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インドネシア行ってきました!(前編)

地域に根差した介護施設が世界へ
2024年2月22日~25日

こんにちは、広報担当です!
 
先日、弊社代表の山野とスタッフのアンがインドネシアへ海外視察に出かけました!
 
昨年インターンに来てくれたハビブさんを訪ね、彼が通うインドネシア教育大学の教授と今後の外国人人材の受け入れについて意見を交わしました。
 
また、現地の学生の声を直接聞き、彼らの就職状況を知ることで今後の外国人人材を生かした雇用の足がかりを掴むことができました。
 
今回は、そんな海外視察を経て感じていることを山野に詳しく聞いてみました!
 
介護業界に限らず、海外人材について知りたい、検討している方々の参考になれば嬉しいです。
 

インドネシア教育大学の学生へ日本の中小企業の紹介しました

目次
〈前編〉


後編〉
・茨城を知っている学生は40人中3人
・アルバイト先のない現地の学生
・より強固なインドネシア教育大学との連携
・マッチングサービスで現地の学生との接点を作る
・介護事業は発展途上国での展開を視野に
・〈最後に〉優秀な海外人材に選んでもらう企業になること
後編はこちら

インドネシア視察の経緯

広報「3泊4日でのインドネシア視察。どのような経緯で渡航が決まったのでしょうか」
今回はハビブさんを訪ねるほかに、彼が通うインドネシア教育大学と連携を深めるための渡航でした。
 
この大学には日本語学科があり、日本へ多くのインターン生を派遣しています。今回は学科長に、弊社のインターンシップ生のサポート体制を説明し、学生の来日支援をしていきたいことを伝えました。
 
私たちはこれまで外国人スタッフを積極的に採用してきたので、入国に向けたビザの申請や日本での生活のサポートに関する体制が整っていますし、登録支援機関としても認定されています。安心して学生さんを日本へ送り出して欲しいと直接お伝えしたかったのです。
 
実はインドネシア教育大学は茨城県とも協定を結んでいて、県の職員さんも一緒に訪問し我々の取り組みを茨城県のモデル事例として紹介してもらいました。
 
インドネシア教育大学があるのはジャカルタから新幹線のような列車に乗って約3時間のバンドンという都市です。国内有数の学園都市で、カフェやショッピングモールも揃っている活気ある街でした。

日本語学科にて教授の方々と打合せ

実務ではなく日本の経営を学ぶインターン生

広報「インターン期間中、ハビブさんにはどのような業務を担当してもらったのですか?」
介護事業所のインターンというと、介護士として利用者さんの介護を体験するイメージかと思いますが、ハビブさんは日本企業の経営や人材育成面を学びに来てくれました。これまでの海外インターン生は皆さん、経営を学ぶために訪日してくれています。
 
その中でもハビブさんは、インターン期間の約40日間で「海外人材から見た日本の中小企業・外国人にとって魅力的な中小企業作り」の観点でレポートを仕上げてくれました。
 
資料は全部で78ページの大作で、海外の働き方のトレンドや動向も分かりやすくまとまっています。
今後、登録支援機関として外国人人材の支援を行う際の営業のツールとして使わせてもらいます。
 
そのほかにも、他の事業所を一緒に見学して回ったり、留学生イベントにも参加してもらい、日本の中小企業のリアルな姿や生活環境を体感してもらいました。


留学生とのイベントへ竜神ダムラフティング

アンさんとの出会いが海外人材の印象を変えた

広報「一緒に視察に行かれたアンさんは安住野で初めて採用した外国人スタッフですね」
実は、今こうして海外の方を積極的に受け入れているのは、アンさんとの出会いが大きいんです。
 
彼女の、外国でも挫けず直向きに一生懸命学ぼうとする向上心にすごく可能性を感じました。
 
彼女は出身国ベトナムで大学を出て就職したあと、日本での就職を目指して来日。日本語学校で勉強して、通訳やホテル関係の職につく予定でした。ただそのタイミングでコロナ禍になりインバウンド需要が一気になくなってしまった。そんなときにアンと出会い、弊社に入社してもらいました。
 
私たちにとって初めての外国人スタッフでしたが、彼女との出会いによって、経営の戦力になる人材を海外から呼ぶ手段もあるのかと思うようになりました。彼女の学びに対して貪欲で向上心を持ち続ける姿勢を尊敬しています。
 

インドネシア新幹線 Whoosh

実力を持った海外の若者


 広報「ひと口に外国人スタッフと言っても受け入れ側の考え方で働き方が大きく変わるんですね」
2019年にも一度インドネシアを視察しているのですが、その時はあくまでも、どうやって海外から人を集めて人材不足の補填にしようかという視点だったんです。
 
 
ただ海外からスタッフを雇用するには、1人の採用で約100万円、採用人数は2人からという条件があったので最低でも200万円ほどの費用がかかります。当時は採用コストの問題があり、採用を見送らざるを得ませんでした。
 
その後にアンさんとの出会いがあり、外国人人材に対する考え方が180度変わりました。中小企業が国内で優秀な人材を採用しようと思うと現実的にはなかなか難しいのですが、実力を持った海外の若者に参入してもらう方法があったのか!と思いました。

日本は出稼ぎ先ではなくチャレンジができる国になるべき


 広報「日本に来る外国人の方は出稼ぎに来ているイメージが強いのですが、実際はどうですか?」
これまでは、インドネシアをはじめ海外の方は技能実習生という名目で出稼ぎに来ている方が多かったし、現在もその傾向は強いです。そして、そのような技能実習生のおかげで現場が回っている施設はたくさんあります。
 
ただ私は、海外から来る若者には、日本をチャンスの場にして欲しいと思っています。母国の家族のために働くことも素晴らしいですが、お金が目的になってしまうと、日本は出稼ぎ先として選ばれなくなります。他国と比べて、賃金の面で条件が良い国ではないからです。そんな面からも、海外の若者にチャンスを与えられる企業でありたいと思っています。
 
 
前編はここまでとなります。
後編では、どうしたらインドネシアで実際に出会った若者たちと日本の中小企業の橋渡しができるのか。
今後の展望について話を聞きました。ぜひ後編もご覧ください!
海外視察インタビュー後編はこちら