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バレエを10年習っていた私が娘にも習わせるかどうかの話 -習い事が人生に与える影響-

「娘にもバレエ習わせたい?」


私が産後よく聞かれる質問の一つです。

私をよく知る友人、同僚が私にこう聞いてくるのには理由があり、私は5歳から15歳頃までバレエを習っていたからでした。

小学4年生くらいからはほぼ毎日バレエを習う毎日。バレエで食べていく未来を考えていたほどバレエが好きで、中学高校でも部活は入らず帰宅後すぐにバレエに向かい、夜遅く教室まで母に迎えにきてもらう生活を送っていました。その頃の私を知る友人たちにとっては「私=バレエ」だったのだと思います。

高校へ進学するか、バレエ留学するかという選択肢が現れたとき、悩みに悩んで高校進学を選んだ私はその後大学を卒業し一般企業に就職しました。もうバレエを踊らなくなってから10年以上経つので今は体も固くなってきていますし踊れないですが、今でもバレエのイメージがあるのだなと思うと不思議な気持ちです。今でもバレエの舞台を見るのはとても好きです。

ではそんな私が娘にもバレエを習わせたいかというと、正直に言うと答えは「まだわからない」です。

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バレエをすることで得られるメリットを簡単にあげると、

✔︎姿勢がよくなる
✔︎辞めた後も体型があまり変わらない
✔︎クラシック音楽や芸術にたくさん触れ、感性が豊かになる 

などですが、それ以上に私がバレエを通して得られた大切なことがありました。そしてそれらはバレエでない、別の習い事でも得られるのではないかと考えます。

一生寄り添っていける親友

バレエを習っていてよかったなと思う理由の第一は「絆の強い大切な親友ができた」ということです。小中高と、家族より学校でできた友達より長く濃厚な時間を一緒に過ごしたのがバレエの友人達でした。家族構成や生い立ち、好みなどが似ていて気が合うというのも仲が良い理由の一つですが、バレエで共に色んな経験をしたことが絆を深めたと思います。

毎日厳しいレッスンを受け時に泣いたり、コンクールや発表会では感動や喜びを分かち合い、レッスン前後や休みの日に一緒に出かけ楽しい時間を過ごしたり.. 本当にかけがえのない時間でした。

今でもバレエダンサーとして海外で活躍している親友もいて、なかなか頻繁には会えませんが、今でもバレエの友達の存在は私の心の大きな支えになっています。

「人は感情でモノを買う/伊勢隆一郎」の中に

共通の体験を通じて「感情」を共有したとき、(一緒に喜び、わくわく、不安、悔しさを味わう)「分かり合えた」という感覚が絆を深くする

とありました。(例えば学生の頃合唱コンや文化祭など行事を通してクラスみんなが仲良くなるなど)


まさに私はバレエを通してたくさんの感情を共有し、絆の強い親友を得られました。これは何にも変え難い私の大切な宝です。娘にもこんな友達ができたらいいなぁと思うのです。

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大切なことを教えてくれる師匠

バレエを通して得られたことでよかったことの2つ目は、大切なことを教えてくれた師匠の存在です。

バレエの先生はご夫婦で教えてくれていたのですが、とても厳しい方でした。
でも厳しさの中にいつも愛があり、「努力することの大切さ」「バレエのときだけでなく、いつも優しい心を持って生きることの大切さ(それがバレエにも全てのことにも繋がっているという考え方)」を教えてくれました。
これは私に大きな影響を与えてくれましたし、29歳になる今でも心に留めている考え方です。これを教えてくれた先生にとても感謝しています。

私の母に「私を育てる上で何をしてよかったか」聞いた時に「親以外の大人から教えてもらうことも大切にしていた、あなたは素晴らしい先生に恵まれたと思う」と言っていた話を覚えています。娘にも私と夫以外の素敵な師匠に出会う機会を与えてあげられたらいいなと思っています。


努力を継続して成長する力をつけられる


 
私は毎日コツコツ努力することが割と好きです。当たり前のことですが、努力は人を裏切らないし、頑張れば結果がついてくるし達成した喜びを得られるということをバレエを通して学びました。(努力することだけがいいことではないというのもわかってますが..)

毎日バレエのことだけを考えて、レッスン以外の時間もストレッチや筋トレをしたり、バレエで忙しかったので隙間時間があれば学校の勉強したり.. 好きだったからこそ頑張れたと思いますが、毎日の積み重ねが大きな変化に繋がることを身をもって知ることができました。

その後の高校受験、大学受験、全て英語で行われる大学の授業や課題、就活、今の社会人生活.. 大きく影響したと思います。

「あの頃に比べれば全然辛くない」「頑張ればきっといい結果に繋がるはず」などポジティブに自信を持って頑張れるのはバレエ時代があったから。

娘にもこの考え方を伝えたいですが、言葉で伝えるのは難しい。やっぱり自分自身で身をもって経験することで生まれてくるアイディアです。彼女にもそんな「大好きで夢中に努力できること」「そこで得た努力の仕方でその後の人生も後押ししてくれる」そんな体験をして欲しいなと思います。

まとめ

私はバレエと出会ってとても大切な財産を得ました。「音楽に合わせて踊ることが好きそうだから、バレエ教室に連れて行ってみようかな」とバレエと私を出会わせてくれた母にはとても感謝しています。
結果として私はバレエからたくさんのことを得られましたが、娘にさせたいかというと話は別で、大切なのは「娘が好きそうなこと、合いそうなこと」に出会うきっかけを与えてあげることかなと思いました。

まずは娘をよく観察して「何が好きか、何をしてる時が楽しそうか」考えてあげることが大事で、もしバレエが好きそうなら教室に連れて行くと思います。まだ1歳の娘、音楽がかかるとお尻をふりふりしたり、頭を振って縦ノリしたり楽しそうなので、踊ることも好きかもしれません..

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バレエでなくてもいい、人生で大切なことを学べる習い事(部活や勉強、好きなこと)に出会って欲しいなと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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