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おビールを飲みましょう!:横浜フリューリングスフェスト

 お酒大好きなわたくし、春のビールイベントに目がありませんの。お花を鑑賞してたんまりと撮影したあとは、おいしいお酒をたっぷりといただく、これぞわたくし的この世の至福。

 今回は、ゴールデンウイーク中に開催しているビアフェスタ「横浜フリューリングスフェスト」に行ってまいりました!


会場。時刻は15:30、すでに混雑
ブレッツェル

 まずはおつまみ。ヴルスト腸詰めザワークラウト酢漬けキャベツにも惹かれますけど、ここはビールの味を愉しむためにあえてシンプルなブレッツェルを選びましたの。プレッツェルではございませんわ。ブレッツェル。

※ブレッツェル……小麦の味をダイレクトに味わえるドイツのパン。ぼそぼそとしてしょっぱいのでビールのつまみには好適だが、正直それだけ食べておいしいものではない


選ぶのが無理なレベルですわね……
とりあえずここにいたしましょうか

 あとでよく考えると、中目黒発と書いてあるんですから日本のメーカーですわよね?今後、どこかで目にすることもあるはず。ここでしか飲めないものをと思っていたのに、早くもつまずいた感がありますわ(⁠・⁠_⁠・⁠;⁠)


こういう所では飲み比べセットと相場は決まっておりますの(๑´ڡ`๑)

 左上から時計回りに、ヴァイツェン、ヘイジーIPA、ラガー、ケラーデュンケル。


ではまずヴァイツェンから

  ヴァイツェンとは、小麦麦芽を50%以上使用したビールのことですわ。通常、ビールは大麦麦芽を用いますけども、小麦麦芽を使ったヴァイツェンは独特の味と香りを持ち、ヴァイスビア(白ビール)とも呼ばれますの。
 本品の感想としましては、一言で言えば濃厚。独特のヴァイツェン香、ヴァイツェン味が濃く、炭酸はほとんど感じません。フルーティというよりも濃厚な小麦の麦芽の旨みが舌に広がり、そのままシームレスで喉へと下ってゆく感じですわね。


次はヘイジーIPA

 ヘイジーとは「濁った」「靄のかかった」の意。パープルヘイズのHazeですわ。IPA自体はアルコール度数強め、苦みと香り強めの癖のあるビールですけれども、ヘイジーIPAはそれがいくぶんまろやかになったものとお考えいただいてよいでしょう。
 本品の感想としましては、びっくりするくらいのフルーティな香り、飲み口も果実か花のジュースを口にしているようなやわらかさ。芳醇な香りが口内から鼻腔に通り抜け、それでいてアルコール度数そのものは高いので後味とともにガツンと来ます。おすすめですわ。


3番手、ケラーデュンケル

 ケラーとはドイツ語で「地下室」の意。転じて「蔵出しの無濾過ビール」のことを指すそう。デュンケルは「暗い、暗色」という意味ですね。つまり無濾過の黒ビールということですの。
 本品の感想は、 コーヒーみのある焙煎、舌に残る炭酸の感触が特徴的。苦みより甘みの方が勝り、苦みの後味もあまりなく、甘みのまま喉へ落ちてゆく印象。クリーム系のケーキと合わせたいですわ。黒ビールとしては飲みやすいですけど、少し物足りなさもございますわね。


最後にラガー

 これ、順番も失敗したかもしれませんわね……ラガーはラガー酵母を用いた下面発酵のビール。日本で飲まれているビールのほとんどがこのタイプですの。つまりわたくしが最も飲み慣れているビールでもあるということ。これを基準に、他の3つを評価すればよかったですね。
 本品の感想は、香りはあまり立たないものの、いちばんなじみのある味に近いです。ただし後味は日本のビールのどれとも違うますわね。かなり独特。ちびちびやるよりはできるだけ口に多く含むと幸せ感ありですわ!


大桟橋に豪華客船が!

 セレブリティ・クルーズ社の「セレブリティ・ミレニアム号」ですわね。総トン数は90,940トン、全長は294メートル、乗客定員は2,218名という超大型客船です。


まるで海に浮かぶマンション!

 商船三井クルーズ社の「日本にっぽん丸」が総トン数22,472トン、全長166メートル、乗客定員は532名なので、いかに大きな船なのかがわかりますわね。船旅……どういうものなのでしょうか。(←水上バスとか連絡船とかにしか乗ったことがない)


会場の一角に大きなブースがありましたわ

 ベルリンと書いてありますし、ここなら日本ではそうお目にかかることのないものが出るでしょう!


もちろん飲み比べセット

 左上から時計回りに、ヴァイツェン、フェストビア、バルチックポーター、ペールエール。


まずはヴァイツェン

 癖は強め、後味はあっさりめ。 人によっては機械油のようにも感じる香りがあり、口に含むとヴァイツェン独特の酸味と風味がさっと広がりますけども、くどくなく、さっと消える感じですわね。癖が若干あるがさっぱりと飲めるタイプです。


2番手はフェストビア

 フェストビアということは、このフェストのためだけに醸造したということですね。
 本品の感想は、う〜ん、少し花の香りっぽさがございます。炭酸は弱めで、かなりポップが効いていますわね。口の中で転がしていてもすぐには消えない苦み、ラストフレーバーも苦み。花のような香りと濃い苦みは、「苦花」といった雰囲気でしょうか。


ペールエール

 ペールエールはエール酵母を用いた上面発酵のビール。イギリスの伝統的なのみものとして知られておりますの。
 本品の感想は、フェストビアとはまた異なるフローラルな香りで、口に含むと柑橘を思わせる風味が広がります。酸味よりも果実皮のような苦みがありますけれども、長くは残りませんわ。とにかく香りが立つので専用のグラスで飲みたい一杯です。これはおいしい!


最後は黒ビール、バルチックポーター

 ポーターとは、ホテルマンの職種のひとつでも耳にいたしますわね。荷運び人、という意味で、重労働の彼らが好んで飲んだアルコール度数強めのビールに由来しています。
 本品の感想は、……これだけ常温で来ましたね。冷やして飲むものではないということでしょう。わたくし、常温のビールに抵抗はございませんけども、正直これはちょっと不満が残りましたわ。焙煎香はそう強くなく、香り自体もあまり立つほうではない印象。口当たりはソフトで、単体で飲むには少し不満……お肉を食べたくなりますわ。




 今回のベストビールは、
 シュマッツ:ヘイジーIPA
 ベルロ:ペールエール

 という結果となりました!
 お酒はおつまみによっても印象が変わるので、今後もブレッツェルをお供にビアフェスタを渡り歩こうと思っております。



 それではまた、どこかのビアフェスタでお会いいたしましょう。ごきげんよう〜





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