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控えめいって全人類に読んでほしい1冊【DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール】ビル・パーキンス


おはよう・こんにちは・こんばんわ


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


今回紹介するのは


ビル・パーキンス 著

DIE WITH ZERO
人生が豊かになりすぎる究極のルール


この本はあなたの人生を豊かにするための究極ルールが書かれた1冊です。

とだけ書くとザックリすぎるので詳しく言うなら

お金を老後のために貯め続けるのではなく、限られた時間、今しかできないことを最大限たのしむ為にお金を使え!!!

というメッセージが込められた1冊となります。

・最近『 今 』を楽しめていない気がする
・未来への不安が拭えない。
・将来に向けての貯金は足りるのか?
・人生で大切にすべき事は何なのか?

など先の人生に不安や疑問をもつ全ての方にオススメな1冊です。


著者のビル・パーキンスさんはコンサルティング会社のCEO(最高経営責任者)をされている人で、経営者のかたわら映画プロデューサーやポーカープレイヤーなど多方面で活躍されている方です。

本書は、著者が思いついたアイデアを聞いた医師が「それは本にすべき」と熱心にすすめられたのをキッカケに書かれた彼にとって初の著書となります。




題名のDIE WITH ZEROを簡単に説明するなら

「手持ちのお金をゼロにして死ぬ」

という意味となります。

可能・不可能かは置いておいてお金を貯め込むのではなく、そのお金を早いうちから体験や自分のために使え!というのがこの本のメインテーマとなります。

人には必ず「死」という末路があります
その間に稼ぎ、貯めたお金をあの世に持っていくことは出来ません。

世界的にもお金を使いきれずに残して亡くなる人は多いということです。

また「楽しみは老後に取っておく」という言葉も、60代で定年退職を迎えるのが常識だった時代から言われてきた言葉ですし、この本も海外で出版された事から日本だけでなく世界共通の考え方ということになります。

実際のところ、体力というものは歳と共に下がっていくものです。
もしかすると読んでくださっているアナタも現に実感されているのではないでしょうか?

20.30代はがむしゃらに仕事をするというのも立派かもしれませんが、それだけに囚われ、今しかフルで楽しめない経験や体力溢れる期間を逃すというのもナンセンスな話です。

後ほど詳しく書いていきますが

お金を老後に貯め込むだけでなく、今しか体験できない経験に投資し、人生の幸福度を上げよ!

というのがこの本が一貫して伝えてくださってるメッセージとなります。

1度きりの人生を最大限たのしむためのヒントが詰め込まれた1冊のご紹介です。

前置きも長くなってきたので早速解説に移りましょう。




◆今しかできないことに惜しみなく金を使え


「今しかできないこと」とだけ書くとザックリすぎると思った人も多いことでしょう。

20〜30代でしかできないことなど人生には後からは実現しづらいことがあまりにも多いイメージです。

「今」を想像しやすい例が本書に書かれていたので紹介しますと。

著者の知人で、共に弁護士をされている夫婦の話。

ある日、夫の身体に腫瘍がみつかり、彼の背中と骨に広がっていた。

妻は「仕事を辞めて、夫が元気な間を一緒に過ごす」と決めていたようです。
がん治療の合間に、夫婦としての時間、公園に行ったり映画をみたりテレビゲームをしたり、学校終わりの子供たちを迎えに行ったりと限られた時間を大切に過ごした。

治療は叶わず、夫はわずか3ヶ月でこの世を去った。

彼女は今でも、この話を思い出すと悲しみに襲われつつ、仕事を辞めて、彼と多くの時間を過ごせてよかったと思っている。

16~17ページ参考

という話が書かれています。

もし仕事を優先し、彼との時間を蔑ろにしていたら彼女には悔やみきれない後悔が残ったことでしょう。

この例は極論かもしれませんが私たちにとっても関係深い話ともとらえられます。


「今しかない」というのは親族や仲のいい知人との死別だけに限った話ではないのです。

そのひとつが貴重な若いときの時間も該当することでしょう。


わたしが読んできた20、30代がやるべきこと関連の内容だと

・人生最大の失敗をしても挽回しやすい時期
・自分の得意・不得意を明確にする
・才能に気づけ
・一生の親友をつくる
・死ぬほどの恋をしろ
・人生に劇的な変化を起こせる最後の時期
・読書やえらい人に会って知見を広げよ

