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【エニアグラム診断結果考察】タイプ1:改革する人

エニアグラム診断におけるタイプ1について解説していきます。
そもそもエニアグラムをよくご存じない方、まだ診断やってない方は以下を先にご覧になってくださいね。

では中身を見ていきましょう。

①タイプ1:「改革する人」の概要

①-1 「改革する人」とはどんな人か

タイプ1は主に以下の特徴を持ちます。概ね当てはまるのであればあなたはタイプ1である可能性がぐっと高くなります。


高潔で理想が高いタイプ。倫理的で、良心的。善悪の区別が強い。
人に教えたり、改革に燃える。常に物事を改善することに励んでいて、間違いを犯すことを恐れている。きちんとしていて規律を重んじ、潔癖性である。高水準を維持しようとするが、批判や完璧主義に陥りかねない。抑圧した怒りと短期が問題になりやすい。最良の状態において、健全なタイプ1は賢明で、見識があり、現実的で、崇高。道徳的英雄。


歴史的にも、快適な生活を離れて並外れたことを成し遂げたタイプ1の人たちは数多くいることがわかってます。実際に行動し、最良の形で「役立つ」ことを望む傾向があります。

①-2 負の側面

各タイプごとに陥りやすい負の側面があります。とらわれとは、「軌道を外れる(思考・感情・行動において屈折する)」際に問題となる要素です。
タイプ1の人は「怒り」に気を付けるようにしてください。

いずれも「エニアグラム【基礎編】」より抜粋

タイプ1の怒りは、自分の理想に従った生き方ができないことで、自分や無責任に見える他人に対して向けられます。
そして他の人が等しく責任を負ってくれず、楽しんでばかりいると感じやすくなります。(例:私ばっかり仕事してこんなにも責任を負っているのに、他の皆が遊んでばかりいるのはなぜ?)

後半の成長のためにというテーマでも詳しく触れますが、怒りは悪いことではなく、うまく付き合うことがタイプ1にとっては成長の大きな要素となります。たとえ今怒りっぽい自分がいたとしても決して自己嫌悪にならないでくださいね。大丈夫です。

②サブタイプとしてのウィング

タイプ1の隣はタイプ9・タイプ2

エニアグラムの九つのタイプは円周上に配置されていますが、自分の基本タイプの両側にあるタイプのうちどちらかが「ウィング(サブタイプ)」として備わっています。
基本タイプが1であるならばウィングは2か9となります。

ウィングを持たない純粋なタイプというものはありません。
同じタイプ1でもウィングによって特徴が異なるのです。
ベースとしてはタイプ1を持っているので今までの特徴は持ち合わせつつ、ウィング方向の特徴も現れます。

つまりタイプ1というベースタイプの中では境界はなく、どちらに寄っているかというだけの話でもあります。
自分がどちらに寄っているのか、解説を読んで判断してみてください。
同じタイプ1でも違うことが分かるはずです。

②-1 9のウィングを持つタイプ1ー理想主義者

【健全な状態】
このウィングを持つ人は極めて洞察力があり、賢明で洗練されています。
学を求める傾向があり、長期的関心や大局的な状況に合わせた、冷静で哲学的な姿勢を保ちます。
感情はあまり表現しませんが、寛容で、親切で、思いやりがあります。ものごとを改善したいと望みますが、別のウィングを持つタイプよりも穏やかで、こだわらない雰囲気があります。

【健全でない状態】
理想主義的で、改革のために必要な、いわゆる「泥にまみれた仕事」にはあまりかかわりません。タイプ1に付き物の怒りに関しては、別のウィングを持つ人より気づきづらく、堅さ・短期・皮肉といった形で表れやすいです。
人間関係という厄介ごとから離れ、他人に軽蔑的で、エリート意識を持ってしまうことがあります。

②-2 2のウィングを持つタイプ1ー擁護者

【健全な状態】
このウィングを持つ人は、理想を求めつつ、他者への慈愛を持っています。
そして自分が支持する変化をもたらすために、別のウィングを持つ人よりも現実的に関わります。
明白的に情熱的で、人とつきあいやギブ・アンド・テイクを楽しみます。
努力をし、人々への説得力をもち、自分が支持する大義や信念に人が関心を向けるように働きかけることができます。

【健全でない状態】
きわめて行動的で外交的ですが、自分が求める理想や改革のためにはかなり強く主張し、フラストレーションが溜まると批判的になり遠慮なくはっきりと言います。人々や出来事に対してフラストレーションを感じる可能性が高く、別のウィングを持つ人よりは気性が荒く行動的です。


③成長の方向(統合)とマイナス要因(分裂)

https://seikaku-type.com/ より拝借

統合と分裂の方向は、自分が進歩しているのか、または退行しているのかを知る手助けになります。統合の方向は自分の成長についての客観的な指標を与えてくれます。分裂の方向は私たちがストレス下でどのように行動するか、どのような資質をもっと統合しなければならないかを示してくれます。

③-1 成長の方向(統合)は【タイプ7:熱中する人】

健全なタイプ7のように統合していくタイプ1は、自説への固執が少なくなり、自分自身のためにより広範囲な可能性に対してオープンになります。好奇心が強くなり、とりわけ自分自身の考えとは異なる考えを知りたくなります。そして考えに深みと幅広さをもたらすことを実感します。

タイプ7の資質を統合するプロセスにおいて、自分をコントロールできなくなる恐れに直面することがあります。しかしその恐れはタイプ1のとらわれである「怒り」に支配されることを恐れている場合が多いのですが、自らの衝動を自認できている時点で問題ありません。

③-2 マイナス方向(分裂)は【タイプ4:個性的な人】

ストレスの増大を受けたタイプ1は、重荷や責任から解放されることを望み、タイプ4のようにロマンスやエキゾチックな場所に逃避することがあります。

兆候としてはまず疎外感が生まれます。自分がどれだけ一生懸命働いているか分かってくれない、誰も自分のことを理解してくれない、などといった思考に陥り妬みや憤慨の気持ちが芽生えてきます。

そうして「自分には少々の例外は許されるだろう」という振る舞いが増えていきます。しかしタイプ1は本来規律正しいので、これらの行動はストレスを和らげる効果はなく、むしろ自己破壊的な行動を助長してしまいます。

③-3 成長のために実践

ここまで読んでくださった方ならタイプ1の良い側面と悪い側面がだいたい分かってきたのではないでしょうか。
最後にこれまで述べてきた特徴を鑑みた今後の行動指針の例を挙げていきます。
具体的には以下のことに気を付けて考え方を変えてみましょう。
タイプ1の人にとって必ず成長の手助けとなるはずです。

・自分の気持ち、内なる「声」をよく聞いてください
・我慢の限界を超えて無理をする自分の傾向に気づいてください
・全てが自分の肩に乗っていると思わず、周囲を頼ってください
・自分の感情面にニーズを感じる努力をしましょう
・自分の嫌いな部分を取り除こうとせず、うまい付き合い方を探しましょう

④最後に

タイプ1についてざっくりと紹介してきましたがどのくらい当てはまりましたでしょうか?
もちろん完全に一致しないことは前提条件としてあります。
タイプというのはあくまでもグラデーションなので、どの傾向がどのくらい濃いか薄いかは十人十色です。

しかし自分ないしは周りの人の特徴を理解することは円滑なコミュニケーションに繋がります。そのきっかけとしてエニアグラムを使っていただければと思います。

それでは。

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