食べる行為ってなんか変じゃない?
以前、小学校2年生のときにトイレで毎日考えていたことを書きました。
先週から宇宙や宇宙人に関する本を読んでいるのですが、急に昔のことを思い出しました。これまた小学校2年生くらいの頃の話で、当時の私はしばしばこう思っていました。
食べるって行為って、なんか変じゃない?
食べるの大好き
私は食べることが大好きです。ストレスやプレッシャーを感じたりすると驚くほどに何も食べられなくなりますが、そうでない限りは、食事=幸せの時間です。和食、中華、韓国料理、タイ料理、ラオス料理、ベトナム料理、スペイン料理、イタリアン、フィリピン料理、カンボジア料理ーー。どれもこれも大好きです。
そして、人が食べているのを見るのも大好きです。韓国で一番好きな番組は『美味しい奴ら(맛있는 녀석들)』という番組で、コメディアン3人(+ゲスト)がただただ食べるだけの番組です。
食べるという行為は滑稽だ
小さい頃から食べることは好きだったと思うのですが、8歳の頃からでしょうか。気がついたら、しばしばこんなことを思うようになりました。
食べる行為って変だよね?
思ったというよりは、感じたと言った方が正しいのかもしれません。
それは、ある日突然やって来ました。
いつものようにリビングのテーブルでミートソーススパゲティを食べていました。ひとりで黙々と食べていたのですが、段々と食事をしている自分に対して違和感を持つようになりました。
何で口に入れてるんだろう。
あ、噛んでる。
飲み込んだね。
あ、また口に入れた。
何で食べ物をわざわざ体の外から中に入れてるんだろう。
どうせ何時間後かには出しちゃうのにさ。
ーーそもそもさ、人は何で食べるんだろう。
生きていくために食べているのは分かります。人間というものは食を通して栄養を取らなければ、死んでしまうそうです。子どもの私もそれくらいは知っていました。
それはそうなのですが、頭では理解しているのですが、どうも納得がいきません。
体に入れてもさ、また出しちゃうじゃん。しかも、出す量は結構多いよ? 何でそんなおかしなことをするんだろう。必要なものだけを吸収して残りのものを出しているのは分かるけど、効率が悪過ぎると思うんだよね、無駄が多いというかーー。人間ってさ、偉そうにしているわりには、めんどくさい生き物だよね。
そして、こう思い始めます。
何なの。このモグモグする動作。
ばかっぽいし、恥ずかしい。
食べることもそうですか、食べるという行為自体が釈然としないのです。食べたくないわけではありません。スパゲティは大好きです。お腹いっぱいでもありません。実際こんなことを思いつつも、パクパク食べています。
ただ、なぜか急に、食べるという動作、その行為自体が大変滑稽で、恥ずかしいと感じるようになったのです。
こういうことは人に聞くもんじゃない
そんなことを感じても、周りにいる家族と友人はいつも通り普通に食事をしています。当たり前です。でもひょっとしたら、ひょっとすると、みんなも私と同じような違和感を持ってはいるものの、生きるためだから仕方ないと諦めて食べているのかもしれないと思い、おそるおそる母に聞いてみました。
「食べるのって変だよね?」
はい、質問の意図を理解してもらえませんでした。そりゃそうです。そこで、言い方を変えてみることにしました。
「なんで人って食べなきゃいけないの? 変じゃない?」
はい、また訊き方を間違えました。「生きるために食べる」だけでなく、「栄養バランスも大事」という話までされました。うん、そういう話を聞きたいわけじゃない。
質問というのは難しいなと思いつつ、おそらくこの感覚は理解してもらえないだろうと悟ったため、それ以上訊くのはやめました。今考えても、賢明な判断だったと思います。
でもやっぱり食べるのは楽しいと思う
それでも、この感覚は長い間続きました。
ただ気にしていてもしょうがないので、特にあの質問以降は考えないようにしていましたし、おかげで段々と忘れてはいきましたが、それでも未だにあの頃の感覚を思い出しては、「またおかしなことをしているな・・・」と思うことがあるのです。
宇宙人だったら、食べなくても生きていけるのかな。
あの頃の自分なら、食べなくても生きていける宇宙人に成れるのであれば、その方が良いと言っていたかもしれません。
でも今は、食べることは大好きですし、それなりに楽しい毎日を送っているので、このままでいいかなと思うのです。
あの頃の自分へ:
宇宙人になるのは、この人生で十分に食を楽しんでからにするよ。
ーーっていう意味不明な結論。
よし、本の続きを読もうっと。
ではでは。
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