など若い時期だからこそ得られるメリットは多数あるのです。

あくまで著者の考え方となりますが、人は歳と共に稼げる額が増えていく傾向にあるように仰られています。
その考えを基にするなら " お金は後からでもどうにかなる " という事となります。

20.30代という

・体力もある
・ある程度健康体
・頭も柔らかい
・ある意味後先かんがえずとも何とかなる
・結婚など本格的に気にせず恋ができる
・会社員からフリーランスや経営者の道にシフトする心理的ハードルも低い


などあげたらキリないくらい可能性が広がっています。(言ってる私こそ活用しろよとも思ったが)

その期間を捨てて老後に楽しみを取っておいたとしても、当時のような体力が残されている保証もないでしょう。

若いときの体力あってこその旅行や恋愛、勉強や投資などは歳を取ってからでは手遅れになる場合もあるのです。

人は老化に逆らえない。いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。

18ページ

本書が一貫して伝えたいメッセージがまさにこれです。

お金がかかるなど人は様々な問題や悩みを抱えている生き物ですが、1度きりの人生それらを恐れ今しかないこの瞬間を逃すのは勿体ないということです。

大切なのは、自分が何をすれば幸せになれるかを知り、その経験に惜しまずお金を使うことだ。

20ページ


著者は旅にでたり、ポーカーの大会に参加したりを趣味にしていると書かれています。
そこへ使う額は多いとのことです。

人それぞれ「この趣味、経験は私に幸せをくれる」というものがあるはずです。

それらを明確にし、そこに時間のある内に投資することこそが大切と捉えることもできます。


伝えたいポイントはまだまだありますのでこのまま進ませていただきます。




◆人生で一番大切なのは「思い出づくり」




先ほどの話の続きみたいな章になります。

今しかできないこと」だけではザックリすぎてわけ分からんという人も多いことでしょう。

一言で説明するならズバリ『 経験 』 です。

人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。

44ページ

・今まで行った旅行
・何に時間を費やしたか
・作家なら「どんな作品を世に送ったか」
・結婚式での思い出
・我が子と遊んだ日々
・孫の顔を見たとき

自分が見てきたもの、得てきたものこそが人生といっても過言ではないのです。

ここまで書けばもはや言葉はいらないかもしれないでしょうが、さらに実感できるようなエピソードを紹介します。

それは著者の父の話。

著者の父は肉体的にも衰弱していて、遠くに旅行にいくのすら叶わない状況だった。

そんな父に「思い出の映像がたっぷりつまったiPad」をプレゼントした。

父は大学時代、フットボールをしていたので、父が活躍していた1959年の映像を探し出し、iPadで再生できるようにした。

父は映像をみながら時に笑い、時に泣き、思い出にふけっていた。

老いた父にもう新たな経験は望めない。
それでも過去の栄光、思い出から大きな喜びを引き出すことはできた。

46~47ページ参考


この話からもわかる通り、人生の最後に残るのはお金や名誉でもなく『思い出』なのです。


私たちはむかしから「老後のためにお金を貯めておけ」と幼少期から大人になった今に至るまで教えこまれてきました。

確かに何かあった時の蓄えさえあれば、何かチャレンジしたい事にも踏みだしやすくなりますし、ある程度の不幸を避けることもできます。

ただ、現代人は「勤勉に働き喜びを先送りにすること」を美徳にしすぎている印象です。

この2つあとの章で解説しますが人は歳を取れば取るほど行動に移せる経験というものは減っていくのです。

もちろん、老後の備えは必要だ。
だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。
(中略)
だから、とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年齢を重ねるほどかな驚くほど多くのリターンが得られる。

60ページ


仮に、自分の人生が90歳までなら

20.30代で行った旅行やフェスの思い出は残り60年の思い出として色濃く残ります。
どんなに疲れたとしても、それすらいい思い出の一部となるでしょう。

逆に60.70代で初めていく旅行やフェスは残り10.20年の思い出にしかできませんし、そもそも体力的にも充分に楽しめない可能性すらございます。

こう考えてみると、今という時間がなおさら貴重なものというイメージが湧いてきたかもしれません。


人はいつ死ぬのかわからない生き物です。

若さやフレッシュさ、体力や気力があるうちにこそ「思い出づくり」に力を注ぐことは重要ということです。




◆稼ぐために費やした時間は二度と戻ってこない

「今しかできない思い出づくり」の大切さについても書いてきましたが更に深く解説していきます。


ここでも著者の友人の例を紹介します。

著者の友人であるジョンさんの話。

彼はヘッジファンド(様々な取引することで一定の利益を追求する機関みたいなもの)を立ち上げ、リタイアする38歳の時点で資産が40億ドルにも膨れ上がり、まさに億万長者となりました。

