公務員をやめて良かったって話
いつもサッカーのことしか書きませんが、たまには仕事の話でも。
少しでも役に立てたらと思い書いてみます。
いつもスタジアムでサッカーを観ているときに思うことがあります。
「この人たちは何の仕事をしているのだろう?」と。
タイトルにもある通り、僕の前職は公務員でした。
公務員と聞くとどんな仕事のイメージがありますか?
人それぞれですが「安定している」「大変そう」「楽そう」などなど…
僕は公務員を辞めて、今は一般企業に勤めています。
よく「もったいない」みたいな見方をされることがありますが、僕はそうは思いませんでした。
逆に辛くてやめたいというわけでもなく、やりたいことがあったので辞めました。
強がりでもなんでもなく、「やめてよかった」と思っています。
なので、今回は公務員をやめて良かったことを自分なりに書いていきたいと思います。
これから公務員を目指す方も、いま公務員の方も。
キャリアの参考にしていただければ幸いです。
公務員=安定しているはホント
いきなりタイトルと逆のことを書き出している気もしますが…
良く世間から言われる「公務員=安定している」は本当です。
公務員にも警察官や消防士など色々な職業があるので一概には言えませんが、いわゆる「役所勤め」に関しては新聞に載るような悪いことをしなければ給与が下がることはほとんどありません。
人事評価も一応ありますが、それで大幅に減給という話も聞いたことがありません。(私が勤めている近隣の市町の話ですが)
給与ベースは、確かに高卒・大卒の初任給は低いですが、業績によって左右されることもありません。
それどころか、毎年、一般企業の平均以上の幅で給与が上がっていきます。(特に田舎の給与水準を考慮すると)
また、ボーナスはかなり太く年に4~5ヶ月分程度頂いていました。
基本給がいくら低くても、ボーナスだけでしばらく潤った生活ができるレベルです。
また、通勤手当や住宅手当などが充実しており、日々の生活は豊かな方でした。先日も役所勤めの友人(男)が育児休暇を普通にとっていたので、田舎の中小企業と比べると制度の充実はすごいと改めて感じたところです。
やめて良かった理由
では、そこまで充実している仕組みのある職場をなぜ辞め、そして結果良かったと感じているのか。
結論としては、「自由度が上がった」から。
大きく分けて「生活の自由度」と「キャリアの自由度」の2つが上がったと言えます。
ちょっと抽象的になったので、それぞれ説明していきます。
生活の自由度が上がった
ちょっと考えていただきたいです。
公務員のプライベートってどんなイメージがありますでしょうか?
「土日休み」「定時退社」など、割とワークライフバランスが取れていて充実しているイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
確かに「役所勤め」の多くが土日祝休みで、部署にはよりますが定時退社も可能です。
もう一つ質問です。
夜間や休日に急に電話が鳴って、呼び出されることがあることを知っていますか?
これは割と驚かれるのですが、インフラを司る上下水道課などでは職員の携帯電話が夜間休日になって呼び出されるなんてことは日常茶飯事です。
(※行政の規模感によっては完全に委託業者に任せている場合もあるので、所属団体によって異なります。)
てなわけで、肌身離さず携帯電話を持ち歩き、いつ鳴っても対応できるような状態にしておかないといけませんでした。
それはもうスタジアムでサッカーを観ていようが、女の子とデートをしていようが全く関係ありません。
もうずっと縛られている感じがして、心の底から休日を楽しむことは難しかったです。
キャリアの自由度が上がった
もう1つ、自由度が上がったのは自分のキャリアについてです。
公務員は数年に一度のペースで異動があります。
その異動は自分の強みや希望が必ずしも生かされるわけでもなく、上の一言で決まってしまうため、自分のキャリアを自由に設計し実現するということができないです。
異動というより転職なんて言われ方もしますしね。
たとえば、一般事務でスーツを着て税務関係の仕事をしている職員が、次の年に作業着を着て水道施設に居るなんてこともざらにあります。
僕が公務員をやめようと思ったきっかけも、自分のキャリアを何となく思い描いたときに、少なくとも能動的なキャリアを積むことができない職場だと感じたのが最も大きな理由の一つです。
まとめ
まだまだ、公務員について皆さんの認識とのギャップがある部分はたくさんあると思います。
ただ、書き出すと止まらないので今回はここまで。
最初に書いた通り、決して悪い仕事ではなく、むしろとてもやりがいのある素敵な仕事であるのは事実です。
ただ、そのやりがいが自分に合うのか、それとももっと他に自分に合うものがあるのか、その辺りを考慮して仕事を選んだ人が、望むキャリアを掴めるのかなと思います。
これは公務員に限らず、これまで人材業界で様々な方のキャリアを見てきて感じた事にもなります。
それでは!
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