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韓国料理#32.ユッケジャンカルグクス~真っ赤なスープの麺料理~

 ユッケジャン(육개장)といえば、韓国を代表するスープ料理です。

 牛胸肉に大根、長ネギ、わらび、もやしなどの野菜を入れて長時間煮込こんで作ります。牛肉スープのコクある味わいと、唐辛子の刺激が特徴です。ちなみに、牛肉ではなく鶏肉を使った場合はタッケジャン(닭개장)と呼びます。

ユッケジャンカルグクス(육개장칼국수)

 ご飯と食すことが多いユッケジャンですが、カルグクス(칼국수)という麺を入れて食べることもあります。これをユッケジャンカルグクス(육개장칼국수)、または短くしてユッカル(육칼)といいます。

 先日、人生で初めてユッケジャンカルグクスを食べました。

 個人的にユッケジャンはあまり好きではなく、すすんで食べに行くことはありません。ただカルグクス麺が入っていると、なぜか不思議と美味しそうに見えたため、食べてみることにしました。

◆付け合わせ(반찬)

 まずテーブルに並んだ付け合わせは、カクテキ、白菜の漬け物、練り天の炒めものです。

 カクテキは酸味があって、さっぱりとしていました。白菜の漬け物は野菜の甘みを感じられて美味しかったです。また後味がすっきりとしているので、コクがあって刺激のあるユッケジャンスープと良く合いました。

 さらに、新鮮なニラも並びました。お店の方曰く「ユッケジャンに入れると美味しいよ」だそうです。

◆ユッケジャンカルグクス

 真っ赤なユッケジャンカルグクスの登場です。

 スープには、長時間煮込んだ牛骨だしを使用しているようでした。コクがあって、深みがあって、非常にまろやか。しかしその後にじわじわと力強い刺激がやって来ます。辛い料理を食べるのは久しぶりだったからか、いつも以上に辛く感じました。でも、嫌な辛さではありません。いわゆる、癖になる辛さ。辛いけれども、手は止まりません。

 カルグクスは小麦粉を練って作った平麺のことで、きしめんに似ています。しっかりとした歯ごたえとつるつるとしたのど越しが特徴で、スープにも負けていませんでした。

◆ケランチム(계란찜)

 ユッケジャンのような刺激の強い料理には、ケランチム(계란찜)が良く合います。ケランチムは溶きたまごに出汁を入れて蒸した料理で、わたしは勝手に「豪快な茶わん蒸し」と呼んでいます。

 ユッケジャンスープの刺激が残る口の中を、ふんわりとした優しいたまごが整えてくれるので、サイドメニューとしておすすめです。

◆◆◆◆

 真っ赤で、コクと深みが強く、刺激があって、食べ応えがあり、満足感が高いユッケジャンカルグクス。これぞ韓国料理といった一品でした。

 ご興味のある方はぜひ。

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