こう聞くと大成功を収めたようにみえます。
しかしそのお金は使い切れない量でもあり、それよりも貴重な30代の価値ある期間が過ぎ去ってしまったということ。

彼は莫大な資産がありつつも、二度と30代に戻ることはできないのです。

67~69ページ参考

という話。

よく「幸せとお金は比例しない」という言葉を耳にしますが、まさに体現したような事例であります。

確かに豊かな生活を送るためにはお金は重要です。
それと同時に稼ぐことにのみフォーカスしすぎるのも危険です。

金を稼ぐことにだけ費やした年月は二度と帰ってこない。

69ページ

これは私たちにも関係するお話でしょう。

ここまで書いてきたとおり、我々は「今しかできない思い出づくり」から目を背けがちです。

またまた他の話になりますが、私の好きなYouTubeチャンネルである「学識サロン」という本要約チャンネルをされている"まぁー"さんという方のお話で。
彼はYouTubeチャンネルを伸ばすために時間を費やした結果「子どもが赤ちゃんの頃を思い出せない」ことに気づいてしまい後悔したエピソードを語っております。

それについて語っていた動画も丁度DIE WITH ZEROでしたので下記に動画貼らせていただきます。

この章をふくめた今までの3項目に触れているので復習がてら再生することをオススメします。


学生時代も「今」しかない。
貴重な20代後半〜30代前半も「今」しかない。
死ぬほどの恋愛できるのも「今」しかない
結婚するかの決断しやすいのも「今」しかない
人生最大の失敗できるのも「今」しかない
子どもが幼い時期も「今」しかない
自分に体力があるのも「今」しかない

そんな限りある時間を他で埋めつくしてしまうのはあまりにナンセンスでしょう。

ここまで語っている内容は「今しかできないこと」と「思い出づくり」の重要性についてですが、同時に「お金稼ぎのために今を犠牲にしてはいけない」ことも頭に入れておいてください。



◆お金の価値は歳とともに下がる



ここまで充分すぎるほど長くなりましたがまだまだ書かせてください。

本書によるとお金の価値を最大化できる年齢は26〜35歳と書かれています。

この時期は『自己への投資・経験、一人暮らしや引越し、新生活、結婚、マイホームや家具の購入、子育て』など人の成長、ステージ変化がもっとも多い時期だからという理由だと読んだ感想と私が今まで得てきたことから推測できる点です。

逆に歳を取っていくと人はお金を使わなくなっていくとのことです。


著者は過去に、祖母に1万ドルをプレゼントしたと書かれています。
その1万ドルの使い道はなんと著者へのプレゼントにしか使われなかったというのです。

年を取れば、健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲も減退するし、創造性も低下していく。かなりの高齢になり、衰弱してしまうと、できる範囲は限られる。(中略)
金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ。

164ページ

ここまで重複する内容を書いてきたので言うまでもないかもしれませんがお金の力を最大限に引き出せるのは若くパワー溢れる今しかないというわけです!

ある程度の体験をしてきたのなら新鮮な出来事は起こりにくくなるでしょうし、恋人や夫婦関係も昔より落ち着いていくものなのかもしれない。

老後も新鮮さを取り入れることは不可能ではないかもしれないにしろ、やはり体験を最大限に取り入れることができるのは若いうちということです。

この投稿では割愛しますが、子どもや親族に財産を相続させるのは自分が生きているうちにした方がいいと書かれています。
その方が「活きたお金の使い方」ができるという点で私も納得させられます。

健康体で、なおかつ元気でパワー溢れる今だからこそできることに、お金を惜しみなく使うことも人生において大切ということです。



◆健康は何よりの財産



先ほどの文に書いた「健康」についても触れていきましょう。

仮に1億円もっているとしましょう。
このお金で好きな国に行き放題、それ以前にやらされている仕事を辞めることだってできるし、自分がホントにやりたい事に全力集中だってできるし、何でも食べれて、何でも買える。
想像するだけで脳汁ドバドバです。

