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1番売れてる は伊達じゃなかった【 このまま今の会社にいていいのか? と一度でも思ったら読む転職の思考法】北野唯我


業界1位!という言葉に少なからず疑いを抱いてしまう人間なので避けようかと思ったが、転職活動という重要事項について知りたく読むに至った一冊の本。

読んだ感想だが
就活対策に取り入れるべきなやつ!と首もげるくらい頷きの連続だった。

そんな本の紹介


今回は

北野唯我  著

このまま今の会社にいていいのか?
と一度でも思ったら読む
転職の思考法

この本はビジネス書というよりは物語形式で転職活動を学べる変わったタイプの1冊です。

転職するか悩む主人公の前に、かつて転職エージェントとして携わっていた女性が現れる所からストーリーが始まります。
彼女は彼に「会わせたい人がいる」と言い、主人公は後に自分の運命を変える男である " 黒岩 " という企業再生で名を馳せる人物に出会います。
黒岩と主人公のやり取りを通して転職で必要なことを共に学んでいく。という流れで話が進んでいきます。


過去にも転職関連の書籍は手に取ったことありますがストーリー形式は初なので驚きでした。

著者の北野唯我さんは実業家。
ワンキャリアという人材サイトを運営する会社の代表をされている人です。
(本書と下記から引用)


キャリアに携わってきた著者だからこそ教えられる転職の攻略が詰まりまくった1冊です。


全体を紹介するのも大変、というより図の説明も多いので結論いえば実際に読んでいただくに越したことはないですが、特に重要と感じた点から厳選して紹介していきます。

私個人的な話も挟んでしまいますが温かい目で見守ってやってくださひ汗

それではいきましょう。


「仕事を辞められない」という概念を捨てろ



転職で特に多い悩みの1つが「転職は悪」という固定概念でしょう。

本書でも " 転職者は裏切り者 " という価値観を持つ部長などが登場しますが現実でも少なからず存在することでしょう。

しかし今は2人に1人が転職する時代とも言われています。

会社というのも永遠にあるとものじゃない。かつ成長していくためにも転職は必要な選択肢です。

「いいか。転職が悪だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳にすぎない。人間には居場所を選ぶ権利がある。転職は『善』なんだよ。個人にとっても、社会にとっても」

152ページ

これは他の本も読んできた私自身の感想ですが人には適材適所があるとか活躍できるかは環境で決まる!というのは何度も見てきたフレーズです。

・会社の環境が合わない
・今よりレベルアップしたい
・数字的にも危ない

など理由も様々ですが、「転職という選択肢」があるだけで心は何十倍、何百倍にも変わることでしょう!

まずは『転職は善』ということを頭に言い聞かせまくることが重要です。



マーケットバリューでキャリアは変わる

一生食えるかどうかは、
「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まる

31ページ


キャリアの失敗で多い鉄則が「この会社でしか活躍できない人材」になることと本書のみならず様々な情報で書かれていることです。

本題であるマーケットバリューですが日本語でいえば市場価値のことです。

市場価値とは1つの会社だけでなく社会全体で見た自身の価値基準、わかりやすく例えるなら値段です。

仮に大手企業に入れたとしてもその1社でしか活躍できなければ意味がないというわけです。

人生100年時代とも言われる現代では今の土俵より広い空間で戦えることこそが重要となるわけです。


この会社で20年不動の地位を築き上げてきた!

よりも

・エンジニアとして3社の在歴があり、どれも複数のクライアントのシステム形成に携わった実績がある。

・動画編集者として30組程のYouTuberのサポートをしてきた。


などの会社ではなく己に依存できるスキルを身につけた方がいいと例えれば理解しやすいでしょうか?



