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吹いて吹いてムヒ

妻ハンナからよく、ムヒを塗ってくれと頼まれる


相当に掻きむしってるらしく塗るとすぐ


ギャー!

という叫び声と共に足をばたつかせながら

ハンナ「吹いて!早く吹いてっ、吹いてっ」

といつもコールが始まる。


そこに僕が、ふっふっふっと、鎮火するイメージで
息を吹く。


しかし大体は吹くほど染みるらしく、

ハンナ「ギャー!吹いて!」とまた始まる

これがゴリタナ家の夏の風物詩。


先日、風呂上がりに
お尻の割れ目の上あたりが、蚊に刺されたらしく
またムヒを持ってきたので

たっぷりたっぷりと塗ってあげて
慣れたようにいつもの流れで吹いて鎮火作業。


しかし、ハンナの掛け声がいつもとは違う。




ハンナ「ギャーー!!

吹いて!早く吹いてっ、吹いてっ

吹い……ギャアァァァ!!お尻の穴ー!!

吹いて!お尻の穴を吹いて!!」



おっと。どうやら、たっぷりと塗ったムヒが
お尻の穴のくぼみまで垂れて

お穴で湖になっていた。

ムヒ湖。


穴まで爽快クール!



ハンナ「ギャーー!お尻の穴ー!吹いて、吹いてー!」


と始まるお尻の穴吹いてコール。


妻のお尻にふっふっと急いで息を吹く夫。



「穴!!吹いて!お尻の穴!吹いて!!」叫ぶ妻

ムヒー!と言われた気がして追いムヒを塗る夫。


さらに叫ぶ妻。


さらに急いで吹く夫。


叫びと、尻を拭く音、蝉の鳴き声。


そんな、夏のフィルハーモニー。

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