ただ、忘れちゃいけないのが
それらは『 健康 』あってこそ叶えられるという点です。

お金があっても、チューブで栄養をとり寝たきりで自力で動くことすらできなければ使うことだって叶わないのです。

体力は年々衰えていく。「健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の制約になる」

158ページ

結論を言えば

・食生活に気をつける
・日々の筋トレを意識する

など思いつくことでしょう。

ただ、健康について読む中で、これに付随して気をつけなければならないと思った点が

昔の感覚を引きずり、今の自分の体力をうまく把握できていない人は多い。その感覚のズレが、老後もいくつになっても若い頃と同じようなことができるという思い込みにつながっている。

161ページ


私もここは心当たり多くて、昔は楽勝だったオールで酒飲んでカラオケに朝までいるのも年々キツくなりつつあるな〜とも思ったり、中学時代は水泳部で1日5kmは余裕だったものが今では1kmで息切れレベルに落ちたりと徐々に体力というのは落ちてきてるな〜と実感しています。

健康にも気をつかいつつ「今の自分は昔の自分より衰えつつある」というのも肝に銘じたうえで無理しすぎないことも長い人生歩むうえで大切なのかもしれません。



◆どんな経験にも必ず最後のタイミングがやってくる


人はいつか「死」というゴールをたどる。

というのはここまで読んでくださっているアナタも実感してきたのではないでしょうか?

しかし著者いわく

人は生涯を通じて何度も小さな死を経験する

189ページ

とも書かれています。

著者は娘と一緒に「くまのプーさん」の映画を見ることが好きだったと書かれており、何度も繰り返し見てきたというエピソードを書かれています。
しかし娘が10歳になる頃には見なくなってしまったとのこと。

著者にとって「子どもと一緒に映像を見られる日常は永遠のもの」という認識があったのですが、実際には予測していなかった " ある日 " 突然に最後だった瞬間は訪れたというわけです。

人は歳やいまの価値観によって様々なステージを歩んでいく生き物です。

私たちに当てはめても、幼少期はアンパンマンを繰り返しみて、学生時代はバトルアニメやジャンプ作品に触れ、大人になれば漫画だけでなくビジネス書や自己啓発本、新聞などの勉強がメインになったり。

いろんなヲタ活を経験されている方なら学生時代、社会人なりたて、今とで推しの対象が違うという人も私含めておおいかもしれません。

どの趣味や「今」にも必ず終わりがくるものなのです。

親と会えるのもあと何年くらいだろう
今の恋人に会えるのはあと何回だろう
今の推しを応援できるのもあと何年だろう

など意識することは当たり前の光景だからこそ重要なのかもしれません。

物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにもっと感謝できるようになる。

188ページ

これを踏まえたうえで最後の項目に移ります。



◆人生の残り時間を意識する



長々と書いてきましたが、ここで最後にします。

ここまで「今しかないこの瞬間を大切にしろ」という一貫したメッセージを私の言葉として書かせていただいたつもりです。

ここまで書きつつ、私ふくめ数日したらこの感情も忘れてしまう確率は非常に高いはずです。

その場合でも、一つだけ覚えておいてほしい点をピックアップするならこれしかないと思い触れさせていただくのが


人生の残り時間を意識する


これは人生にできる限り悔いを残さぬよう肝に銘じたい一言です。

著者も

私たちは、死から目を背けることで人生を最適化できていない

107ページ

と書かれているように我々は『死』という避けられない現実から逃避しているように思えます。

もし今日が最後の1日だとしたら?

というフレーズをよく耳にしますが、人によっては「1日じゃ足りん」と思う人もいるかもしれません(ちなみに俺も〜)

今死んだら悔いしかないのは読んでるアナタや俺含めて全員の総意かもしれませんね。

このイメージを入れたうえで刺さるであろうフレーズを追加するなら
オーストラリア人のブロニー・ウェアさんという長年緩和ケアの介護者をされている方が、余命数週間の患者たちから聞いた「人生で後悔していること」について。

