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介護事業を20年経営して思うこと(仕事編) Vol.6

株式会社北陸福祉会 専務取締役の高澤 由香里と申します。
前回に引き続き、介護職における「仕事のできる人」について投稿いたします。

当社は、富山県高岡市・砺波市・南砺市にて、グループホームやデイサービス・小規模多機能型居宅介護事業を、20年運営しております。

介護事業の経営はもちろん、介護現場に私も出て日々入居者様とかかわってきた中で、いま思うことを綴りたいと思います。特に読んでいただきたいのは、これから介護職を目指す方と今まさに介護職に就いている方々です。

介護職における「仕事ができる」とは-2

前回の投稿の続きになります。

トイレに仁王立ち
たとえばご利用者様のトイレ介助をする際に、とにかく早く仕事を終わらせたいと考えて「はやく出して!出たら、はやく手を洗って!」とご利用者様を急かしたとします。大前提向き合う姿勢に問題がありますが、実は業務効率の点でも全く良くないのです。

想像してみてください。

貴方が利用者の立場でトイレにいて、その入り口に少々いらいらしながら仁王立ちの介護スタッフがいたら。

わたしだったら出るものも出ないと思います。

実際にこういうかかわり方は利用者様との信頼関係が作れないだけでなく、結果的に何倍も時間がかかるものです。当然ですよね。仁王立ちの中、焦って踏ん張る。スッキリしないまま居室に戻りますが、安心したタイミングで漏れてしまう。そしてそのお片付けが発生する。こういうお話は介護の現場では山ほどあります。

たとえば冬の少々冷える時期なら、「寒い?だいじょぶですか?おしっこ出ない?」と語りかけながら背中をさすって、見守るのです。ほんの30秒か1分程度のことです。
そして大事なのは、「形だけでなくご利用者様を想って接する」ことができるかどうか。
こうしたかかわりからご利用者様は、時に安心なさってスッキリしてくれるのです。相手を想ってかかわることが大変重要なのです。

結果として、最も短い時間でお仕事は進んでいきます。
想いをもって丁寧にかかわると、時間がかかりそうなものですが、
これが介護においては実は最もスピーディーに仕事が進み、仕事のできる人が実践していることだと思っています。

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当社では、相手を想って行動できる方と一緒に仕事をしたいと考えています。ご興味を持っていただきましたら、一度お話ができたら嬉しいです。
就職・転職を今すぐ考えてはいないけれど、共感できるという方もぜひご一報ください。

下記の採用サイトからエントリーいただいても、直接お電話をいただいても構いません。TEL: 0763-22-1777(ニシヤチまで)


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