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【エニアグラム診断結果考察】タイプ2:助ける人

エニアグラム診断におけるタイプ2について解説していきます。
そもそもエニアグラムをよくご存じない方、まだ診断やってない方は以下を先にご覧になってくださいね。

https://note.com/lucky_bee788/n/nc6b66035db0d

https://note.com/lucky_bee788/n/n74d5c34b6407

では中身を見ていきましょう。

①タイプ2:「助ける人」の概要

①-2 「助ける人」とはどんな人か

タイプ2は主に以下の特徴を持ちます。概ね当てはまるのであればあなたはタイプ2である可能性がぐっと高くなります。


思いやりがあり、人間関係を重視するタイプ。共感的で、誠実で、心が温かい。友好的で、寛容的で、自己犠牲的。だが感傷的になり、へつらい、お世辞を言うことに走りすぎることもある。他の人たちと密接な関係を持ちたがる。そして自分が必要とされたいがために、ほかの人たちのために何かをやってあげることが多い。自分自身をケアしたり、自分自身のニーズを認めることができにくい。最良の状態において、健全なタイプ2は私心がなく、利他的で、自他に無条件の愛をもつ。


人のために努力したり気遣いを持つことで自分自身の心まで温かくし、その純粋な善行は自分に価値があると感じさせてくれます。健全なタイプ2は、誰もが欲しいと思う「よき親」を体現しているようなものです。

①-2 負の側面

各タイプごとに陥りやすい負の側面があります。とらわれとは、「軌道を外れる(思考・感情・行動において屈折する)」際に問題となる要素です。
タイプ2の人は「プライド」「自惚れ」に気を付けるようにしてください。

いずれも「エニアグラム【基礎編】」より抜粋

タイプ2のプライドは、自らが他の人の人生において価値を生み出そうとしすぎるあまり、自分を棚上げする状態を作り出します。
また、自分がいかに寛容で愛情深いかを人が理解し、同じように自分にすることを願い、感謝や評価を狙って人にへつらう形で現れます。(例:私がいなかったら、あなたは今頃どうなっていただろう?)

後半の成長のためにというテーマでも詳しく触れますが、自分のプライドを溶かすこと、自分と他人の境界を引くことがタイプ2にとって成長への重要事項となってきます。プライドを溶かすためには自己認識が必要なので、自分を棚上げしてしまう傾向があると掴んでおくだけでも今後の人生の豊かさが変わってくるはずです。

②サブタイプとしてのウィング

タイプ2の隣はタイプ1・タイプ3

エニアグラムの九つのタイプは円周上に配置されていますが、自分の基本タイプの両側にあるタイプのうちどちらかが「ウィング(サブタイプ)」として備わっています。
基本タイプが2であるならばウィングは1か3となります。

ウィングを持たない純粋なタイプというものはありません。
同じタイプ2でもウィングによって特徴が異なるのです。
ベースとしてはタイプ2を持っているので今まで述べてきた特徴は持ち合わせつつ、ウィング方向の特徴も現れます。

つまりタイプ2というベースタイプの中では境界はなく、どちらに寄っているかというだけの話でもあります。
自分がどちらに寄っているのか、解説を読んで判断してみてください。
同じタイプ2でも違うことが分かるはずです。

②-1 1のウィングを持つタイプ2ー尽くす人

【健全な状態】
このウィングを持つ人はよき人間であろうとします。無私の行為に努力する中で、心の温かさに目的意識のある真面目さが加わります。タイプ1の道徳観とタイプ2の共感の組み合わせは、人の苦しみを和らげたいという欲求に繋がります。
人が概して避けるような、報われなかったり魅力的でない仕事を進んで引き受けることができ、別のウィングを持つタイプよりも真面目で明らかに面倒見がいいと言われています。

【健全でない状態】
裏方で働くことを好みますが、他の人の人生において自分が重要であると感じたい気持ちを持ち合わせます。とはいえ、自分が注意を引くのは居心地がよくないために感情を抑制する傾向があります。
感情面のニーズを否定し、殉教者のように自己批判的になりがちなので注意が必要です。

