佐藤直哉(Naoya sato-)

ストーリー作り(特にショートショート)を趣味にしている物書きです。 動画やブログでもス…

佐藤直哉(Naoya sato-)

ストーリー作り(特にショートショート)を趣味にしている物書きです。 動画やブログでもストーリーをお届けしています。⇒https://koyotecreativestudio.com/ フォロー、スキで応援していただけますと励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!

マガジン

  • ショートショート

    短編小説の中でも特に短いもの(だいたい800文字前後)をまとめています。

  • 【ショートショート】毒シリーズ

    「人生にもっと毒を」をテーマにしたショートショート小説です。

  • 物語の彩り(少しだけ長めの小説をまとめています)

    小説(短編、ショートショート)をまとめたマガジンです。

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【ショートショート】不老不死のビジネス

この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 未来社会で、不老不死の薬「エターナルライフ」が発売され、人々は歓喜に包まれた。 永遠の命を手に入れたかに見えたが、その裏には恐るべき副作用が潜んでいた。 細胞を修復する際に激痛を伴い、その痛みが永遠に続くというものだった。 街中には「この痛みがずっと続くなんて!」という悲鳴が響き渡る。 研究者の一郎は、自身の責任を痛感し、解毒薬の開発に取り組むことを決意した。 しかし、会社の方針は利益優先であり、C

    • 【ショートショート】幻の都市を追いかけて

      この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 探偵のリアムは、異世界に存在すると言われる伝説の魔法都市の調査を依頼された。 依頼を持ち込んだのは、昔からの友人であり相棒の魔法使いノクスだった。 リアムとノクスは少年時代からの仲で、何度も共に冒険をしてきた。 「これで魔法都市が見つかったら、俺たちも有名になれるかもな」とリアムは冗談交じりに言い、旅の準備を整えた。 ノクスも笑って頷き「楽しみだな」と答えた。 旅の途中、ノクスは都市についての情報を話し

      • 【ショートショート】終わらない観覧車の誘惑

        この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 サイトウは退屈な日々にうんざりしていた。 ある日、古びた遊園地で「人生にもっと毒を」と書かれた観覧車を見つけ、興味本位で乗り込む。 すると、未来の自分と出会った。 成功しているが、どこか虚ろな表情。 「未来は過去の選択の積み重ねだ」と告げられ、サイトウは戸惑う。 再び観覧車に乗ると、今度は過去の自分と出会う。 「大人になったら何してるの?」と無邪気に聞かれ、胸が痛む。 観覧車を降りると、周りの乗

        • 【ショートショート】美しき花の誘惑

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 ショウタは庭師として珍しい花を育てるのが趣味だった。 ある日、市場で「人生にもっと毒を」と書かれた種を見つけた。 「面白そうだな」と、彼は軽い気持ちでその種を購入した。 「これで俺の庭も一味違うぞ」と意気込んで種を植えたショウタ。 数週間後、庭には驚くほど美しい花が咲き誇った。 「なんて綺麗なんだ!」 彼は手を伸ばし、花に触れたその瞬間、手に鋭い痛みが走った。 驚いたショウタは友人の植物学者、ミサキに

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        【ショートショート】不老不死のビジネス

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        • ショートショート
          97本
        • 【ショートショート】毒シリーズ
          15本
        • 物語の彩り(少しだけ長めの小説をまとめています)
          80本

        記事

          【ショートショート】選択の代償

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 達也は、親友の森から「人生にもっと毒を」と書かれた謎のゲームソフトを渡された。 家に帰り、ゲームを起動すると、「あなたの選択は現実に影響を与えます」と表示される。 半信半疑で「教師を無視する」を選ぶと、翌日、教師に挨拶しない自分に気づき、教師は眉をひそめて去った。 興味が恐怖に勝り、「友人を裏切る」を選ぶと、森との関係が急速に冷え込み始める。 さらに「家族を見捨てる」を選ぶと、家族との絆も薄れていく。 達

          【ショートショート】選択の代償

          【ショートショート】鏡の囁き

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 山田龍一は、退屈な日常に飽き飽きしていた。 ある休日の散歩中、ふと目に入った古びた骨董品店の前で足を止めた。 店内は薄暗く、古い家具や小物が所狭しと並び、時間が止まったかのような雰囲気が漂っていた。 そんな中でひときわ異彩を放つ黒い鏡が目に留まる。 「人生にもっと毒を」と彫られたその鏡に、妙な魅力を感じた龍一は、衝動的にそれを購入した。 自宅に戻り、書斎に鏡を飾った龍一は、その夜、ふと鏡を覗き込んだ。 そ

          【ショートショート】鏡の囁き

          【ショートショート】毒の真実

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 魅力の裏に隠された真実とは? 麻衣は「人生にもっと毒を」という名前の香水の試作品を手に入れた。 その名前に興味を引かれ、手首に一吹き。 「これで人生に足りないスパイスを補えるわね」とほほ笑んだ。 香水をつけた瞬間から、周囲の反応が変わった。 上司は「その香り、まるで社長の座を狙っているみたいだな。毒が効きすぎないといいけど」と冗談を言った。 だが、日が経つにつれ、麻衣の態度は冷たく、傲慢になってい

