妻はうつ病じゃなく認知症だった(3)

こんにちは。

妻はうつ病じゃなくて認知症だったのですが、その際のメンタルクリニックの対応に少し疑問を持ったので、そのお話しです。
いずれ、全容は時系列で説明する予定です。

妻の病名は前頭側頭型認知症


妻は若年性の認知症です。認知症の中でも前頭側頭型認知症(前頭側頭葉変性症ともいいます)ともいう珍しい難病です。
前頭側頭型認知症の中でも、意味性認知症といって、前頭葉と側頭葉が萎縮し、意味が分からないとか失語とかの症状が出ています。
認知症の中でも前頭側頭型認知症の割合は1%程度と少なく、有効な薬は何もなく遅らせることもできず、ただただ死まで進行していくのみなのです。

認知症専門医への受診

妻は、自身の変化に戸惑っていたのでしょう。最後はメンタルクリニックに行き、デュロキセチン、ベルソムラ、クロチアゼバムなどを処方してもらい、薬の効果で眠ることができるようになりました。よくぼんやりしていましたが。

そんなある日、私は日経新聞の記事で認知症の一種にピック病というものがあり、読むと驚くほど妻の行動と合致していることに気付いたのです。

そこで、クリニックへ同行し認知症専門医への紹介状を依頼し発行してもらいました。認知症専門医でMRIを取り検査をすると、ピック病ではなく前頭側頭型認知症の意味性認知症だということが判明しました。

今後の方針を話し合うと、現在の処方薬が全体的に多く離脱症状もあり、デュロキセチン2錠やクロチアゼバムなどはしばらく通いながら減らして行くのがいいだろうとの結論になりました。

メンタルのクリニックの対応

後日、メンタルクリニックの医師へ専門医(以降主治医)の手紙を持参し説明をすると、急に「認知症だったのか。それなら、今後は診察できないからもう終了です。」といきなり言われました。うまく離脱できるようにして欲しいと依頼し、渋々納得してもらいました。

次の診察日には私が仕事のために同行できませんでした。すると、妻からは「もう来なくていいと言われた。次から薬をもらえなかったら眠れないどうしよう!」と言われました。

医師と私とはもっと長期スパンで減薬していくことを約束していました。医師が専門外を相手にするのはリスクがあるのは分かります。減薬が完了したとの言い分も、承知するかは別にして、理解は出来ます。

でも、これまでの診察や1年ほど薬の処方した責任はないの?私にも連絡もなく、主治医への申し送りもなくそんな簡単に追い出すの?メンタルクリニックの医師にはいい先生もいるって聞くけど、こんなもんなのか?など疑問に思い失望しました。

このクリニックの先生には、これまで妻の診察をしていただいたことに感謝しています。低い割合の難病と区別が付かなかったのも仕方がないと思ってました。

それなのに、どうして手のひらを返すようにさっさと追い出すようなことをしたのか私には分かりません。もっと説明してほしかったな。

その後、クリニックの先生に障害年金を申請するため必要な書類を記入してもらいましたが、「書いたことがないんだよなー」と言い、出来上がりも少し疑問に思う内容でした。結局、主治医に新たに書いてもらい、無事に障害年金2級を受給できました。(受給決定には制度上のポイントがあるので後日)

今の主治医はいい先生です。病院には訪問看護の制度も揃っており感謝ばかりです。今となっては、妻の最期を看取られるいい先生に出会うことができたかなと思っています。感謝感謝。

医師選びはすごく重要だと思います。相性もあるのかもしれません。それに、診断によっては違う結果になることだって。
もし、私がメンタルクリニックに認知症の紹介状を書いてもらわなければ、妻は今もメンタルクリニックに通い続け原因も分からず苦しんでいたかもしれません。プロでも違いが分からなかったみたいですし。

違和感に対して、少しの勇気で何かが変わるかもしれません·····。皆さまにもいいお医者さんに恵まれますように。

これがnoteを始めたきっかけだと思います。

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