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イジメられのカリスマ2  〜娘もイジメられた〜 第陸話

小学6年 10月某日 決意の日  夕方過ぎ

手首の痛みを忘れ階段を駆け下りた。

玄関を開けトトが待つ車へと歩く。

絶対に泣けへん!

トトが心配するから…

トトに心配させへんように我慢しよ!

いつも通りのハナでおろう!

大好きなトトの顔を見るだけで、明日から頑張れる

だから泣けへん!

ハナが見えると同時に車の中から手を振るトト…

手を振り返しながら車へ向かい、ドアを開ける。

「はにゃ~ん!おかえり!ただいまー!
 今日も大好きよ〜!」

トトの明るい声が私に突き刺さった!

いつもなら

「ただいま〜!おかえり〜!ハナも大好き〜!」

と笑顔で返すのに、今は自然と泪が溢れ

「トト〜。助けて〜」と返してしまった。

我慢するって決めたけど、やっぱり無理やった。

助手席に乗り、トトは

「ど〜したん!はにゃ~ん!カカにおこられた?」

と言いながら車を走らせハナの顔を見たトトが
真面目なトーンで

「どうしたん?何があったん?」

と優しく聞いてくれ、安心した私は

「ハナ… 学校でイジメられてるねん。
 学校行きたくない…」

ただでさえ小さいトトの目が、もっと小さくなった


第漆話へ続く…




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