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【LR株式会社・末永代表インタビュー:前編】起業ヒストリー「次世代に誇れる社会を」目指す原点は中学生

こんにちは。広報担当です。

1周年を記念した先日の投稿でお伝えしたように、新たなコンテンツも加えて2年目をスタートしたいと思います。

早速始まる初回の投稿は、末永代表インタビューです。
起業に至る経緯から、会社の現状、未来についてお話を伺いました。前後編2回にわたりトップの声をお届けします。

末永 祐馬 代表
2012年に楽天グループ株式会社に入社。
楽天市場にて、ふるさと納税などのEC事業に携わる。
2016年 8月31日 LR株式会社を創業。代表取締役に就任。

起業の原点は中学生

――26歳の時にLRを立ち上げ、現在、創業7年目。改めて起業に至るまでの経緯についてお聞かせください。起業への思いはいつから抱いていたのでしょうか
大学卒業後、新卒で楽天に入社しましたが、その時点で、いつかは起業しようと思って働いていました。就活の軸としていたのも 「一代で成功されている社長の下で働き、学びたい」。

中学生あたりから根本として「日本を良くしたい」との思いを持っていて、楽天という成長している企業で働けば、何か見えてくるものがあるのではないかと思い、入社しました。

「失われた世代」への反骨精神

――「日本を良くしたい」のきっかけは何だったのでしょうか

原点は中学1年の時です。英語の時間に「あなたの夢は何ですか」という将来の夢を発表する機会があり、「内閣総理大臣」と書きました。
1990年代の当時は、いまも続く〝失われた20、30年〟と言われている時代。それに対して苛立ちや腹立たしさを感じており、幼心に「次の世代にはそういう思いをさせたくない」と思っていました。どうやったらいいのかを考えた時、中学生が思いついたのが総理大臣です。文句を言われず世の中を変えられるのはそれだと思って(笑)。
「書いたからにはなりたい」と大学在学中には秘書も経験しましたが、ビジネス面から変えたいとの思いが強くなり、起業が目標となりました。

人生設計は「新選組」

――入社時には具体的なビジネスモデルやプランがあったのでしょうか
全くなかったというのが本音です。そのために学び、成長できる企業に就職しました。ただ、人生設計は持っていて。それが次に紹介する言葉で。
〈10歳までは自分のこと、10代は家族のこと、20代はくに(故郷)のこと、30代で日本のこと、40代で世界のことを考えろ〉
中学時代に放送されていた大河ドラマ 「新選組!」で石坂浩二演じる佐久間象山(1811~1864)が残したせりふです。この言葉と出合い、ここから30歳までに企業、という目標が生まれました。働く中で尊敬できる社長の方々とたくさん出会い、同じフィールドで働きたいとの思いはより強くなりました。

地場産業×自治体×EC

――入社後はどのような業務を行い、何をきっかけに起業することになったのでしょうか
新卒で入社し、最初に配属された場所が鹿児島です。業務としては、楽天市場に出店してくれる方のサポートを行うECコンサルタント。当初は起業を考える余裕がないほど仕事に打ち込んでいましたが、鹿児島支社(南九州エリア)の責任者を任された25歳のころ、少し景色が変わりました。
営業所全体の数字を見たり、自治体関連の仕事をしたり、といった業務に携わり、見えてきたのは自治体サポートの強み。自治体と一緒に広告掲載、販路拡大などに取り組むことで、売り上げが一気に伸びる姿を目の当たりにしました。
また、当時あったふるさと割(地域の特産品を3割引で販売する国の施策)でも、大きく成長した企業さんがいて。格安だと購入してもらいやすく、そこからリピーターが増え、地方の小さなECショップの方も成功されました。資金が入ると投資もでき、事業拡大へとつながる。
「地場産業×自治体×EC」のポテンシャルを感じ、起業への筋道ができました。

起業を通して恩返しを

――そこからどうふるさと納税のサポートにつながり、鹿児島を本社としたのでしょうか
筋道はできたものの個人の利益になる形は嫌で。そう思っていたころに、楽天がふるさと納税に参入することが決まり、業務として携わることになりました。学びの中で感じたことが、このシステムを活用すれば、苦労されている地場のECショップの方も救えるし、いろんな課題が解決できるのではないか。そこから具体的にビジネスモデルを固め、1年後に起業しました。

