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#10 国語勉強法 

皆さんこんにちは。
今日もお読みいただきありがとうございます。

今日は、受験国語の攻略法について説明していきたいと思います。
国語というのは母国語である日本語の運用能力を図る科目でありますが、国語が苦手だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。国語というのは解答が定まらないから苦手だという方もいらっしゃいますし、私自身解答が一つに定まるのは不思議だと思っていました。こんなのは解答製作者の主観ではないかなんてことも考えたりしました。

しかし、国語は解答に含めるべき要素というのがあり、それを逃がさなければ高い点数を取ることは可能なのです。国語というのは満点がとりにくい科目といわれていますが別に満点を目指す必要はありません。ほかの受験生より高い点数を取ることを主眼に置いて勉強していけばよいのです。

ではそんな国語の攻略法について、現代文、古文、漢文それぞれに分けて説明していきたいと思います。

現代文
現代文は日本語で記述されている文章ですから、なんとなく読めるという人が大多数でしょう。しかし読むことと理解することは全くの別物ですから、区別して考えていく必要があります。なんとなく読めるのに、理解しがたいのはなぜなのでしょうか。

それは明らかに日本語の文章としてのレベルが高いことが挙げられます。そしてその文章を読解していくためには、文章の論理パターンや頻出語句などの背景知識などを獲得していく必要があります。この難しさゆえに細かいテクニックを紹介するなど、教師それぞれに読み方や解き方というものが存在します。しかし、文章を読むうえで必要となる読み方があります。対比・具体と抽象・換言・因果関係の把握などでしょうか。これらは「型」のようなもので、それを利用していくことで文章を追いかけることができるようになります。

この「型」を身に着けるのが最優先であると考えます。しかし、私自身は現代文の講師でもありませんから、この知識についてはみなさんが塾の先生や参考書などで身に着けるべきであると考えています。私は参考書を利用していましたが、「型」を身に着けるうえで最良だと思うのが「現代文読解力の開発講座」という参考書です。

これは難易度の高い参考書といわれていますが、文章読解をするうえで欠かせない要素について言及しています。なのでまず現代文を読解する人にとってはこの「型」を身に着けるべく、この参考書などで学習して言うことをお勧めします。

この参考書(もちろんほかの参考書などでもいいですが)を身に着け文章の論理構造をある程度とらえるようになったら、「要約」の勉強をしましょう。要約はレベルの高い練習ではありますが、それだけにリターンも大きい学習方法です。誤解を恐れずに言えば、現代文というのは求められた設問に対して、正確なまとめの部分を解答として作成できるかが勝負です。

現代文において要約ができる人は好成績をとっていきます。結局何が言いたいのか、それを理解できるようになることで現代文の学習効率は数段跳ね上がるでしょう。

加えて言えば、この要約という学習は何も現代文だけにリターンがあるのではありません。ほかの強化についても結局何が言いたいのかを押さえることで学習内容の吸収率が変わってきます。たとえば英語の文章を読むときでも現代文を読むように読んでいければ、内容の理解はたやすくなります。英語の長文読解についても要約ができるようになれば素早く問題に対処し、成績を向上させていくことができるでしょう。

少し話はそれますが、要約というのは本質をつかむ練習なわけでありまして、受験生に限らず社会人の方々にも役立つ勉強であると考えます。あらゆる事柄に対して素早くその本質を見いだせるようになれば、そのパフォーマンスも向上していくことでしょう。

今までの内容をまとめると、文章読解の「型」を押さえて、要約で文章の本質をとらえる練習が効果的であるということです。今まで長々と書いてきた内容も要約すればこのように非常に短くまとめることができますね。

現代文は記述と選択問題でその性格が大きく変化しているように見えますが、解答において文章の核をとらえるという点では相違ありません。まずは文章の本質をとらえるようになってから、それぞれの志望校に向けた学習をしていきましょう。

古文
古文に関しては実に出題形式がさまざまであるといえます。和歌の解釈や文学史の出題(難関私大などでは細かい知識も必要)、内容一致問題などです。これに関してはそれぞれの志望校に合わせた最適な学習方法を身に着けていくべきですね。しかし最低限押さえておくべきなのは古文単語と文法です。

古文単語については英単語ほどの語数は必要とされませんが、古文単語というのは多く持っておくに越したことはありません。古文単語は知っているか知らないかという問題が多いので、それぞれの志望校のレベル的に必要な単語帳のレベルを見極めてみてください。私自身あまり参考書紹介はしていないので、参考書選びで参考になる「武田塾チャンネル」と「CASTDICE TV」を紹介させていただきます。

次は文法に関してですが、古文の文法に対しては理論は必要ないと思います。九九を覚えるように動詞の活用表を覚えておくのです。正直古典文法に関してはどれもテクニック論にこだわっており、これといった参考書がないように思います。なので私自身の考えでは辞書的に使える「体系古典文法」などを丸々覚えてしまうのが得策なのではないかと思います。
この単語と文法はどの大学でも必要になります。ここを最低限押さえておきましょう。
次に古文を読解するための解釈本のようなものが必要になってきます。これについても上のチャンネルで「古文解釈」と検索していただき、それぞれのレベルにあった参考書を利用すればよいかと思います。私は岡本先生の参考書が良かったように感じます。

解釈本を挟んだらあとは読解練習を重ねていくことが必要かと思います。
この古文読解に関しては「古文上達の基礎編」をお勧めします。文法的要素を復習しながら、長文を学べる良書となっています。

古文は昔の日本語であるとはいえ、現代人にとってはなじみのないものです。なのでこれについても問題を解き終わったら英語の長文と同じように「音読」が重要になってくると考えています。古文独特のリズム感、言い回し、単語をもう文章の中で会得していくのです。そして何十回という復習のを通して数十個の古文の文章を自分の血肉にしていきましょう。これは英語長文の学習と似通っているところかと思います。
(英語長文の学習法についてはこちら ↓)

この数十個の古文を自分のものにできたらある程度の好成績は取れるはずですから、まずはここを目標に頑張ってみてください。

漢文
漢文は一言で言ってしまえばおいしい科目です。古文よりも暗記量がはるかに少なく、覚える句形はせいぜい100個程度です。
漢文に関して言えば、「漢文句形とキーワード」をお勧めします。より詳細な知識が欲しいのであれば「新明説漢文」を利用すればいいかと思います。
正直漢文に関しては、知識のゲームなので、勉強法らしい勉強法はありません。以上の参考書の内容をインプットしたら、実際の文章で実際にアウトプットしていくだけです。
漢文のアウトプット用教材としては「漢文道場」をお勧めしておきます。

以上が国語の大まかな勉強法となります。
正直国語というのは勉強法が人それぞれで、これといった形で紹介することはできません。しかし上記の内容である程度の学習の指針が建てられるようになるかと思いますので是非参考にしてみてください。

これにて、一度受験生向けの学習方法についての記事は終えたいと思います。これから万人に役立つ効率的な勉強法のシェアをしていきたいと思っているので楽しみにしてお待ちください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは!



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