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気ままに安国さんぽ
たまに時間があると、観光気分で街さんぽを楽しみたいと思うときがあります。
この日も、そんな日でした。
午前中に出入国管理局へ用事があって出掛けるも、そのまま帰宅するのはもったいない。バスを乗り継いで安国(안국)エリアまでくり出すことにしました。
◆北村韓屋村(북촌한옥마을)
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安国でさんぽといえば、ここに来るしかありません。
北村韓屋村(북촌한옥마을)は朝鮮時代から続く閑静な住宅街で、韓国の伝統家屋が密集しています。当時は王族や両班(양반)と呼ばれるエリート支配層が住んでおり、今でも人々が生活しているため、訪問する際には騒がないことが必須です。
とりあえず、のんびり写真を撮りながらトコトコさんぽ・・・。
韓屋村の観光は午後5時までとなっています。それ以降は住民の方のみ。すれ違うほとんどが外国人観光客のグループでしたが、そんな中、私と同じようにひとりで街並みを楽しむ外国人の方が前からゆっくりと歩いてきました。黒のシックなワンピースに、首からは一眼レフカメラを掛けて、閑かに歩くその姿は洒落てます。かっこいい。ああなりたい。
彼女とは、1時間もしないこの短い散策の間で、何度もすれ違いました。場所を変えてもひょっこり現れるその姿を見ながら、言葉を交わさない仲でも親しみは生まれるのだなと感じましたが、この想いは私の一方通行なだけかもしれませんね。
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◆駅周辺へ
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韓屋村は小高い山沿いにあります。そこから下って、安国駅周辺までやって来ました。「冬のソナタ」などドラマの撮影地として有名な中央高等学校があるのもこのエリアです。
80年~90年代の懐かしさが残るこの街並みには、なぜか世界の国旗が飾られていました。見上げる度に秋空の運動会を思い出しますが、街の雰囲気に似つかわないと感じるのは、私だけでしょうか。なんかダサい。賑やかさの演出かな。あるいは、外すのが面倒くさかったのか。まあ、これも一周すると街の魅力に変わるのかもしれませんね。多分。
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◆London Bagel Museum
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安国エリアには素敵なカフェが数多くありますが、そのなかでも特に多くの人を惹き付けているのが London Bagel Museum です。ウェイティングは必須。2時間待ちもあるほどの人気店だそうです。
私は人の多い場所が苦手なので、こういう場所は友人に誘われない限りはスルーすることが多いですが、これだけの人だかりを見るとどうしても気になっちゃいます。
細部にまでこだわったレトロなインテリアと、ミュージアムという名に相応しい豊富なベーグルの取り揃えが魅力のカフェだそうです。興味のある方はぜひ。
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◆柴犬は世界を癒す
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雰囲気的に、ここはスーツの仕立て屋さん。でも、それよりも目を惹くのは、大人しく伏せをして外を眺める柴犬さんです。
入り口に見えるのは「PARK SHIBA」と書かれたイラストに「눈으로만 봐주세요(DON’T TOUCH)」という注意書き。ここで人の流れを観察するのが日課なのか、ドア越しに写真を撮られても微動だにしません。慣れていらっしゃる。
最近はソウルでも柴犬をよく見掛けるようになりましたが、そのほとんどは赤柴で、黒柴はレアです(個人調べ)。次、いつ出会えるか分からない。そんなことを考えていると、去るのが惜しくなります。
ああ、ずっと見ていられる。いや、ずっと見ていたい。
こういうときに1歩を踏み出すのが難しいのは、決して私のせいじゃないと思うんです。柴犬がかわいすぎるから、それが問題だと思うんです。
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