ストレスへの自己対処の大きな盲点・ヒントを見つけた話

今日、通所先でディスカッションをした。ストレスが溜まった時や、そうなりそうな時の自己対処についてだ。

❗️前提として、誰から聞いたかはプライバシー保護の観点から割愛する。
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基本情報として私は広汎性発達障害だ。ASDかPDDかは未だ不明。
私は根本的に物事を考えすぎる傾向にある。視野を広くし、なるべく先入観を持たない事を心掛け、様々な可能性を考える癖がついているのだ。自分で自分を信じられないのも原因の一つと考えられる。

故に気になることがあると、翌日が怖くて3時間ほど覚悟する時間を取らないと眠りにつくことができない。寝つきはいいのだが、翌日への恐怖から余計な事を次々と考え、寝る意思が無くなってしまうのだ。*
*感覚としては、毎日警察に帰路の張り込みをされ、職務質問をされる事を予測しているような気分だ。*

これに対し、「一旦その考えから離れる」という考えは非常に有効だし、私もそれを考えた事は幾度となくある。しかし性格傾向から難しく、実行をしようとしては失敗してきたのだ。

興味深い意見だったので深掘りさせて頂いたところ、「目の前の事だけ考える」、「その事にのみ集中し、他の事は見ない」というものだった。
私の中で要約すると、「必要に応じて視野を絞る」と考えた。自身の中で、何かが腑に落ちたような、先が見えたような感覚があった。─────────────────────
また、以前「自己受容ができていない」との指摘があった。正直なところ余計なお世話だったが、改善する努力は必要かと判断したので、この野郎!と思いながら調べた。結果としてはしっくりこなかった。

「自己受容」と調べると、簡単に言えばありのままの自分を受け入れる事。性格、容姿、名前、性別等。自分のダメなところも、好きでないところも、全部。

…いや、ダメなものはダメだろ。というのが私の率直な感想だ。たとえ私が自分のダメな部分を受け入れたとしても、社会がそれを良しとしない。自分でダメな部分を理解しているなら、尚更改善するべきだと思う。あくまで、できる範囲で。
そして、ありのままの自分を受け入れたとして、ある程度の仮面を被って振る舞わねば人間同士の調和は保てない。
つまり、私には自己受容は向いていないと判断した。───────────────────
代わりに、自己肯定感について調べた。
まずは「自分に許可を与える事」。これは単純だが、大切な事かと思ったので一応記載。

そして「アファメーション」という概念を知った。いわゆる自己暗示の一種である。

⭐️アファメーションとは(自己解釈あり)
・肯定的な自己宣言
・ポジティブに言語化したものを繰り返し宣言する
          …といったようなものだ。

⭐️基本的なルールやコツ
・主語は一人称である事(私、オレ、僕、etc…)
・内容を肯定形にする事
・あくまで現在形である事(過去、未来ではない)
・何度も繰り返し唱える(故にシンプルだと⭕️)

私の考えすぎる性格や自分を信じられない傾向に対し、脳を騙すつもりでポジティブな暗示を掛けるのは私に向いているのではないかと思った。
自己肯定感が低すぎるのに比例して、承認欲求が強すぎるのだ。底の開いたバケツと、常にカラカラに乾いた喉といったイメージだ。
だから、言語で無理矢理にでも自分を認めるのは有効だと判断した。プラシーボ効果に期待しよう。─────────────────────
「アストリッドとラファエル」というフランスのシリーズもののドラマがある。自閉症スペクトラムの文書係であるアストリッドに焦点が当たる、ミステリー・刑事事件ものだ。

アストリッドはずば抜けて優秀な視点・頭脳を持つものの、コミュニケーションやストレス対処にかなりの難がある。障害としては決して軽い描写ではないと言える。

そして、定期的に「私は適任です。」と唱える。1人の時でも、人前でも。そして自信がある時も、不安でどうしようもない時も。

私はこれを、上記のアファメーションにあたるのではないかと考えた。また、アストリッドの魔法の呪文であるとも捉えている。その呪文で自身を保っているのだと思う。

個人的な感想で言うと、すごくいいセリフだと思う。受け売りではあるが、「私は適任です。」というセリフを自身の中に取り入れようと思った。

また、ASD強めの方はこのドラマを一見する価値があると思います。共感しすぎてキツい方はお勧めしませんが、アストリッドの感覚や考え方、また演技や演出等の描写が繊細であり、障害を丁寧に解釈して制作されているドラマだと感じます。個人的にはヒントになる部分も多いです。

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結局深夜帯にこれを書いていますが、明日に恐怖せず眠れそうです。
「私は適任です。」これを脳内でも、1人の時に実際に口に出すのも両方。定期的に唱えていこうと思います。