聞いた中での上位2つが

「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」

「働きすぎなかったらよかった」

194ページ

これがもっとも多いとのことです。

・自分の思い描く夢を追えばよかった
・周りの評価なんか気にしなければよかった
・好きな人に素直に「好き」と言えばよかった
・もっと自己表現をすればよかった

など自分の直感やワクワク、欲望に正直になれなかった後悔も多いのも他書など多くの媒体で見てきました。


もうひとつの「働きすぎ」も特に多いのです。

「もっとオフィスで過ごしたかった」という人はいないようです。

『◆稼ぐために費やした期間は戻ってこない』の復習になりますが、働くことにより失った貴重な時間は二度と戻らないのです

短い人生のなかで生まれる後悔はとてつもないものというのが文字越しに伝わります。

逆に、パートナーとの時間や子育てしたことを後悔する人は少なかったようです。
「思い出づくり」に該当しますが、人との体験は何にも変え難いものということです。


色々書いてきたので内容ゴチャゴチャですね汗

最後に触れておきたいフレーズとしては

もうじき失われる何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。

195ページ

ここまで読んでいただいたアナタであれば、この辺について言葉は不要かもしれませんが、人生の残り時間に限りがあると認識すると、身の回りすべてが尊く感じることでしょう。

・親と会えるのもあと何回だろう
・今会ってる仲間ともあと何回会えるだろう
・恋人に会えるのも何回だろう
・妻や子どもと過ごせる今はどこまでだろう

こう考えると生きている『今』そのものが儚くも尊いということです。

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まるということだ。

196ページ

今日からでも「残された時間」「今しかないこの瞬間」を少しでも意識しながら過ごすことこそが幸せな人生の第一歩なのかもしれませんね。


「ゼロで死ぬ」とは、金だけの問題ではない。それは時間の問題でもある。
限られた時間とエネルギーをどう使うべきか。私たちはそれを、もっと真剣に考えるべきだ。それが、人生を最大限に豊かにすることにつながっていくのである。

111ページ


『 まとめ 』

◆今しかできないことに惜しみなく金を使え

個人差はあるかもしれないものの、お金は歳とともに増えていくもの。

若いうちに貯め込むのではなく、貴重な貴重な若い時だからこそできる体験、または今しかお金を注ぐことのできない瞬間にこそお金を使おう。

◆人生で大切なのは「思い出づくり」

お金はあの世にはもって行けない。
人生の終わりぎわに残るのは、過去の体験から得られた「思い出」

自分がしてきた事や大切な思い出こそが「私の人生」が何だったのかという答えになることを肝に銘じ今を過ごしましょう。


◆稼ぐために費やした時間は二度と戻ってこない

お金は極論だが、後からでも何とかしようと思えばできる可能性があるもの。
しかし時間はそうはいかない。

仕事中心にしすぎた事によって蔑ろにした20.30代は二度と戻ってこない。
もう二度とない人生で貴重な期間を大切に過ごしましょう。


◆お金の価値は歳とともに下がる

人は歳とともにお金から得られる喜びが少なくなっていく。

老後の備えもある程度はしつつ、体力・健康・柔軟な思考がある若いうちからお金を経験に投資しよう。


◆健康は何よりの財産

時間と同じくらい重要なのは「健康」

いくら大金を持っていようとも、チューブにつながれ寝たきりではそのお金すらも活用することができない。
更には、人の身体は歳とともに衰えていくことも意識したうえで無理をしすぎないように。

「健康」ありきの素晴らしき人生なのです。


◆どんな経験にも必ず最後のタイミングがやってくる

子どもと一緒に見ていた、やってきた日常はいつか終わりを迎えてしまう。
今やっていること、物ごとはいつか終わりを迎え消え去っていくもの。

この意識を持つことが、尊い時間を歩むうえで大切なのです。


◆人生の残り時間を意識する

人生は短い。
と分かっていながらも人は時間に限りがあることを忘れがちな生き物。

余命宣告された人たちが
「自分に忠実に生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」
という言葉を残していくように人は何かしらの後悔を残しやすい。

だからこそ「何でもできる20.30代を楽しんだり、家族や友達、パートナーや子どもと共に過ごせている今が残りどのくらいあるのか?」を意識したうえで限りある人生をハッピーなものにしていく。
このような選択肢たちこそが人生を豊かにする大きなヒントなのかもしれません。




と総括したところで終わりにします。



他にも


・老後のための貯金はほぼ使わずに終わる
・長寿を想定した貯蓄へのアドバイス
・死後にもらうお金の嬉しさは案外少ない
・今、お金を使うか迷ったときは
・金で時間を買うメリット
・若いうちにリスクを取れ
・住む場所を変える不安を乗り越える方法
・バケットリストを作れ

