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連載小説:芸能人の僕が干されたから、フリーランスになりました(フリーランス編)①

芸能界を引退して2年がたった。
古川の本を読んでから、僕はフリーランスに恋い焦がれていた。
芸能界にいた際の自粛中に勉強したデザインが自分にあっていると思っていたので、フリーランスの中でも「デザイナー」になることを決めた。

毎年前年の所得税でかなりの金を持っていかれたが、なんとか2年間は仕事をガッツリしなくても生きていくことができた。
2年間デザイン勉強をしてポートフォリオを多く作ってきたことによって、徐々に仕事依頼は来るようになった。
特に自分が作った「ゴーヤ猫」というキャラクターは人気になってきており、Twitterのフォロワーが1000人まで増えた。これは売上には直結しないが1番やりがいを持っている仕事だ。今後ともこの活動は続けていきたい。

しかし、大型の仕事をもらうことはできず十分に仕事をすることはできなかった。また、フリーランスなので社会的な信頼もなく新居に引っ越したいのだが承認が降りないことが多く、またキャッシュカードも作ることができなかった。
なので、今の家に住むために給料を稼ぐ必要があった。そのためフリーランスとしてなるべく早く給料を稼ぐ必要がある。

僕はまず無償でも良いので、元事務所に依頼をし仕事をもらいポートフォリオを作ってた。結果としてポートフォリオ数はかなりの量になった。事務所からすると、一切の事務所関係者と対面で会うことを禁止されているので家で黙々と作っている。

ここまでは僕のデザイナーとしての仕事を書いたが、役者の仕事を全くするしていないわけではない。僕は「中島敦」としての活動は禁止されてしまったが、偽名では活動することはできると思っている。
なので、私は今脚本家としてもう一度挑戦できないかと思い、他事務所に脚本を送っており、小さな事務所に連絡が来てオンラインの接触かつ顔出しなしでご対応をしていただけることになった。ありがたい。

今後は一般人の中島敦として生きていきフリーランスとして主軸を置きつつ、諦めきれない役者として生きていけるように精進していこうと思う。

かざみですか?もう連絡は一切とっていないです。
女性不審になり、どなたとも会ってないです。


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