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ときどき日記(340)戴冠式なんてくだらない

複雑な思いで新聞の1面を眺めている。読む気が起こらないから眺めている。

英国チャールズ国王の戴冠式の記事だ。1面も含め5面にわたって記事が掲載されている。みんなそんなに知りたいのか。新聞社の独善ではないのか? ざっと紙面をめくってみたがペーソスは礼賛だと思う。

英王室はそんなに素晴らしいのか? あれだけの財産をどうやって築いたのか思いをはせるべきだ。単なる努力だけでは済まされない。世界中に植民地を展開した。植民地側に、してくれとお願いされたわけではない。まずは侵攻ありきだ。そして現地の人を使役し搾取の限りを尽した。奴隷貿易も宗教的な許可を得て実行したと何かの本で読んだことがある。そうでもなかったら、あの狭い国土であれだけの資産を形成することは到底不可能だったろうと推察する。(そりゃあ日本は連合国には、かなわんわな)

そんな人たちの儀式。くだらない。

新聞も新聞だ。そんなつもりは無いかもしれないが、世界中から富を強奪することが素晴らしいと大本営発表をしたようなものだ。伝統云々。その伝統が単なる儀式のことしか指していないのだとしたら、あまりにも薄っぺらすぎる。

ちなみに、国民に死傷者の出た能登半島の地震の記事は、戴冠式以下の扱いだ。

同じ1面には期せずしてか何か意図があったかはわからないが、グローバル・サウスについて論じた記事があるが、大英帝国をはじめ西側先進国の植民地になっていなければ、グローバル・サウスは存在しなかったかもしれない。

グローバル・サウスは後れている国ではない。ぺんぺん草も生えないぐらい搾取され遅らされた国々だ。

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