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愛するために救われます

[テサロニケ人への手紙 第一 3:12,13]

私たちがあなたがたを愛しているように、あなたがたの互いに対する愛を、またすべての人に対する愛を、主が豊かにし、あふれさせてくださいますように。そして、あなたがたの心を強めて、私たちの主イエスがご自分のすべての聖徒たちとともに来られるときに、私たちの父である神の御前で、聖であり、責められるところのない者としてくださいますように。アーメン。

今日の聖書箇所
Iテサ3:1〜13

今日もテサロニケ人への手紙から恵みをいただいていきたいと思います。

使徒パウロは迫害と困難の中にあるテサロニケの聖徒たちを何とかして力づけ励ましたいとテサロニケを訪問したいと願っていたのですが、サタンによってそれが妨げられていたのです。

それでテサロニケの聖徒たちのことが心配で耐えきれなくなってパウロは最も信頼できる弟子であるテモテをテサロニケに遣わします。そしてそのテモテがテサロニケの聖徒たちが試練の中でもしっかりと信仰に立っていることを知らせてくれるのです。パウロはそれによって深い励ましと慰めを受け、感謝に満ち溢れるのです。

[テサロニケ人への手紙 第一 3:5,6,7,8]

そういうわけで、私ももはや耐えられなくなって、あなたがたの信仰の様子を知るために、テモテを遣わしたのです。それは、誘惑する者があなたがたを誘惑して、私たちの労苦が無駄にならないようにするためでした。ところが今、テモテがあなたがたのところから私たちのもとに帰って来て、あなたがたの信仰と愛について良い知らせを伝えてくれました。また、あなたがたが私たちのことを、いつも好意をもって思い起こし、私たちがあなたがたに会いたいと思っているように、あなたがたも私たちに会いたがっていることを知らせてくれました。こういうわけで、兄弟たち。私たちはあらゆる苦悩と苦難のうちにありながら、あなたがたのことでは慰めを受けました。あなたがたの信仰による慰めです。あなたがたが主にあって堅く立っているなら、今、私たちの心は生き返るからです。

使徒パウロは母親が自分の生んだ赤ちゃんを心配するようにテサロニケの聖徒たちのことを夜も昼も思い、祈り続けていたのでした。それが霊的な親の心情なのです。

そしてパウロの宣教によって生まれたテサロニケの聖徒たちもまたパウロのことを親のように慕い求め、パウロを尊敬して、愛していたのです。そこには実の親子以上の深い愛と信頼の絆があり、神の家族という愛の共同体がありました。

信仰は自分一人で持つことも、成長させていくこともできないものなのです。人が救われ、信仰が成長していくためには霊的な親と霊的な家族、教会という愛の共同体が必要不可欠なのです。

私たちはそのような霊的な指導者と霊的な共同体を通して救われ、養われ、成長し、やがて同じような霊的な指導者となり、霊的な共同体を建て上げていくために救わたのです。それが救いの目的です。

そのような意味で信仰生活は個人的なものではなく共同体的なものであり。聖徒と教会の存在理由は常に他者のためであるということです。救われたのは神に仕えるためであり、教会という共同体に仕えるためだということです。私たちは神を愛し、隣人を愛する者となるために救われたのです。

テサロニケの聖徒たちは困難と試練の中でもその救いの目的を果たしていたのでパウロは心からそのことを喜び、そんな彼らの姿を見てその心が生き返るほどの慰めと励ましを受けたのです。

私たちの信仰生活はどうなっているでしょうか?信仰生活を個人的なもの、あるいは私的な必要を優先させる私的なもののように間違って捉えていないでしょうか?いつまで経っても愛されることだけを求めていないでしょうか?

そうなるとそこにはいつも不満とつぶやき、絶え間ない分裂と争いが起こっていきます。そのような人たちはどこの教会に行っても結局は満足することはありません。

初代教会にもそのような人たちはいたのです。そのような人たちは自分たちの肉を満足させてくれる教師たちを寄せ集め、自分のために神を利用し、教会を利用することしか考えていなかったのです。

[テモテへの手紙 第二 4:3,4]

というのは、人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳に心地よい話を聞こうと、自分の好みにしたがって自分たちのために教師を寄せ集め、真理から耳を背け、作り話にそれて行くような時代になるからです。

[テモテへの手紙 第二 3:6,7]

彼らの中には、家々に入り込み、愚かな女たちをたぶらかしている者たちがいます。その女たちは様々な欲望に引き回されて罪に罪を重ね、いつも学んでいるのに、いつになっても真理を知ることができません。

私たちはそれぞれが置かれている教会にしっかりと植えられて使徒パウロとテサロニケの聖徒たちのような愛と献身、尊敬と従順という関係を築いていくことを追い求める者となりたいものです。

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