券の賞金が当たっていることになります。ラッキー)
この「白表紙」は,給与制廃止後も,無料で配布され続けています。小さめのダンボール箱にぎっしり詰められて,自宅に送られてきます。
給与制の廃止は,本当にあかんやつですが,白表紙の無料配布は本当にありがたいです。
白表紙は一生モノの財産です。
書式とかも掲載されていて,本当に便利ですし,裁判所がよって立つ事実認定の仕組みなどが,懇切丁寧に説明されています。
僕ら世代は,司法試験の勉強もしやすくなりましたし,白表紙の記載もわかりやすくなって,ありがたいです。
今までは,あまりにも白表紙を読んだことがなかったので,どんなことが書いてあるのかもわからず,辞書的に読み返すことすらありませんでした。
まさに,「宝の持ち腐れ」でした。
若手弁護士たちは,僕も含め,いろいろと書籍を書いたがりますが,そんなことするよりもまず,手持ちの白表紙を読み返したほうがいいです。
白表紙をしっかり生かして,それでも足りない場合に書籍を買えばいい。
もちろん,いろいろと役に立つ書籍がありますが,まず見直すべきは白表紙です。
わざわざ,まだ金銭的に余裕がない頃に,書籍にお金を出さなくていいです。
司法修習を終えて働き始めたばかりの頃は,全然金銭的に余裕はありません。僕もそうでした。
白表紙に,きちんと書いてあります。必要な情報は。
それでも足りない場合に,書籍を買えばいい。
まあ,弁護士の業界に限らないのでしょうが,本を買うだけ買って,内容が全然頭に入っていないパターンは,それなりに多いと思います。
これって,完全にお金のムダですし,買った本が「宝の持ち腐れ」になります。
全然内容が頭に入っていない本は,どれだけ役に立つ本でも,自分自身の役に立ちません。
だって,内容を知らないんだから,何か調べなきゃいけない場合に,その本にあたるという選択肢が頭にのぼらないからです。
なんとなくでも,内容が頭に入って初めて,その本が選択肢に入ってきます。
今僕は,本当に貴重な時間を過ごしています。
白表紙を今読んでいるおかげで,なんとなくは,白表紙に何が書いてあるか頭に入りつつあります。
白表紙を選択肢に入れられるようになってきたわけです。
それは,本当にありがたい。必ず,これからの仕事に役立ちます。
書籍は,それ自体では役に立ちません。書籍に書いてある情報にたどり着いて初めて,役に立ちます。
たぶん今は,書籍を全部電子化して,検索するという方法が最も効率的でしょう。
それがたぶん,一番便利で,弁護士は全員そういった書籍検索システムを構築しなければいけない時代が既にやってきています。
でも,検索結果が多すぎる場合は,やっぱり,どの本にどんな情報が入っているのか,頭に入ってなきゃダメです。
自分が試験勉強を共にした愛着のある本とか,そういった信頼できる本をいくつか用意しとかなきゃいけないでしょう。
でも,こういう考えは既に「おじさん」かもしれません(笑)
僕は,白表紙を読むよりも,それをデータとしてパソコン(又はクラウド)に取り込み,書籍検索システムを構築するべきなのかもしれません。
でも,いちいち検索するより,頭に内容が入っていたほうが早いでしょう?
それと,僕は画面で文字を読むのが苦手なんです。
画面で文字を読むと,画面以外の部分が視野に入ってこないのがイヤで仕方ありません。
こういった苦手意識も完全におじさんなんですが,ここだけは譲れません。
僕は,視野全体を使って書物を読みたいんです。
視野全体を使って,「本」という物質と向き合うことで,視覚的な記憶が定着し,「こんなことがここらへんに書いてあったよなぁ」という感覚が醸成されます。
それが好きなんです。
だから,画面で書物を読むのは,少なくとも今のところはあり得ません。
ま,そのうち「Kindle最高!」とか言うようになるかもしれませんけど(笑)。
【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら)
まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。
今日までに経過した期間↓
・うつ病発症(2019年7月10日~):513日(1年4か月と24日)
・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):434日(1年2か月と7日)
・午前中の散歩(2019年11月7日~):393日(1年と27日)
・毎日ブログ(2019年12月3日~):367日(1年と1日)
・出勤練習(2020年3月30日~):249日(8か月と4日)
今日で,出勤練習を始めて8か月と4日です。新型コロナウイルスの影響で,4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約7か月間出勤練習を積み重ねてきました。
今日は出勤し,午前9時~午後6時(定時)まで滞在しました。
今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時26分~朝8時6分までの睡眠が記録されています。昨日に引き続き寝つきが良くて,なおかつ,睡眠時間は8時間39分と充分で,SleepCycle独自の睡眠品質が100%/100%と満点をたたき出すほど,良好な睡眠がとれました。
(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)
昨日のブログでは,
・寝つきが良い日→睡眠の質低下
・寝つきが悪い日→睡眠の質向上
という傾向を指摘し,寝つきの良さと睡眠の質が両立しないという悩みを打ち明けました。
そして,最後の方では,「今日さっそくこの傾向が変わるかもしれません」なんてことを書いていましたが,さっそく傾向に変化がありました(笑)。
その変化が,こんなにも良い方向に進むとは思いませんでしたけど(笑)
昨日のブログで書いたとおり,うつ病は本当に移ろいやすいです。
明日どうなっているか,本当にわかりません。
良い方向に進んだのは,本当に嬉しかったです。
今晩も,昨日と同じように良い睡眠がとれたらいいな!(フラグ🚩)
今日もブログ書けてよかった!
それではまた明日!・・・↓
昨日のブログ↓
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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。
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