など人生を豊かにする為のアドバイスがふんだんに書かれた全人類手にとるべき1冊だと思います。

また、今回触れた項目も複数箇所の内容をところどころ組み合わせたものなので、本書はさらに詳しく触れられている点だらけです。

この投稿をみて、人生を幸せなものにしたい!と思ったアナタに是非読んでいただきたい本です。






他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。




【余談】改めてこの本は私の「人生バイブル」


ここはわたし個人的な感想を軽く書いてく場なのでご興味ある人のみ読んでいただければと思います。


この本、実は過去にも投稿作ったことありますがいつかリベンジしたいとも考えていた1冊でした。


始めたてでどう書けばいいか迷走してた時期なので今みると恥ずかちぃ。。

noteでの記事制作を初めてから1年半を超えたことも驚きですし、この記事つくった時の私はまさか毎週本要約をつくる生活送る人になるなど想像すらしていないでしょう。

始めたてというのもあって「ここもっとこうしたかった」「もう少し内容絞りたかった」など出してからしばらくして後悔するというのもしばしばありました。

この前も私の人生バイブルの1つをリベンジとして再投稿させていただきましたので、今回のDIE WITH ZEROも再び読み込み制作しました。

再び読んだ感想としては間違いなくわたしの人生観を変えてくれた1冊だった。これに尽きます。


この本に関しての感想は多々ありますので、内容ごとに分けてざっくり振り返ります。



1.体力オバケになれるのは今しかない


「今しかできないことに惜しみなくお金を使う」

具体的にはどういう意味なのか?と本書を初めて読んだ時に抱いた疑問がまさにこれ。

「毎年みてる仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズに関しては1年しかないから本格的に見れる今は大事にしてるしな〜」

とかは想像つくんだがイマイチ実感がわかなかったけど。ひょっとした事で、この言葉の意味をここ最近になって実感するようになった気がした。

私はコンサート行くのが大好きないわゆるヲタクという生き物で、地方に足を運んだり、コンサートでは基本スタンディング、ダンスの一部を真似たり腕をぶんぶん振ったり、時間や予算がヤバい時は高速バスに頼ったりと他からみたらぶっ飛んだ生活をしているんですが最近になって思うのが
この当たり前できるの一体どの期間までなんだ?
という疑問がチラつくようになった。

地方に遠征するようになってから早10年はかるく経ってしまい、20代頭の何時間でもオールで起きてられるような体力も年々下がっていってる気がしてるし、するにしても軽い休息がないとしんどいレベルである。

わたしの体力低下も実感するものの、1番実感させられたのが長年お世話になってる大先輩たち

一緒に立ち見で参戦していた人が、座り固定の席をメインにしていたり、参戦数があきらか減ったりとめちゃくちゃ変わり出したんです。
ヲタ活に限らず、身近な人も「最近老眼で見えづらくてね笑」と言いだす人も増えて人って知らず知らずのうちに老いていく生き物なんだなぁ〜という現実に直面しまくりです。

歳とともに油っこいものがキツくなったり、酒の量もむかしより少なくなったり、一緒にラーメン食べる約束をした人がいまでは胃腸の持病になり叶わなくなったりとここ数年とは思えない数の「当たり前は当たり前じゃない」事例を目の当たりにしてきました。

私に当てはめても、昔は往復とも夜行バスで大阪〜東京をよく行き来していましたが、最近は利用するにしても片道だけにすることも多くなり、可能ならその日は宿に泊まり翌日帰ることも多くなりました。

昔のじぶんでは想像できないくらい30手前ですら「もうこれはしんどい」と思えてしまう事案が多くなりました。

今できているコンサートで腕ぶんぶん振ったりフリコピしたり、クラップしたりコールしたりもいつかは「年老いてしんどくなる」日が来るかもしれない、とすら思えてしまいます。

と書いてて暗くなりましたが、書いてる今の段階ではこれらが「まだできる」立ち位置なので悔いなく『今』に集中できるよう健康やコンディションに気をつけながら楽しませていただきます!


20代をもう少しでオサラバするのでまだ許されるであろう貴重な30代を迎える前にこの本からふたたび知見を得られてよかったです。


めっちゃ余談ですが、タイトルの「体力オバケ」とはモーニング娘。がROCK IN JAPANに出演した際にMC手短にぶっ続けでパフォーマンスしたことにより付けられたキャッチコピーのようなものです。(筆者はハロープロジェクトのヲタクで、今はアンジュルムにぞっこんです)

さらに余談入れますと、アンジュルムの現場に行こうと決めたきっかけの1つもこのDIE WITH ZEROで得た知見でした。
当時はメインで推してた人が卒業し、この機会にヲタク辞めようと思い退きはしたものの
「アンジュルムめっちゃ楽しそう!」と思ってしまい、楽しそうだけど「ただ再びお金飛ぶ生活待ち受けるの嫌だし辞めとこう」という気持ちも重なり、回避していました。

と書きましたが、かつてのリーダーの卒業を見送りに行ったのをキッカケに、魅力に惹かれ通いつめ、今ではいろんな仲間に会って、今まで以上に充実した日々を送れています。

お金や自分の中身に対する価値観も変わっていき。まさに人生絶賛謳歌中です!!

