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#134 主動筋と補助動筋のお話⑦

私たちは、日常生活やスポーツ
などを行っていく上で、
たくさんの筋肉を使っています。

人には何個の筋肉があると思いますか?

人の筋肉は、筋肉は640個と
言われています。

筋肉には2通りありまして、
自分の意志で動かせる筋肉を骨格筋といい、
全体の筋肉の約40%になります。

残りは、自分の意志で
動かせない筋肉となりまして、
ここには心筋と平滑筋がございます。

普段、身体を動かすために使っている筋肉は骨格筋になります。

骨格筋で身体を動かすときに、その動きを
行うために主に働く筋肉は主動筋と呼ばれ、
補助的に働く筋肉は補助動筋と呼ばれます。

今まで多くの方を施術を
させていただいておりますが、
主動筋(メイン)と補助動筋(サブ)の
逆転現象が起きてしまっている方や
主動筋の中でもバランス悪く使われている方を多く見てきました。

メインはメインの働きを、
サブはサブの働きをさせてあげることが、
ケガをしないためには大切になります。

ここでは、足部の主動筋・補助動筋
綴っていきたいと思います。

主動筋をメイン、
補助動筋をサブとしていきます。

足部の関節運動には
・底屈(屈曲)
・背屈(伸展)
・回外(改訂後):改訂前の内返し
・回内(改訂後):改訂前の外返し

があります。

・底屈(屈曲)
メイン:長腓骨筋、短腓骨筋、後脛骨筋、
長趾屈筋、長母趾屈筋

・背屈(伸展)
メイン:前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋、第三腓骨筋

・回外(改訂後):改訂前の内返し
メイン:後脛骨筋、長趾屈筋
サブ:前脛骨筋、長母趾屈筋

・回内(改訂後):改訂前の外返し
メイン:長腓骨筋、短腓骨筋
サブ:長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋

※回外、回内に関わる筋肉は
文献などにより多少の違いが
あったりしますので
その点、考慮していただければ幸いです。

ここでいう足部とは、
くるぶしから下の部分で、
かかとからつま先の部分のことを指します。

2022年4月に
関節可動域表示ならびに測定法が
日本整形外科学会、
日本リハビリテーション医学会および
日本足の外科学会により
改定されたことにより、

・改訂前:回内 → 改訂後:外がえし
・改訂前:回外 → 改訂後:内がえし
・改訂前:内がえし → 改訂後:回外
・改訂前:外がえし → 改訂後:回内


となりました。

外がえしと内がえしは
足関節・足部に関する前額面の運動で、
足底が外方を向く動きが外がえし、
足底が内方を向く動きが内がえし
となりました。

回外と回内は、
底屈・内転・内がえし
からなる複合運動が回外、
背屈・外転・外がえし
からなる複合運動が回内
となりました。

ですので、以前より足首の捻挫で
内返し捻挫や外返し捻挫という表現は
回外による捻挫、回内による捻挫に
変化してくるかもしれませんね。

上記に出てきます筋肉は、
足部のアーチを形成する際にも
大切な筋肉になってきますので、
機能低下や機能不全には
注意が必要になります。

また、長・短腓骨筋、後脛骨筋は
クロスサポートメカニズムという
足関節の安定性にも関わってきますので、
重要な役割を担っています。

足部のアーチ、クロスサポートメカニズム
に関しましては、
こちらの投稿も参照していただけると
幸いです。

足関節も含めた足部に関わる筋肉は、
地面と接し、土台となっておりますので、
マッサージやストレッチはもちろんのこと、トレーニングやエクササイズも
大事になりますので、
日常から少しずつ継続的に
行っていただけると幸いです。