入場料を払わずに楽しめる遊園地とは【1冊を読み切る読書術】齋藤孝著
著者は「冗談」と言いつつ、「書店は入場料を取ってもいいと思う」と語ります。
私は思わず二度見をしてしまいました。
確かに書店に行くといろんな本が置いてあります。
ただ見て回っているだけで
「今こんな本が人気なんだ」とか
「こんな世界があるのか」とか
発見が多いです。
しかし、同じ書店でもネット書店ではそういうわけにはいきません。
ほしい本を検索して買うという使い方をするので
偶然の出会いは起こりにくいです。
便利ですが、事務的に買っているイメージです。
・気づき.知の遊園地?
書店の売り場をただ歩いてるだけで
「こんな本があるんだ」と発見が多いです。
近所に小規模の書店があります。
入口のコーナーを見て
「今はこの本が人気なんだな」とか、
子ども向けの参考書の売り場を見ながら
「この本を必要としている人が、よく買いに来るのかな」とか、考えることがあります。
なぜか近所の書店は古本も扱っています。
時々20年以上前の本が置いてあります。
「当時こんなことが流行っていたのか」と発見。
実用書だと時代遅れな内容もあり、
そのまま使うのは難しいこともあります。
それでも発見が多いです。
時々、紀伊国屋書店など大きな書店に行きます。
近所の書店よりもっと本の数が多く、
「ここに来たら大概の情報は得られそう」と
思えてしまいます。
「知の遊園地」という言葉に相応しいです。
今のところ入るだけなら料金はかからないので、
まるで無料で遊園地に行ってるような気分になります。
・Todo.入場料払ってるつもりで書店に行く
実際に入場料を取られることはありませんが、
もし入場料を払って書店を回ると仮定したら
もっとじっくり見ませんか。
ニュースサイトで偶然見かけましたが、
書店を卒後の進路を決めるために利用することを勧めていたマンガがありました。
そのマンガの主人公は、高校教師でキャリアコンサルタントの資格を持っています。
生徒たちに、現実的な視点を交えながら
進路指導をしています。
「何をやりたいかがわかりません」
ある生徒からの相談に対して、
「一人で書店を毎日歩き回ってください」とアドバイスするシーンがあります。
最終的にはこの生徒はなりたいものを見つけ、
それを学べる学校への進路を希望しました。
こんなやり方があるのかと発見です。
「自分探しにも使える」と気づきました。
・感想
もう何冊も斎藤先生の本を読んできたので
「読書が大切」という信念が揺らぎないのはわかっています。
それでもつい買って読んでしまうのは、
切り口が面白いと気づきました。
さすかに「書店で入場料がかかる」という発想はありませんでした。
言われてみれば、知の遊園地なら入場料がかかってもおかしくありません。
それを無料で楽しめるのはすごいことと気づきました。
私は書店を見かけると立ち寄りたくなります。
「遊園地に行ってる気分だったから」と気づきました。
以上、ちえでした。
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