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中国の創作物における姓名のイメージについて
個人的な趣味で中国の創作物における中国人名の傾向を調べました。
この記事を読んだ方が創作物で中国人名をつける際の参考にしていただけると嬉しいです。
とりあえず姓の傾向から記事にしていきます。
週に1～2くらい記事を更新予定です。
李姓、王姓、張姓、劉姓、陳＆韓姓、楊姓、黄＆金姓、趙姓、呉＆梅姓、孫姓、徐姓、朱姓、
（予告）
周姓、胡姓、郭姓、何姓、高姓、林姓、羅＆雷姓、馬＆呂姓、曹姓、蕭姓、沈姓、
朱姓～日本人は使用禁止！
朱（Zhu1：※日本人には発音できません）シュ
中国語で全くの同音である漢字の意味がとても良くないため、日本人は使用禁止である。詳しくは「人名に使ってはいけない漢字（有料予定）※まだ書いていない」で、と言いたいところだけれども、知らずにやってしまうのはあまりにもかわいそうなので、ここで書いてしまうと豚（中国語では猪）と全くの同音である。
豚であることを意識させない名前づくりは日本人には不可能な
徐姓～メインキャラだ！
徐（Xu2：日本人には発音できません）ジョ
主人公を含むメインキャラで使われることが多い。モブの場合もたまにあるけれども例は少ない。モブの方が少ない珍しい姓である。
私の知っている作品では、美男美女が多いけれども、あまり性格や能力などに、これといった傾向はない気がする。
#中国の創作物の中国姓
孫姓～男はクソ野郎、女は美女※なんとなく
孫（Sun1：スン）ソン
孫悟空の影響が強すぎて、メインキャラにはあまり使われることがなかったため、モブキャラが多い。そして、モブの中にたまにいる印象深いキャラといえばクソ野郎である。クソ野郎に使われたことの積み重ねで、なんとなく男性はクソ野郎に使われる感じがする。
女性キャラに関しては、実在の美女の歌手や俳優に孫姓が多いため、なんとなく美女に使われている。
このなんとなくが積み重なることで
中国人から見た、中国人と韓国人の名前の違い
※元ネタにリンクしたいんですけど転載され過ぎてどこが元なのかさっぱり分からないので、リンクはないです。私の方で付け足した部分もかなりあります。
名の文字数
・中国 姓+名で合計2～3文字が主流。2文字の姓+2文字の名や、1文字姓+名3文字で合計4文字以上の人もそれなりにいる。基本自由
・韓国 姓+名で合計3文字でほぼ固定。とても稀に2文字、4文字の人がいる。
名前の性差（漢字が使われている
呉＆梅姓～日本人には難しい
呉（Wu2：ウー）ゴ
梅（Mei2：メイ）バイ
現代中国語で、呉は無、梅は没と全くの同音（アクセントも同じ）で、名の否定になるので、中国語が分からない日本人は使わない方が無難である。
また、呉姓は韓国人にも多い姓である。日本人のネーミングセンスは韓国人にかなり近いので、呉姓ではないんだけれども、以前広告で見かけた漫画か小説の中国人キャラの名前が、ものすごく韓国人っぽくなっていたことがあった。
趙姓～名門の姓だけど……
趙（Zhao4：※日本人には発音できません）チョウ
生まれ育ちがよく、優れた人物に使わることが多い、転じて、生まれ育ちの良さや容姿の良さを鼻にかけたクソ野郎などに使われることも多い。一時期、悪役ばかりだったことがあったようだけど、主人公やヒーロー、ヒロインにもよく使われている。
宋の皇帝の姓。ただ、李姓とは違い、趙姓の皇帝が登場しても宋代といった感じにはそんなにならない。また、趙国は戦国時代に
黄＆金姓～金髪キャラに
黄（Huang2:フアン※ンは弱めに）コウ
金（Jin1：ジン）キン
現代や近未来、SFなどで金髪キャラの姓として使われる。中国語では金髪の事を「黄毛」ともいうため。また、黄色や金色の服を着ているキャラにもよく使われる。日本でもよくあるよね。
ただし、中国と日本では色の名前から想像される色味や、色に関わる漢字の意味や隠喩が結構違うので、黄や金だけでなく色に関わる漢字については、使う際にかなり調
楊姓～アクの強いおじさんとヤンウェンリー
楊（Yang2:ヤン※ンは弱めに）ヨウ
一癖も二癖もある身分の高い美男美女に使われることが多い。主人公やヒロインに使われることは少なく、メインキャラ～モブによく使われる。キャラクター性の優先順位は「一癖も二癖もある」「身分が高い」「美男美女」の順で、アクの強いただ者ではないおじさんキャラが多い傾向にある。
モブとして登場した場合は重要な役割にある場合が多いので、覚えておいた方がいいキャラクター
陳姓＆韓姓～ちょっと特別な普通
陳（Chen2：※日本人には発音できません）チン
韓（Han2：ハン）カン
普通の人なんだけれども、なんらかの秀でたところ、美点のあるキャラクターに使われることが多い。主人公（男女どちらも）やヒロインには使われるけれども、女性向けのいかにもと言った感じのヒーローキャラにはあまり使われないかもしれない。（女性向け作品は詳しくないので、これについてはちょっと自信がない）
厳密いうと歴史からのイメー
劉姓～全てが三国志になる
劉（Liu2：リウ）リュウ
漢、三国志の関係ではメインキャラになるけれども、三国志と関係ないものではうっかりすると三国志っぽくなるという理由もあって、メインキャラになることはほぼない。
あまり日本の姓で例えたくはないのだけれども、「平」や「源」のような強い時代性がありながら、姓としての存在感というか地味さと平凡な感じは「田中」や「山田」のようであるため、劉姓は基本的にはモブキャラとして使われる
張姓～平凡な男性※歴史物は避けよう
張（Zhang1：※日本人には発音できません）チョウ
平凡な男性に使われる。女性に使われることは何らかの「意味」がある場合のみである。女性には使わない方が無難である。
サブキャラとしては主人公の平凡な幼馴染の男性や近所のお兄さん、おじさんなどが多い。
ただし、現実からかけ離れたファンタジー、現代や近未来では問題ないけれども、過去の実在の時代を舞台にしたものには使わない方がいい。なぜなら、道教
王姓～ほのかに漂う俺TUEEE感
王（Wang2：ワン※ンは弱めに発音）オウ
漢字の意味がKingなので、強い（強そう）、偉い（偉そう）なキャラに使われることが多い。ちょっとだけ俺TUEEE感があり、女性ならばちょっとお嬢様系や脳筋キャラに使われる傾向がある。
主役クラスでない場合は将軍（軍人）キャラに使われることが多い。また、1話限りの名有りモブならば強そう偉そうな山賊やチンピラキャラに使われることもある。
#中国の創作
李姓～唯一無二のなんでもありな姓
李（Li3：リ）リ
男女どちらの主人公でも、ヒロインでもヒーローでも、クソおっさんやクソババアでも、通りすがりのモブでも、老若男女美醜善悪問わず「李姓」はなんにでも使われている。
姓によってはかなり強めのキャラクターの傾向があるのだけれども、「李姓」にはちょっと仙人っぽい飄々とした人物に使われる傾向がややある程度。
ただし、皇帝に使うとちょっと唐の時代っぽくなるのであまり使わない方がいい。