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キャリアとは何か:人生を切り拓く

「キャリア」とはそもそもどんなものでしょうか?
改めて「キャリア」を押さえながら、私たちはどう生きるのかを考えてみました。

1.キャリアとは
2.キャリアの定義
3.内的キャリアと外的キャリア
4.まとめ:どう生きるのか

1.キャリアとは

辞書を引くと、「キャリア」は、「経験、職業、成功、進行、進展」等の意味があります。

一言でいうと、「人生の中で、その人が積み重ねてきたすべての経験」とそこから描いていくこれからの「将来像」のようなもの、イメージです。

2.キャリアの定義

キャリア学の研究者、グラス・ハルによると、「キャリア」という言葉には次の4つの意味合いが含まれているとされています。
「職業上の経歴・履歴・職位」という意味合いが強いことが特徴的です。

①階層の中での昇進としてのキャリア
 例えば会社員では、社員、主任、係長、課長、部長など
②定型化された地位の経路の存在する専門職としてのキャリア
 例えば弁護士では、司法修習生、イソ弁、弁護士事務所アソシエート、パートナーなど
③職務の生涯にわたる連なりとしてのキャリア
 例えば、1箇所1職種だけではなく、生命保険会社社員、生保系派遣会社出向社員、転職して人材派遣会社管理職、起業してコンサルタント業など、一連の職種の流れ
④役割に関連した諸経験の生涯に渡る連なり
 職位にとどまらず、自己イメージやアイデンティティなど内面的なものに影響する諸経験の流れ

一方でアメリカのスーパーは、「生涯において個人が占める一連の立場ーポジションであり、ある個人の職業生活の過程における一連の職業、職務、職位を示し、就職前と就職後に経験する立場を含むものである」と定義しました。後に、スーパーは、さらに「生涯においてある個人が果たす一連の役割、及びその役割の組み合わせである」と再定義しました。
スーパーの定義では、「職業生活にとどまらず人生における経験や役割すべて」の意味合いとなっています。

このように、狭い意味でのキャリア(職業キャリア)と広い意味でのキャリア(ライフキャリア)の定義があり、近年では特にライフキャリアの定義が多く使われています。

3.内的キャリアと外的キャリア

「内的キャリア」とは、自分自身にとっての働く意味や意義・理由のことで、「外的キャリア」とは、より明確で具体的な職種・業種・資格、業務のことを指しています。

キャリアコンサルティングでは、クライエントの「外的キャリア」だけではなく「内的キャリア」にも目を向けられるように支援していく必要があります。

4.まとめ:どう生きるのか

こうして見てみると、私たちはこれまで「どう生きてきたのか」がキャリアであり、これから「どう生きていきたいのか」を考えるうえでの材料となるのだと思いました。

今や「キャリア」が個人の最も大きな財産であり、拠り所となるものです。頼れるのは自分独自の考え方や価値観、経験、能力であり、これらを資源として人生を切り拓いていけるのです!



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