職業には寿命がある


先程の延長戦になるようなお話です。

世の中、いや長い人間の歴史には職業・業界というものが誕生と消滅を繰り返してきました。

仕事というものは代替されにくい→代替可能になっていくというライフサイクルがあると本書では書かれております。

ニッチ → スター → ルーティーンワーク →消滅

52ページ
本書では図として説明

の順番で誕生から衰退していくとのこと。

これは詳しく書くより実際手に取って見ていただいた方が理解しやすいので割愛します。

つまり初めは数少ない事業だったものが徐々に参入してきた結果成長が無くなり、最後は無くなっていくというのが事業の一生というわけです。

平成まであったタイピストという職業もインターネットが一般化した現代では無くなっています。
下記参考文献 (2023/10/10在)


新聞などの紙事業が徐々にペーパーレス化するように仕事というのは誕生と消滅を繰り返している事さえ理解していただければと思います。
(新聞はまだ生き残ってますがね)

転職は悪じゃないどころか、しなければ生きていけない行動ということです。



転職情報の探し方も様々

転職が大事ということを書いてきましたが求人探しにも落とし穴がございます。

それが転職の強い味方!とされている転職エージェント。

エージェントが落とし穴??何故と思った人も多いでしょう。
本書では転職エージェントについても数多くのアドバイス書かれていますのでザックリ説明とさせていただきます。

転職エージェントは私たちからすれば無料でアドバイスや求人情報を提供してくださる有難い人という印象を持たれがちですが企業視点になるとイメージは一気に変わります。

エージェントは内定決まった人が属する会社から対価を受け取るシステムなので早期に内定者が欲しいというのが本音です。

本書での記され方は

他のエージェントと候補者が接触することを嫌い、できるだけ早くたくさん企業を紹介し、受けさせようと急かす

253ページ

とのこと。

ただ、いい転職エージェントも存在するというのも事実です。

本書だと、面接での懸念点をフィードバックしてくれる。他の求人も粘り強く出してくれる。社長や役員との面接もセッティングしてくれる。など書かれています。( 詳しくは本書121ページ )

つまりメリットとデメリットを踏まえたうえで転職エージェントにとって1番の客は企業ということを理解した上で利用しろ!というのが転職関連すべてにおける重要事項です。

そして本書には

「つまり、私が言いたいことはこうだ。転職エージェントで紹介される案件だけで、転職先を絞ってはいけない。なぜなら、そこには本当に魅力的な求人が乗っていないことがあるからだ。もしも、自分が働きたい会社が明確であれば、様々な手段で仕事を探せ。SNSのサービスや、直接応募、自分で求人を検索するという行為を絶対に忘れてはいけない。わかったか?」

148ページ
ストーリー形式なので台詞


これも私個人的に他の本で印象に残ったフレーズ、「本当にいいものは簡単には流れてこない」というのに似ていると思いました。

よくよく考えれば情報が流れるのも訳ありというのも予想付きやすいかと思います。

話を変えると、本当においしいお金の話はお金持ち間でしか出てこないというのを大好きな著書で知りました。おかげでマルチ商法のシステム理解する機会にもなれましたし。

おそらく求人も同じでしょう。

気になる業界、企業に直接アタックした方がいい場合もあるでしょうし。

企業SNSの投稿見たうえで判断し返信するのもありでしょう。

それと私がnoteやSNSでの発信を続けている理由の1つでもありますが、著者や出版社、お偉い人の目に止まってほしいという気持ちも込でこの投稿も例外なく書き続けております。
(ここまで来ると1つの習慣に近いんですがね)
(自分に改めて言い聞かせる意味でも続けてます)

