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「MENARD Calendar 2023」撮影の裏側

はじめまして!LUCKIISのHARUNAです!
LUCKIISが普段行っている仕事の中で、私が気になった制作の裏側を聞いちゃいました!!

今回は「MENARD Calendar 2023」の撮影の裏側について、弊社フォトグラファーの武藤にインタビューをしました!
インタビューとか初めてで緊張します!ドキドキ・・・

ー アートディレクションを担当したということですが、どんな依頼だったんですか?

主にビジュアル。クライアントから依頼が来て、ビジュアルの提案から行った。全体のディレクションとビジュアルの作成を担当して、撮影をした。

ー 今回の撮影でこだわったところはどこですか?

世界観・テーマを大切に撮影をしたこと。カレンダーだから、月や春夏秋冬正月に合わせて、絵のテーマを決めて作ったこと。

3月のテーマはフラワー、茎から商品の花が咲いているようなイメージ。
7月はビーチ、黄色が砂浜、手前の水色が海、奥の青色が空、赤色が太陽を表現した。
9月は都会の夜のビル群、キラキラした高層ビルのイメージ。
11月は月の砂漠、右上の三角が月で、曲線が砂漠。月の光が反射してる感じ。
1月はプラネット・惑星をイメージして、正月を感じる色使いにした。
赤い宇宙空間に金色の惑星が飛んでる感じを表現した。

分かりやすさを意識して、説明できない絵作りよりは、しっかりテーマを決めて説明できる方が写真として面白いと思った。

ー 撮影はどのように進めていくんですか?

まず手書きでイメージを書いて、それをデータにして、紙を切ってもらう。曲線を結構使ってるから、紙の切り方は各月ごとに何パターンか作って、撮影をしていく中で角度とか細かい調整をしていった。11月で言うと、ただ紙を丸めるだけでは綺麗なラインは出せないから、わざと斜めにカットしたり。曲線のラインにはこだわって作った。

クラフト調整中

ー 武藤さん的にお気に入りの一枚はありますか?

11月の「月の砂漠」お気に入りというか一番考えるのに苦労した。

他の月の写真はシリーズやラインが同じだったり、商品のブランドが揃ってるけど、11月はサイズも高さも色もブランドも混在してて、どうやって1枚に収めるか、絵作りに一番悩んだ。いい意味でクライアントを裏切る、そういう意味ではうまく出来たと思う。

ー 撮影にはどれくらいの時間がかかりましたか?

朝から撮影を始めて19時くらいまで、それを合計3日間。1日に2〜3カットしか撮れない。

ー 白の板に囲まれているのはどんな効果があるんですか?

アクリルに囲まれる商品

これはアクリル。写り込みを作ってる。黒っぽい商品にハイライトを入れたり、エッジをつけたり。11月の「月の砂漠」だと、真上から月の明かりが入り込んでいる風にしたくて。撮りながら照明の出力も変えて、ハイライトの強弱をつけてる。

ー 撮影前のルーティンなどありますか?

自分のスタジオの時は決め事はない。外のスタジオの時は、撮影の3時間前に入るようにしてる。スタジオの空気に慣れるのに時間が必要。特に何をするでもないけど、場の空気に馴染まないと集中して撮れない。

ー ありがとうございました!


私はまだ入社して日が浅く、この撮影も入社前だったので現場の様子は見ていないのですが、映画・ドラマ・舞台等でも裏側がすごく気になっちゃう人間なので、貴重なお話が聞けてとても面白かったです!

アクリルに囲まれまくっている写真をはじめて見た時、どこから撮るんだろう…と思ったのですが、この隙間から撮っていたみたいです。

まだまだ裏側は知らないことだらけで面白いです!
今後も、気になった撮影の裏側を聞いていきたいと思います!