もはや「ツアーのチケ代払わせてください」「人生充実させたいしレベルアップしたいから稼げるじぶんになりたい」ぐらいのマインドにまで達してしまっている自分がいるみたいな状況です、


これも卒業コンサートに行ってからの「今しかできないこと」に直感で従った結果得られた今です。

今ホントに楽しいです!
本当に感謝してもしきれない1冊です。



話はだいぶズレてしまいましたね。失敬

ヲタ活に限らず、今ある健康も" 当たり前じゃない " 意識を定期的に思いだし、今の人生できるだけ悔いなく過ごしてやろう!と改めて決心できたって話です。



2.住む環境変えるハードルってそこまで高くはない


それとわたしは過去の投稿で「住む環境を変えたい」に関連した宣言をしたことがありまして。

ここ1年半もnoteで投稿つづけながら全く叶えていません。

先ほどのヲタ活でも大阪〜東京を頻繁に行き来していると書きましたが、この時間正直しんどいんすよね。

朝イチの新幹線、飛行機で推しに会いに行くのは確かにワクワクドキドキで楽しい時間ですがこの時間あれば寝たり他に時間あてれるよな〜と考えることも多々あります。

それでも地元愛があるのも事実。

「いっそ上京したい」と思いながらも「関西の良さも捨て難い」という気持ちだってホンモノです。

この話関係あるか?と思われたかもしれないので本題に入りますね。

本書の終わり際に住む場所を変える不安を乗り越える方法という項目が載っています。

家族や友人と離れることに不安を覚える人は多くいるイメージでしょう。
これについて著者は「普段その人とどれくらい時間を過ごしているか?」や「移住先からの往復航空券がいくらかかるか」を考えてみることを推奨していました。

仮にそこまで頻度が無ければいつもかけてる往復以上の節約にもなりますし移動にあててた時間を他の「自分のやりたいことに使える」というメリットすら生まれます。

帰ってきたければ経済面考慮したうえで好きなペースで帰ってくればいいということです。


それに、関東に行きたい理由のひとつに
転職の可能性を広げたいというのもあります。

これらの投稿含めてnoteなどで書いてくうちにライティングやセールスマーケティングに携わりたいと思うようになりました。
これらの本要約が著書の売上貢献になってるかは分かりませんが、誰かの人生変えるキッカケになれるなんてワクワクしかない!という思いから仕事としてやってみたさも芽生えるようになってきました。

いざ求人調べてみれば大体が関東みたいな情報ばかりでしたので叶えやすく挑むなら上京かなと考えてしまったりみたいな感じです。

キャリアを積みやすい『今』だからこそ叶えたいという気持ちも拭えませんし。


それと、この本とは別の内容で見た情報に
「人は40代から守りのフェーズに入り、変化を起こしにくくなる」
とも聞いたことあるので、晩年に「変化を起こせばよかった」と後悔しない為にも諦めたくないという気持ちです!


この章を読んで再び「生活環境変えてみてぇ!!!」という欲が出始めました。

最近のはなしで「家具と家電の相場知らなかったなぁ」とふと思ったのでヨドバシカメラとニトリなどを一通りまわって家電家具の大体相場を調べてみました。
まぁエッグい値段になるのと、そこから引越しや物件、移住先の仕事まで考えると泡吹きそうになるが。。。貯金せねば、、、

ということがあったが、値段を調べたりなどを通じて少しでも実現するイメージを上げていこうと前向きになれました。
本書で何度も書かれてきた「今」を大事に、人生最後に後悔しないようにもできるだけ早く実現できるよう尚更精進せねば!と鼓舞されまくりました。

かかってもあと3~5年を視野に実現してやろうと仮ですが目標設定してみることにします。
(その前にキャリアプランも正確にせねばな)


