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未知の鼓動 -日々是アート- 2013

(2021年11月より着手。それ故、記憶や記録が定かでなく不充分な時期や記述があります)

それは視えてくるのです。
己が求めに導かれて顔を上げると、未知の鼓動は聞こえます。
あの時この時、あの場所この場所、鼓動の響きが聞こえてくる処へ、どうしても逢いに行きたくなったのです。

風神雷神図屏風!@東京国立博物館 on Jan. 5th,2013

風神雷神図屏風、ほんまにカッコええ。しかもそれが3点も一同に会しているとは! 観に行くしかありません。宗達以外に、光琳、芳一も描いていたことは、恥ずかしながら知りませんでした。微妙な差異含めそれぞれに趣きがあり、琳派という絵師達の手練れに観惚れます。それにしても3点をまとめて観れた時の心情、想像できますか。至福。

会田誠展 「天才でごめんなさい」@森美術館 on Mar. 9th,2013

そのテーマといい、実際の作品といい、面白いです。ただ、内容的に、複雑な感情下、それなりにドキドキしながら観た記憶があります。
その内容から、鑑賞する側に選択の自由がなければ社会的物議は必至でしょう。会田さんの意図は知らないのですが、表現する自由や多様性に想いを馳せ考えるのに大切な視点を投げかけられた気がします。
すごい、気になるアーティストのお一人ではありますが、以来、今のところ観るのには若干腰が引けがちです。

ピカソ美術館 in Barcelona on Oct. 16th,2013

やはり地元で鑑賞すると自身の心持ちが勝手に変わります。様々な観光客との同じ時間の共有で少々気分が盛り上がり鑑賞前からワクワク感に拍車が。
しかし、鑑賞中は、浮かれ気分という感じは消え失せ、作品にかなり集中していたことを記憶しています。ここでの言葉では表現しきれない何かがあったとしか。
(入館待ちの間の地元のおじさん楽団の演奏が楽しかった。こういうの良いですねえ)

ミロ美術館 in Barcelona on Oct. 17th,2013

その後のミロ贔屓のきっかけとなった日です。それまでは「名前は知っている」でしたが、この日で気に入って、それ以降、逢える度に“好き度合い”が増しています。
モンジュイックの丘では、絵画はもちろん良かったですが、FCバルセロナのポスターが秀逸で一目惚れしてしまいました。

ティッセン=ボルネミッサ美術館 in Madrid on Oct. 19th,2013

マズい… 確か特別展をやっており興味を惹かれたはずが何だったのか覚えておらず。連日のアート三昧の興奮の所為ということにしておこう。

ソフィア王妃芸術センター in Madrid on Oct. 19th,2013

5年前の強い決意が結実しゲルニカのオリジナルに逢えました。感激!
描かれるに至る凄惨な時代背景やら何やらが有ったのは承知したうえで、その時はもうただ観つめるだけ。眼前にある描写がぐっと迫ってくるのを受け止め、意識が往時に遡ったり引き戻されたり、観る想いが揺さぶられます。ずーっとその場を離れたくなく去りがたく暫くは留まっていたのですが、仕方なく仕方なく… 他の作品はよく覚えていません。

ルーブル美術館 in Paris on Oct. 23th,2013

ルーブルは館自体の佇まいが既に超一級の芸術。中庭のエントランスからワクワク感が止まりません。
展示室では数々の名画、名品がこれでもかというように出迎えてくれますが、数時間の滞在ではそれらの一つ一つに相対することも敵わず、何か申し訳ない感じが残ります。次の機会には少なくとも数日間は充てなければ。
その中でも、ジャック=ルイ・ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」には、西洋絵画の豪華なスケール感で文字通り圧倒。最も期待していたドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は生憎ランス別館に小旅行中で観ることが叶わず、残念、落胆。次回こそは!

ポンピドゥセンター in Paris on Oct. 23th,2013

午前のルーブルに続けて午後に訪れましたが、周囲の風景、建物内外観、展示作品の全てが午前とは違っており、こちらでも多いに楽しめました。同日に徒歩圏内で多様なアートに出逢える”芸術の都”の懐の広さと深さは流石です。
ウォーホールを始めとした有名作品の数々、中には難解な作品もありますが、館内全体に感じる自由な雰囲気の中でそれら全てをゆっくり鑑賞。
美学生と思しき数名が数ヶ所の作品の前に座り込み写生していたのが印象的でした。

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