【007】不動産賃貸会社がLステップ構築で失敗しない為の設計図作成【完全解説】
今回は不動産賃貸会社が、Lステップ構築で失敗しないための設計図について詳しく解説していきます。
設計図の導線作りを間違えると、ただLステップを作っただけで売上に繋がりにくくなります。
全部で8つありますので、実例を交えつつなぜ設計図の項目に必要なのかを解説していきます。
なお、私の不動産売買会社の設計図についてはブログにて公開しています。
不動産賃貸会社でこれからLステップ導入を検討しているなら、ぜひ最後までご覧ください。
1.ペルソナ設定
1つ目は「ペルソナ設定」です。
まず何よりもはじめに考えないといけないのが「作成する公式LINEのペルソナ」です。
前回、不動産会社に騙されてしまって不安を抱えている25歳男性
トヨタに勤務の3人家族、3LDK以上に住みたいと考えている38歳男性
セキュリティの観点から10階以上で家賃15万円以内で探してる27歳女性
上記のように本当の人物を思い描くレベルで作り込む必要があります。
絞り込むことで、ステップ配信の内容やリッチメニューの配置など全体の内容が変わってきます。
ペルソナは1人
よくある間違いとして「〇〇な人、そして〇〇な人、こんな人にも友だちになってほしい」と欲張るケースです。
ペルソナを増やしすぎると、逆に誰にも刺さらなくなるので絶対に1人に絞ってください。
一言で表すようにする
またペルソナは「一言で表す」ようにしてください。
どんな人がペルソナですか?と聞かれたときに一言で伝えることが出来ないなら、見直しましょう。
なお、ペルソナ設定をする前に「ペルソナ設計シート」もありますので、難しい場合は下記の記事を参考にしてください。
ペルソナ設定が出来上がるまでは、絶対に次に進めないでください。
2.解決する課題
2つ目は「解決する課題」を書いてください。
理由は簡単です。
業務課題があるから、その解決のためにLステップを使うからです。
逆をいうと、業務課題がないのであればLステップは不要です。
自動的に来店予約をしてもらいたい
賃貸の知識をステップ配信で自動教育したい
ただ、この部分も多すぎると混乱するので、2−3個にしぼりましょう。
その後、構築や運用が落ち着いてきたら増やしていく方がスムーズです。
3.使用プラン
3つ目は使用プランの設定です。
Lステップを運用するためには「公式LINE」「Lステップ」の2種類と契約する必要があります。
それぞれの特徴を知って、どのプランを使っていくのか決めていきましょう。
4.流入経路
4つ目は「流入経路」です。
Lステップは芸術作品ではないので、誰にも見られなければ全く意味がありません。
どこから友だち追加を進めていくのかを現状と未来を見据えて決めていきましょう。
SUUMOやathomeのポータルサイト
自社ホームページ
広告(TikTok・Instagram・YouTube)
友だち追加広告(LINE)
流入経路についても3−4程度見つけましょう。
5.友だち追加時あいさつ
5つ目は「友だち追加時あいさつ」です。
このあたりからアカウントに直接反映される内容になっていきます。
ただ、初期段階で作り込みすぎてしまうと身動きが取れなくなる可能性が高いです。
慣れないうちは、まず概要だけ書いておきましょう。
友だち追加時:簡単な本文
特典オファー1:仲介手数料割引クーポン
特典オファー2:お引越しチェックリスト
特典オファー3:1分程度の賃貸の役立ち情報動画
アンケート内容:入居時期 / 駐車場の有無 / 入居人数
特典は魅力あるものに
ここで大事になるのが特典は魅力あるものにしないといけないということです。
この魅力ある特典もらえるならアンケートに答えようと思わせる必要があります。
実際に作り込みは大丈夫なので、これだったらアンケート答えてくれそうという前提で特典を書きましょう。
アンケートは短めに
いくら魅力ある特典になっていたとしても初回アンケートが15問とかあったら嫌ですよね?
多くても5問前後かつ、聞くべき内容をアンケートにいれていきましょう。
管理会社に確認すべきこと
初回ヒアリングで必須項目
初期費用が変わる項目
このあたりまで深堀りして考えると後々に楽になっていきます。
6.ステップ配信
6つ目はステップ配信です。
配信の中身まで決めていたら、設計図完成までの道のりが長くなってしまい心が折れるので、ステップ配信のタイトルと配信日数を決めます。
ステップ配信の順番が重要
ただ、単純に配信すれば良いという訳ではないです。
LINEにはブロックという概念があるため、「このアカウントからの情報は不要」と思われたら簡単にブロックされてしまいます。
ペルソナ設定した方が「何に困っているのか」「どういう順番で配信したら迷うことなく進めるのか」を意識して決めていきましょう。
7.リッチメニュー
7つ目はリッチメニューです。
最初からCanvaなどで作成できるなら、イメージ図を作ったほうが良いですが、なかなかハードルが高いです。
まず設計図の段階では配置とタイトルを決めていきましょう。
A-Eの6区画で設計
基本的にはリッチメニューは6区画あります。
A-E(1−6も可)でわかるようにしていきましょう。
理由はリッチメニューをデザイナーに発注するときに設計図があれば、やり取りの工数が減りますし、イメージを伝えやすいからです。
A:お部屋探し診断
B:テスト不動産について
C:お客様の声
D:無料見積もり
E:お部屋探しを始める
F:よくあるご質問
2区画分を使う場合
上記は6区画を全部使いましたが、状況によっては1区画だけ目立たせたいときもあります。
その場合は、下記のような書き方だと分かりやすいです。
AB:お部屋探し診断
C:お客様の声
D:無料見積もり
E:お部屋探しを始める
F:よくあるご質問
深堀りは次のステップで考える
リッチメニューのA区画に「お部屋探し診断」と書きましたが、最初の設計図の段階では中身は不要です。
先ほども書きましたが、今回で大事なのは全体の設計図を作成することです。
深堀りは次のステップで考えていきましょう。
ちなみに次のステップで考えないといけないことはたくさんあります。
診断内容
どのように表示させるのか(回答フォーム?カルーセル?外部リンク?)
タグ付け&友だち情報
まだまだ道のりは長いですよ。
8.マーケティング施策
最後の8つ目はマーケティング施策です。
スコアリングを設置する
最終反応日を設置し、アクティブな登録者を抽出
予約フォームで来店者数を一括管理
このあたりは最後のテクニック的な部分なので、一旦はこんな事がしたいなという事を書いていてください。
この8つの内容を作って、初期の設計図が完成しました。
お気づきだと想いますが、途中で伝えていた中身については全く触れていないので、この設計図の調整後に構築に進めていきます。
ご自身で賃貸会社のLステップ構築を考えているなら、参考にしてください。
まとめ
今回は不動産賃貸会社が、Lステップ構築で失敗しないための設計図について詳しく解説しました。
Lステップは単純な配信ツールではなく、業務改善ツールです。
設計図の段階から本気で取り組まないと、良いアカウントは出来ないことは理解いただけたのではないでしょうか。
これから不動産会社として本格的にLステップ導入を考えているなら、しっかりと作り込んでいきましょう。
今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
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