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2話 恐怖の猫家具開発会議 ~猫トイレ編~

◼︎登場人物
猫女:猫に狂った企業の代表(チェルシーの翻訳者)
猫男:猫に狂った企業の社員 / 進行役
ディレクター K:LOWYAの酒好き女性Staff(犬派)
ライター J:没個性的な30手前ライター(無論犬派)

猫女の妙なテンションと、ボリューミーなタヌキではなく、チェルシーの威圧感に気圧されながらも、スタッフ同士の顔合わせが無事終了したところで、満を辞して主役のニャンバサダー( @chiyo.mame)が姿を現して記念すべき第一回目の猫家具開発会議がスタートした。

@chiyo.mame さんの第一印象は物腰の柔らかい女性。どこに猫狂いな要素が?と疑問に思いつつ話を聞いていると、なんと10匹の猫と暮らしているというじゃないか。
(じゅ!? 10匹?! 10って…もうラグビー出来ちゃうんじゃない? ラグビーのルール?よく知らんけど。なんとなくスクラム組めそうな頭数じゃない?!)

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とかアホな妄想を私が脳内で繰り広げている間、ニャンバサダーはこの猫家具開発プロジェクトのメンバーに愛猫たちと参加できたことが相当嬉しかったのか、鼻息荒く興奮気味に、熱烈なトーンで意気込みを話してくれている。

飼い主さんの猫への熱狂具合に若干引きつつも、真面目に画面を見ていると、気になる影がちらほら。私は目を疑ったが、カメラの前をふてぶてしく、まるで何事もなかったかのように何度も通り過ぎる猫たちが。私が視認しただけで5.6匹。
(この猫たち分かってる。おもろいな。クククッ)
これが噂の #ニャンサムウェア というやつか。

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飼い主さんの話半分で、行き交う猫のカウントにいそしんでいた私をよそに、猫男がさらっと概要のおさらいを済ませてさくさく会議を進行し、いよいよ猫家具のアイデアをヒアリングするパートに突入していた。

@chiyo.mame さんが担当するのはトイレ関連の猫家具だ。猫が快適に、清潔に、それでいて飼い主は片付けがしやすくデザインも可愛いもの。これが今のところ存在しないらしい。
(そりゃそうだ。そんな都合の良い物。)

飼い主さん曰く、猫というものは基本的には放っておいてほしい。けど無視されるのは嫌な生き物だという。
(めんどくさい女子みたいな話か。)
となんとなく自分の中で解釈して、話の続きを聞く。

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つまり、トイレで用を足しているのは見られたくはない。だけど全く目に触れられないのも嫌だというのだ。
(それ、無理じゃない?)
と思ったが、猫男がこの飼い主さんの意見にこれでもか!と乗っかって興奮しているので、おそらく無理にでも“見られてるけど見られていないように感じる、可愛いくてお手入れも簡単なトイレ”を作るのだろう。
(盛りだくさんか。ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメ全部マシマシか。)

参加者全員(LOWYAスタッフ以外)のテンションが上昇してるのを感じながら、幸せな人たちだなー。ペットがいるだけで、お家に帰るのが楽しくなるもんなー。僕も飼いたいなー。“犬”!と浸っていると、猫男はまとめに入っていた。

ひとまずトイレ系家具の方向性はツンデレ?ヤンデレ?ではなく、上述した夢のような猫様向けトイレに決定。次回のミーティングで、夢要素を存分にはらんだ簡単なラフスケッチを各々持ち寄って集合することに。

第一回開発会議が締り、「お疲れ様でしたー。」と声をかけ合ったあと、@chiyo.mame さんと猫たちは画面から消えていった。

残った猫女、猫男、担当ディレクターKと(一瞬フレームアウトしてため息をついて戻った)私。猫女が興奮冷めやらぬ様子で
「よかったですねー!こんな感じでニャンバサダーさん達と会議を重ねていくなんて、めちゃめちゃ楽しいじゃないですか! ねっ!Kさん、Jさん!」
とほぼゴリ押しな同意を我々に求めてきた。
(ほぼ「そうですね」のカツアゲ)

私たちは互いに目を見合わせて
「え、えぇ! そ…そうですね!」と答えた。
(完全に気後れしてるじゃん。K…。僕はもともと、すっごい乗り気だったとかじゃないからいいよ? Kはダメよ。企画立案者なんだから気持ちで負けるなよ。)
と思いつつ、ニヤニヤを隠しきれないでいる私がいた。

第三話に続く…。

企画概要はこちら↓

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