          【ショートショート】毒の真実

          【ショートショート】挑戦状

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 田中は平凡なサラリーマンだった。 毎朝同じ電車に乗り、同じデスクで仕事をし、同じコンビニ弁当を食べる日々。 そんな日常がある日、郵便受けに届いた一通の手紙で一変した。 「人生にもっと毒を」と書かれたその手紙には、「君の日常は塩のないスープだ。スパイスを加えてみないか?」と挑発的なメッセージが。 田中は最初、その手紙を無視しようとしたが、好奇心に負けて指示に従うことにした。 最初の指示は、「仕事をサボ

          【ショートショート】挑戦状

          【ショートショート】地下室の秘密

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 中村家は古い家に引っ越してきた。 父親の慎吾は地下室で埃まみれの日記を見つけ、「人生にもっと毒を」と書かれたその日記に強く惹かれた。 退屈な日常に刺激を求める彼は、妻の美咲と子供たち、健太と彩を巻き込んで実験を再現し始めた。 最初は食事の順序を逆にするという軽い実験だった。 家族は最初は笑っていたが、次第に家の中の空気は不穏になっていった。 夜中、不気味な音が響き渡る。 「これも実験の一部なの?」

          【ショートショート】地下室の秘密

          【ショートショート】毒の花が咲くとき

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 陽子はカフェの隅っこで、涙を拭っていた。 窓の外の雨は止む気配もなく、彼女の心を反映するように冷たく降り続けていた。 恋人に振られたばかりで、心が折れていた陽子の目に、玄関先に置かれた赤いバラの花束が映った。 「人生にもっと毒を」と書かれたカードが添えられている。 「何なの、これ?」 陽子は戸惑いながらもバラを手に取った。 その瞬間、彼女の内面で何かが弾けた。 大胆になった陽子は次々と新しい恋に

          【ショートショート】毒の花が咲くとき

          【ショートショート】青い毒の真実

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 健太は毎日の講義とアルバイトに飽き飽きしていた。 ある日、友人の隆がニヤリと笑いながら青い薬を差し出してきた。 「これ、試してみろよ。人生にもっと毒をって書いてあるんだぜ」 半信半疑で薬を飲んだ瞬間、健太の世界は一変した。 街の景色が鮮やかに輝き、通行人がみんな楽しそうに見える。 心が踊るような高揚感に包まれ、健太はその瞬間に浸った。 しかし、薬の効果が切れると、現実の味気なさが一層増して感じられ

          【ショートショート】青い毒の真実

          【ショートショート】影を紡ぐ契約

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 尚子はスランプに陥り、毎晩机に向かってはため息ばかりついていた。 アイデアは浮かぶものの、どれも納得できず、削除キーを押す日々。 疲れ果てた彼女が深夜に鏡を見つめると、突然背後に悪魔が現れた。 「もっと刺激的な作品を」と囁くその声は、まるで彼女自身の声のようだった。 悪魔は契約を持ちかけ、尚子は一瞬のためらいの後、承諾した。 その瞬間から、尚子は驚異的なインスピレーションに恵まれ、次々と傑作を生み出

          【ショートショート】影を紡ぐ契約

          【ショートショート】秘密のパーティー

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 山本は一流企業のエリートとして成功していたが、毎日のルーティンに虚しさを感じていた。 昇進やボーナスには満足していたが、どれだけ仕事をこなしても心の空虚感は埋まらなかった。 そんなある日、「人生にもっと毒を」と書かれた黒い招待状が届いた。 興味をそそられ、指定された住所に向かうと、豪華な邸宅が彼を迎えた。 仮面をつけた招待客たちが異様な歓待をし、豪華な食事、奇妙なゲーム、禁断の秘密が次々と明かされる。

          【ショートショート】秘密のパーティー

          【ショートショート】七夕の約束 ~未来からの贈り物~

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 七夕の夜、織田美咲(オダミサキ)は祭りの準備に追われていた。 提灯が揺れる商店街を駆け回りながら、彼女の視線は一人のボランティア、山田大輔(ヤマダダイスケ)に吸い寄せられていた。 彼の未来的な知識と陽気な性格に、いつしか心を奪われていたのだ。 「大輔さん、少しお話しできますか?」 勇気を振り絞って声をかけると、大輔は驚いたような表情を見せたが、すぐに優しい笑みを浮かべて頷いた。 二人は人混みを離れ、静

          【ショートショート】七夕の約束 ~未来からの贈り物~

          【ショートショート】毒バラの誘惑

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 美香は家事に追われる日々を送っていた。 自分の時間などどこにもない。 ある日、庭に出ると、「人生にもっと毒を」と書かれた奇妙なバラを見つけた。 興味本位でその棘に触れると、世界が一変した。 風の音も花の香りも強烈に感じられ、初めはその変化に驚きつつも楽しんでいた。 しかし、次第に些細なことが大問題に思え、子供の笑い声が耳を刺すように感じられ、夫の帰宅が遅れるだけで怒りが爆発するようになった。 「も

          【ショートショート】毒バラの誘惑

          【ショートショート】禁断のスリル

          この作品はフィクションです。 実際の団体や人物は関係ありません。 田中は毎日を無為に過ごしていた。 単調な出勤、退勤、そして家でのテレビ鑑賞。 そんなある日、「人生にもっと毒を」とだけ書かれた奇妙なメールが届いた。 興味半分で開くと、「上司に意見を言え」と書かれていた。 どうせ退屈だからと軽い気持ちで実行してみた。 その夜、田中は久しぶりに興奮して眠れなかった。 次のメールには「無人のビルに忍び込め」と書かれていた。 夜の静けさの中、心臓が高鳴るのを感じながら

          【ショートショート】禁断のスリル