本社としては、当時の担当エリアの鹿児島、宮崎に絞っていました。25歳という年齢で支社の責任者になれたのは、地場の方々が全力で仕事に取り組んでいる姿を応援したいと思え、頑張れたからこそ。父の出身地・祖母宅がある場所として縁があったのもありますが、お世話になった人たちへ恩返ししたいと思い、鹿児島での起業を決めました。

理念の原点も中学生

――社名 「LR」 や理念 「次世代に誇れる社会を目指して」 はどのように決まったのでしょうか
理念がしっかりしていると、従業員は付いてきてくれ、共感して仲間になってくれる人もいる。その重要性を認識していたので、丁寧に慎重に考えました。順番としては理念が先。まさに原点の中学時代に思った、「次の世代に…」の部分がそのまま生かされています。
社名(LR)は、ローカル(local )を盛り上げたいという思いから 「L」 、 「R」は前職(Rakuten)からいただきました。また地方創生(local revitalization)の頭文字にも当てはまります。思いにぴったりの社名となりました。

らしさを象徴した創業日

――創業日は2016年8月31日。この日に立ち上げた理由は何でしょうか
特別な日とかではなくて、理由は特にありません。前職退職後、最短で起業した結果、この日になりました。後付けですが、結論、この日は僕らしいなと思っています。8月31日=夏休み最終日。宿題を終わらせるのはいつもぎりぎりで、まさにこの日という感じ。らしい日になったなと感じています。

47都道府県に営業所を

――創業7年目を迎え、2月1日現在、従業員は128人、支店・営業所も各地へ広がっています。創業時の目標、現状の目標を教えてください
「47都道府県に営業所をつくる」。 これが起業当初からの一つの目標で、いまも変わっていません。その土地に営業所を構えることは、地域の手厚いフォローにつながり、地元に貢献したいとの思いを持った人の受け皿にもなれる。大切なのは、より地域に根付いたスタイルで働くことです。
本社はたまたま鹿児島にありますが、全国各地の仕事も人もサポートできる、そんな会社でありたいと思っています。

廃校活用という新事業

――ふるさと納税のサポート業務に加え、今春には廃校を活用した、ウェルビーイング&ウェルワーキングスペース「日日nova」の運営事業も新たに始まります。どんな思い、狙いでスタートするのでしょうか
使われなくなった校舎や土地をどうするのか、これは全国的な課題となっています。これまでのLRの業務の軸はWEBの世界。ですが、いつかはリアルにある地域課題に挑戦したい、しなければならないと思っていました。まさにそれを形にしたのが日日nova事業です。
この廃校活用がうまくいけば、すなわち、地場の人と一緒になって地域拠点として育てることができれば、日本各地の多様な課題に対応できる。日置市の廃校活用は一つの事例であり、ここでの成功体験をもって、商店街など各地の多様な課題に挑戦したいと思っています。
何より伝えるべきなのは、従業員の方が熱心に業務に取り組み、一緒に働く頼れる仲間が増えたおかげでこの事業ができたということ。思いを形にしてくれた心強いメンバーには感謝、感謝です。

総合的な課題解決へ

――新たな事業もスタートし、今後の見据えるプランはありますか
会社として在りたい形、理想とすれば、「地方を盛り上げるといえばLR」になること。地方創生を目指す会社として、自治体側から相談されるような関係性であり、頼られる存在でありたいです。採用や働き方、DXなど地域の多様な課題に総合的に取り組める会社であるために、EC以外の幅も広げていきたいと思っています。
                
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代表インタビュー前編、最後までお読みいただきありがとうございました。
続く「後編」は来週お届けします。 立ち上げ時の裏話に加え、どんな幼少期だったのか、人柄などもご紹介するのでお楽しみにお待ちください!

▼後編はこちら


▲末永代表のnoteもあります。日々の思いをつづっています

▲LRの詳しい会社説明概要です

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