という私の上京願望を思い出させてくれたお話です。



3.残された人生、後悔だけはしたくない


ざっくりのつもりがつい本格的になってしまった。


人生は経験の合計

改めてこの言葉が胸にしみて、今抱えている悩みやこの先後悔しそうなことに今一度向き合わねばと思うようになったわけですよ。

実際のところ「いい経験には莫大なお金がかかる」これはヲタ活している身として直に実感しているところです。

遠方への引越しやそれに伴う家具家電一式、車や家の購入結婚式や海外旅行、ビジネス始めるための資金。
考えればキリがないくらい人生の大イベントには恐ろしいほどのお金がかかるものです。

これらの上記については今のところ実感は全くもってゼロです。
親戚の結婚式みても「大変そうだなぁ」とおもったのが本音だったり、新たな生活とかも実現したいけど「果たしてモチベーション保ちながら貯めることできるのか」など今気乗りしなかったりネガティブになったりの連続です。

ただ、うちの親が私に言った言葉がございまして。

「結婚するかしないかはお前の人生だから自由、ただ、したい時にそれが選べない状態にはなってほしくない」

この本を読んでいて思い出したフレーズです。

本書の冒頭にでた弁護士夫婦の話や、著者が45歳の誕生日に親戚友人あつめて行った一世一代のパーティーの話をみて少なからず「結婚、家族っていいな」とも感じてしまった。

この言葉は「結婚」を引き金に思い出した言葉ではあるものの「選べる状態」というのは何に関してもホントに大切だと思わされました。

今でいえば「一人暮らししたい」「住む環境を変えたい」と言いながらそれが選べない立場ということ。

これが5〜10年と続けばもう絶望です。


ここ書いてて思い出したのが

スターバックスで毎日コーヒーを買う金を貯めれば、数ヶ月ごとに国内旅行の飛行機の往復チケットくらいは手に入る。
「航空券を何枚も買える金を使ってまで、コーヒーの習慣を続けるべきか?」と自問し、それでも納得できるならスターバックスに立ち寄ってラテを買えばいい。

65ページ

俺、やっちまってるな〜と痛いほど思わされております()

少し前に節約以前に大切なマインド本を読んで解説つくったはずなのに時々やってしまっていてなんか自己肯定さがりますわ、、、


ただ悔やんでも仕方ないんすよね。

過去に読んだこのDIE WITH ZEROも今また読み返したことで忘れていた大切なことを思い出せたので。
ただ人は覚えたことも時間とともに忘れる生き物なので、おなじ内容でも定期的に思い出さねば大変なんだと実感させられました。

わたしが紹介する本のジャンルは

・時間、人生
・お金
・メンタル
・転職、キャリア
・健康


などテーマは決まりがちながら、おなじ内容に触れたことで「また大切なことを思い出せた」と再確認・再発見させられるので、繰り返し知見に触れることがいかに大切なのかを思い知らされましたね。

どんどん話脱線してくので締めに向かいましょう。


できること・やりたいことには賞味期限がある。

賞味期限は少し過ぎても食べれはするものの本格的に味わえるリミットのような期間。

できる事にも、20.30代だからこそ最大限に得られる味があるように、人生で得られるものにも賞味期限があるってわけです。

歳関係なく「今この瞬間」にしか体験できないことも数多くありますし。

例をあげるなら。

・学生時代の仲間と遊べるこの期間
・仲間と遊べる限られた期間
・推しの卒業コンサート
・若手のうちにしか入れない企業への挑戦
・将来のパートナーと積み上げていく時間
・子供が小さいうちに遊べる時間

など出すとキリがないくらい人生には「今この瞬間しかない」というシチュエーションが多いように思えますね。

この文章を読んでくださっている学生さん、好きな人がいる方、幼い子どもがいる人など読んでくださっているアナタの人生観を見つめ直せた機会に、この投稿がなれたのなら嬉しい限りです。

「今しかできないことに惜しみなくお金を使う」ことも大事ですが「未来の私が涙しないために動ける準備をする」ことも大切だと実感させられました。


こう書いてきた私も「今これが叶わなかったら一生後悔する」ことだらけなので。この本でかつて得た教えをより一層頭に抑え込んで、自分が人生最後を迎える際に『ほんっっっとに楽しい人生だった!』と納得できるような時間を過ごしてやるとさらに思わされました。

私の人生観をおおきく変えてくださったDIE WITH ZEROに再び救われて本当によかったし、これから先も私の人生の師匠のような1冊です。


ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。

てことで以上。

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