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没趣味④ゲーム(ポケモンユナイト)

出会い


人生初めてのゲームはDSでした。我が家では「ゲームは男の子しか楽しくないよ」と言われしばらく導入されませんでしたが、クラスで買ってもらっている人が多いといじめ防止に買ってもらえる家だったので、割とすんなりDSは買ってもらえました。
買ってもらったはいいものの、各ソフト平均1〜2ヶ月ほどで飽きてしまうことが多く、特にとてもハマることなく過ごしました。
ポケモンユナイトも、はじめは全くハマりませんでした。パートナーに勧められたのが最初でしたが、ポケモンユナイトは5対5のポケモン同士で戦う対戦バトルです。これまで「どうぶつの森」や「とんがりぼうしと魔法の365にち」などの平和ゲームしかやったことがない私には、「相手からの攻撃を避ける」「攻撃ボタンを連打する」ところからすでに難しくすぐに断念しました。

蜜月期


断念後しばらくして、社内のeスポーツ大会の種目がポケモンユナイトと発表されました。もちろん任意参加でしたが、人と関わるのが好きな私としてはイベントごとに乗り遅れるくらいなら苦手なゲームを克服する選択肢の方が魅力的です。チームメンバーは初心者ばかりでしたのと私が1番若かったので、「アドバンテージあるのは私だけ!リードします!」という気持ちで急にやる気を出しトレーニングに励みました。(それまで2回くらいしかやったことなかったのでアドバンテージも何もなかったのですが、、、)
最初はボロボロでしたが、技の知識をつけ、ポケモンごとの役回りを覚え、自分のプレーを録画し見返して修正するなどの地道な努力で自分でも驚くほど成長していきました。
そして迎えた大会では1勝2敗と渋い結果でしたが、その頃には大会はどうでも良くなっており、自分のランクマッチでの個人成績を上げることに全力を尽くしていました。

別れ


努力の甲斐あり、ランクマッチでは2期連続マスター(最高ランク)入りすることができました。すると達成感のせいか、徐々に興味が失われていき、ログインすらしなくなってしまいました。
結局私が熱心に技を磨いていたのは3ヶ月程度の間だったのですが、2つの点でいい経験だったと思っています。
①自分の競争心・リーダー欲を自覚したこと
それまで何の興味もなくむしろ苦手だと思っていたポケモンユナイトですが、「勝ちたい」「チームにいい影響を与えたい」「このチームを自分がひっぱりたい」という気持ちのおかげで興味を持ち努力できました。今後の人生でも興味がないことをやらなくてはならない場面は多々あると思いますが、自分の癖を利用して勝利やチームへの貢献をフックにすることで、モチベーションをコントロールできそうだと思います。
②チームプレーの経験
これまでチームスポーツなどをやった経験がなかったことと、①の競争心のせいで、「自分が1番になる」ことに注力しがちな傾向がありました。ですがポケモンユナイトは5対5のチームバトルです。ポケモンによって敵を攻撃するのが得意なキャラもいますし、味方を回復させたり敵の足止めをするのが得意なキャラもいます。
私は遠くから隠れて敵の足止めをして、囚われた敵を味方に攻撃してもらうプレイが得意でした。
派手なのは敵を直接攻撃する役ですが、5人全員が直接攻撃型をやりたがる試合は必ずうまくいきませんでした。ポケモンに合わせた期待役割があり、それを全うすることがチームの勝利に1番貢献するというところが現実世界と同じだなと感じました。
これが分かってから、よりチームスポーツ観戦やスポーツ系のアニメを楽しむことができるようになり幅が広がりました。

このように、短い期間でしたが本気で勝利を目指しただけに学びがあり、それが現実世界の視野も広げてくれたので、ポケモンユナイトにはまってよかったと思いました。
今回の教訓
「継続的な趣味にならなくとも、意外と多くを得られることもある。苦手なこともやってみる価値あり。」

今回は、趣味に学びや生産的な部分を求めてしまう姿勢が強く出てしまいましたが、たまにはそれも良いかなと思います。
残念ながら長く楽しめる趣味にはならなかったので、また次を探していこうと思います。

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