実際にここnoteやSNSに投稿した本の感想やレスポンスを著者や出版社から頂いたこともあるのでどこで何に繋がるか分からんもんやなぁ〜というのは実感済みです。

話は逸れましたが企業と我々の接点は案外近いというわけです。

とかいう私も求人の探し方下手くそな分際なので大口叩けませんが本書のアドバイスを胸に視野を広げていこうと改めて感じましたね。




「やりたい事」以上に重要なポイント


「 やりたい事 」これが分からないという人は大半でしょう。私も含め。

やりたい事が分からない人の方が多いというのも本書で触れられている内容です。

わかりやすい点をピックアップすると

自分が信じてないものを売る、これほど人の心を殺す行為はないんだ。

70ページ

「やりたい事」以上に大切なこと

それは「自分が自信を持ってオススメできる」
これこそが何より重要だと私も感じます。

過去の体験談ですが、前職でスマートフォンやインターネットの営業をしていましたが正直心からオススメできる商品じゃないという商材も中にはございました。
ただそれを取引先の希望で訴求しなければならない時もありましたし、この人にはすすめる必要あるか?っていうシチュエーションにも遭遇した事が多々ありました。

思い返せば " 自分がオススメできないものは売りたくないな " という気持ちは昔から変わらず抱き続けている感情です。

仕事を探すというものは私も現在進行形ですがやはり難しいものです。
この投稿制作の時点で希望業界2社からお祈り頂いたばかりなので尚更。。。

それ以外の業界にも目を向けねばと思いつつも基準が分からずというタイミングで出会えた内容こそが信じるものを売るという気持ちでした。

希望業界も大事ですが自分が少しでもいいなと思える商材ジャンルに出会うマインドも意識しなければと改めてヒント頂けたような、そんな気がします。

余談ですがこの投稿含めた読書投稿、別で作っている推しへの愛も『この本、この人を他人にオススメさせて沼落ちさせてやろう』の気持ちで作っています。

私自身も「オススメしたいものを紹介する」という行為は大大大好きです!!!

この行動どう仕事に繋げようか迷い中です()


転職に迷った時は。。


ここに関しては今の私に該当しませんが、読んでくださってる方の中にもし「今の会社に残るか悩む」という人がいたらと思ったので触れていきます。

今の会社の組織形態が改善されたことで空気が良くなったという例で本書には記されていましたがそれでも転職した方がいいというのが結論でした。

本書は、転職を視野にいれる主人公を基準としたストーリー形式と紹介しましたのでその流れも鮮明に書かれております。

転職に迷う主人公に師匠にあたる人物が発した中に答えが書かれています。

いいか、転職活動も終盤になると、様々なことを言われる。どんな人間でも迷いは生じる。当然の話だ。だが、そのときに思い出すべきことは、最初の目的なんだよ。そもそも、君が転職する目的はなんだったんだ?

182ページ


つまり迷ったら最初の動機に帰るというのが解決策となります。

・今のままではレベルが上がらないと思ったから
・会社のカルチャーと一致しなかった
・この先淘汰される業界になるかもしれない

転職に踏み切った理由は様々でしょう。

その原点を忘れず変わるんだ!という気持ちのままキャリアを切り開いてゆけ!!というのが本書の終盤に書かれた結論です。


といった所で終わりにします。


本書は他にも


・会社を居場所と決めた瞬間おこる恐ろしい末路
・20代 30代 40代 にそれぞれ必要なこと
・いいベンチャー企業の見極め方
・パートナーを説得する心得
・好きな事がこの先大事になる話
・替えの効かない人材になる方法

など転職で必要な情報盛りだくさんです。

欲を言えば 現時点で「活かせるキャリアというものが身についていない人」 向けのアドバイスも入れてほしかった気持ちもありましたが。。。
(現に私が誇れるキャリア実践積めずに20代終えそうなので。。。)

そんなタイプの人向けのキャリア本も別で探さねばという危機感も同時に得ることができたのも大きな収穫だったかもしれませんね。

ストーリー形式で内容が頭に入ってきやすく。
本書最後に転職に必要な点をまとめたノートが載っていますのでオススメです。


・転職って結局何からすればいい?
・今の仕事のままでいいか迷っている。
・働く視野を広げたい
・転職活動続けるか悩んでいる
・そもそも労働って何


と一度でも思った方は是非手に取って読んでいただくことをオススメします。




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