②-2 3のウィングを持つタイプ2ーもてなす人

【健全な状態】
1のウィングを持つ人より外交的な側面があります。個人的な繋がりを作り、ほかの人たちをよい気持ちにさせることを自発的に行います。
また、話好きで順応性が高く、はっきりとした個性を持っているため他者から見ると魅力的に映ります。
このウィングを持つタイプ2は、自分が持っている才能や資源を友人・家族に喜んで提供することで内面の豊かさを分かち合う傾向にあります。

【健全でない状態】
タイプ2の「親密さへの衝動」とタイプ3の「受け入れられたい欲求」が合わさり、対人関係に過剰な親しさを求めることがあります。自分が相手のためにしていることに関心を向けさせ、自分が何を求めているかをはっきり伝えることも多々あります。
自己批判をあまりせず、ときに高圧的で傲慢になりうる特徴をもつことを理解しておく必要があります。

③成長の方向(統合)とマイナス要因(分裂)

https://seikaku-type.com より拝借

統合と分裂の方向は、自分が進歩しているのか、または退行しているのかを知る手助けになります。統合の方向は自分の成長についての客観的な指標を与えてくれます。分裂の方向は私たちがストレス下でどのように行動するか、どのような資質をもっと統合しなければならないかを示してくれます。

③-1 成長の方向(統合)は【タイプ4:個性的な人】

健全なタイプ4のように統合していくタイプ2は、あらゆる気持ちを検閲することなく受け入れることを学び自己実現につなげます。ほかの人たちの悩みやニーズに鋭敏なように、自分自身の内面にも直感的に反応するようになります。

これは自分の気持ちにいたがって行動する必要がある、という意味ではありません。本来自己犠牲的な側面をあわせ持つ中、自分の状態に反応し、自分自身をケアする方法を落ち着いて実践できるということです。

タイプ4の資質を統合するプロセスにおいて、自分のことを知ろうとする動きに対して「なんて自分はわがままなのか」と感じることがあります。
しかしこの声と自分の”真の”内なる声を区別すること、これが健全なタイプ4の高度な自己認識をもたらし、創造性が自然に開花していきます。

③-2 マイナス方向(分裂)は【タイプ8:挑戦する人】

不安やストレスが対応能力を超えると、相手からの反応を強く求め、不健全なタイプ8のように自分の価値を周囲に示そうとして傲慢かつ支配的になることがあります。

兆候としては例として、期待したように親愛の情を示してくれないとか、十分な感謝をしてくれない、といったように直接的な文句が出はじめます。
そして、「あなたの中で私がどれだけ重要か気づいてる?」と言わんばかりに攻撃的でケンカ腰になるのです。

そうして歯止めがきかない状態が続いてしまうと、自分自身を本当に必要としてくれる人たちの感情を蔑ろにしてしまい、自身を打ち砕いてしまうことも起こってしまうのです。

③-3 成長のために実践

ここまで読んでくださった方ならタイプ2の良い側面と悪い側面がだいたい分かってきたのではないでしょうか。
最後にこれまで述べてきた特徴を鑑みた今後の行動指針の例を挙げていきます。
具体的には以下のことに気を付けて考え方を変えてみましょう。
タイプ2の人にとって必ず成長の手助けとなるはずです。

  • みんなに好かれようとする傾向に気づいてください。重要なことは目の前の誰かのために最善を尽くすことです。

  • ほかの人からあなたに対する愛情や願いに気づいてください。それはあなたに馴染みのある表現ではないかもしれません。

  • 共感にのめりこまず、自分自身の気持ちを感じてください

  • 人に何らかの方法で取り入ろうとする際に変化する声のトーンに注意を向けてみてください。きっと普段とは違う独特なトーンになっているはずです。

④最後に

タイプ2についてざっくりと紹介してきましたがどのくらい当てはまりましたでしょうか?
もちろん完全に一致しないことは前提条件としてあります。
タイプというのはあくまでもグラデーションなので、どの傾向がどのくらい濃いか薄いかは十人十色です。

しかし自分ないしは周りの人の特徴を理解することは円滑なコミュニケーションに繋がります。そのきっかけとしてエニアグラムを使っていただければと思います。

それでは。

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